グラフィックディレクター 大里早苗 ブログ

東京港区のデザイン会社、グラフィックメイトの代表を務める大里早苗のブログです。

書体の世界

2020-02-10 10:34:30 | デザインいろいろ
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
ユリイカ2020年2月号をお読みになったかたはいらっしゃるでしょうか。このブログを読んでくださる方の中には、デザインを生業とされている方もいらっしゃると思います。そのような方は何を今更とおっしゃられるかもしれません。
『ユリイカ』は青土社から出ている詩と批評の雑誌ですが、毎月さまざまなことを特集として取りあげています。マンガ家や作家の特集もあり、そんなときは家人が置き場所も考えずに買ってくるので困っています。
それはさておき、2月号の特集が『書体の世界ーー書・活字・フォント』。書体といえが私の仕事と切ってもきれないものです。ロゴデザイン、表紙デザイン、ポスターデザインに説得力やインパクトを与えるためには、どんな書体をベースにするか。中学生や小学生向けの冊子の本文はどんな書体が向いているのか。今は、どんなお子さんにも読みやすいようにUDフォントという書体もあり、必要十分な条件をクリアできるよう、毎回アタマをひねっています。

そんな「書体」が特集ですので、さっそく手にとってみました。まだ全てを読み終えてはいませんが、面白い記事がたくさんあります。写研の写植書体見本帳を使用したことのある身としては、『写研の時代』という記事はたいへん興味深く、かつ楽しめました。


▲写研の「写真植字」。これを見本にしていた時代もありました。

『UDフォント』開発についての記事もありましたし、『文字のないタイポグラフィに向かって』という対談は、今まで存知あげなかった方によるものだけに世界が広がる感じがしました。『書体をめぐる三つの質問」というアンケートは実用性たっぷりのアンケートで……もうしばらくはこの雑誌で楽しむことができそうです。
デザインや文字にご興味のある方も、ぜひ一度手にとってみてはいかがでしょう。

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