グラフィックディレクター 大里早苗 ブログ

東京港区のデザイン会社、グラフィックメイトの代表を務める大里早苗のブログです。

PTA広報誌 作って楽しく

2019-07-31 11:55:01 | PTA広報委員の覚え書き
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
娘の高校のPTA広報委員をしています。1学期に発行した広報誌の反省会が先日行われ、全体のデザインをお願いしている外部デザイナーのTさんも参加されました。

自分がクライアントの立場でほかのデザイナーさんとお話しすることはまず無いことなので、伺いたいことはいろいろありますが、そこは抑えめにしておきました(笑)。
ただ今回、トータルデザインについて気になっていました。学校では学年カラーが決まっていますが、それがページによって微妙に濃度が違ったりしていました。色校正は担当したページのみを確認するので、他のページと学年カラーが違っていることも、完成品を見るまでわかりませんでした。

Tさんによるとカラーについては「前年からの踏襲」と「ページ担当者の意向」という場合があるとか。「前年がこうだったからなんとなく、というものについては変更・ブラッシュアップしていって良いと思います」とのこと。また、トータルデザインを重視すると、全体に対するディレクターという立場の人が必要になり、ボランティアで活動するPTA広報誌では大変だろう、ということでした。



当社が業務として広報誌やパンフレットを制作する場合、基本的に当社がトータルデザインをディレクションし、担当の方と方向性を決めていきます。しかし娘の学校のPTA広報誌の場合、あえてそこまではしない、というスタンスであることがわかりました。「作って楽しく、読んでおもしろく。」ということでみなさんが参加しているのですから、それでいいのでしょう。

早くも次号の原稿集めが始まりました。無理せず楽しく参加していきたいと思います。

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UDフォント

2019-07-22 13:38:47 | デザインいろいろ
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
先日、「フォントを変えたら今まで文字を読めなかった子が読めた」というニュースをやっていました。そのフォントとは株式会社モリサワの「UDデジタル教科書体」。文字の読み書きに障害のあるディスレクシア、視機能が弱いロービジョンの方は、フォントによって文字が読めなかったり読みにくかったりすることがあるそうです。しかし「UDデジタル教科書体」はそういう方にも読みやすいという内容でした。

フォントはデザインにおいても重要な要素です。見出しなどは「インパクトがある」「かっこいい」という理由でフォントが選ばれることが多いですが、本文は「読みやすさ」も重要な要素です。縦線に比べ横線が細い明朝体によりもゴシック体のほうが読みやすい、ということが言われていますが、「UDデジタル教科書体」はさらに読みやすいようです。もっとも人によって読みやすいフォントは違うようで、必ずしも「UDデジタル教科書体」がいいという方ばかりではないようですが、それでも行政や教育現場でで取り入れるところが増えているようです。


▲さまざまなUDフォント


2020年のパラリンピックを控え、ハード、ソフト様々な面から「ユニバーサルデザイン」についての意識も高まってきていますし、高齢の方々にも読みやすさは求められています。デザインの仕事をしている私どもも「ユニバーサルデザイン」について考え、「UDフォント」も取り入れていきたいと思います。


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『みんなのミュシャ』 みんなも見なきゃ

2019-07-17 10:43:18 | デザインいろいろ
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
7月13日から、渋谷Bunkamuraザ・ミュージアムで『みんなのミュシャ ミュシャからマンガへ    線の魔術』という展覧会が開催されています。
美術史的に紹介すると、アルフォンス・ミュシャはアール・ヌーヴォーを代表する芸術家ということになります。多くの方が、どこかでミュシャ自身の作品をご覧になったことがあるではないでしょうか。
ですが、それだけではなく、その後のグラフィック・アートへ残した多大な影響にグラフィックデザインに携わるものとして深い感銘を受けます。この展覧会でもミュシャの作品の他に、その影響を受けた作品が多数展示されているそうです。「あっ、こんな作品も影響を受けていたんだ」という発見が必ずあると思います。
新しさが求められるグラフィック・アートの“表現”の中に潜む、ミュシャの“線”を探してみてはいかがでしょう。面白いと思います。



『みんなのミュシャ ミュシャからマンガへ    線の魔術』は2019年9月29日まで渋谷Bunkamuraザ・ミュージアムで開催中です。

ちなみに、角川新書から、『ミュシャから少女まんがへ 幻の画家・一条成美と明治のアール・ヌーヴォー』という本も最近出版されています。


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高校生の体験活動

2019-07-08 10:43:00 | 小さな会社のひとりごと
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
高校1年の娘に、夏休みに体験活動をするという課題が出ました。「自分たちと社会や環境とのかかわりを見つめなおす」ということで、ボランティア活動やインターンシップ体験などをするのです。「自分で活動場所を探して活動する」というのがポイントで、公共の団体や施設などの受け入れ先を探し、アポをとって依頼するところから生徒が各自で行います。

娘がやってみたいことのいくつかは、とても高校生ボランティアなど受け入れてくれないことがわかり、ならばとりあえず受け入れてくれるところはないか、と行政の窓口を訪ねました。そこでは区のボランティアセンターを紹介され、その足でセンターを訪問。具体的な受け入れ先などの紹介はいただけず、雨の中しょんぼりと帰ってきました。
その後も考えたり調べたりしていましたが、小学生の頃に自分が体験したワークショップのお手伝いができないか、と、ある施設に連絡をとり受け入れていただけることになりました。実際の体験活動は夏休みに入ってからなのでどんな体験をし何を学んでくるのかはこれからですが、親としてもまずはホッとしました。



それから数日して会社に1本の電話がありました。「都立K高校1年の○○と言いますが、自分の興味のある分野のお仕事についてインタビューをさせていただきたいのですが」。ここにも夏休みの課題を抱え、受け入れ先を探している高校生がいました!
とても小さなデザイン会社で高校生の参考になるような企業とは言えませんが、それでもいいというお返事。はたしてお役に立つのかわかりませんが、自分の娘が人様にお世話になるのにお断りできるはずもなく、「当社で良いのなら」とお引き受けすることにしました。

以前、デザイン系の専門学校の学生さんからインタビューを受けたことがありますが、今回は高校1年生。同じ歳の娘を見ている限り、まだ具体的な職業を考えている様子はありません。そんな年頃の生徒さんに何を伝えるべきかわかりませんが、この夏、親子で「体験活動」を体験します。


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何これ?面白い! 広告のデザイン

2019-07-03 13:05:44 | デザインいろいろ
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
スーパーのサミットストアのチラシ、ご覧になったことはありますか。以前から「面白いチラシだな」と思っていましたが、今日の朝刊に入っていた折り込みチラシも、思わず家族でじっくり見てしまいました。


▲思わず目を留めてしまったサミットストアのチラシ「総菜総選挙」

メンチ好きな夫は「メンちっち新選組だな」、お寿司大好きなムスメは「やっぱ江戸前酢マイル党でしょ」。「まずは食べてみて投票!」ということで7月3日〜5日に特売があり、7月下旬から8月頭にかけて「公約実現セール」をするという仕掛けも面白く、参議院議員選挙を控えたこの時期にぴったりです。少々遠いために日頃はサミットストアを利用していない我が家でも「ちょっと行ってみようか」という話になりました。

当社では時折、FacebookやInstagram用のバナー広告を制作させていただきます。バナー広告ですから、まずは「目を留めてもらう」そして「クリックしてもらう」ということが必要です。しかしFacebook等の広告は、文字(テキスト)を多用することができません。そのため写真やイラストなどビジュアルで目を留めてもらう工夫をします。

前回担当のものが制作したバナーの1つは、「何これ?面白い!」と思わずクリックしたくなるデザインでした(と私は思いました)。がしかしあいにくその案は採用されず、無難なデザインでまとめることになりました。

サミットストアのチラシに、広告のデザインとは何か、役割とは何か、改めて考えさせられました。

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「見えにくい」をなくしたいグラフィックメイト


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