グラフィックディレクター 大里早苗 ブログ

東京港区のデザイン会社、グラフィックメイトの代表を務める大里早苗のブログです。

異業種との出会い エンディング産業

2024-08-29 23:08:16 | 小さな会社のひとりごと
東京都港区六本木の【「見えにくい」をなくしたいデザイン会社】グラフィックメイトの大里早苗です。グラフィックメイトでは、企業様の社史・年史のほか、「お仕事ブックレット」なども制作しています。

8月28日〜29日に東京ビッグサイトで開催された「エンディング産業展」。
お友達の納棺師さんがパネルディスカッションに登壇すると聞き、あまり馴染みのない業界ながら行ってみることにしました。



パネルディスカッションの演題は「エンバーミングってホントに必要なの?」
「エンバーマー」という聞き馴染みのないお仕事の方と、「納棺師」さんが登壇、主に葬儀業界の方に向けてのお話でした。
納棺師というお仕事は、映画「おくりびと」についての本木さんのインタビュー記事を読んだことがあったので(映画は観てないです)、なんとなくイメージがありました。一方のエンバーミングというのは、ドラマなどでは聞いたことがありましたが具体的にはどんなことをするのか知りませんでした。

今回それぞれのお仕事や役割について聞くことができ、一般の人でも知っておいた方がいいお話だと思いました。

それにしても驚いたのは、「エンディング産業」には思いのほか色々な業種が関わっているということ。これまで葬儀屋さんと仏具屋さん、あとは墓石屋さんくらいかな、と思っていました。何十年も前はそんな感じだったのかもしれませんが、今は不動産、相続、ペットの葬儀、霊柩車、棺、さらには葬儀屋さんのための集客サポートなどもありました。
そしてなんとデザイン会社の方も出展されてました!

デザイン会社の方は故人のパネルやポスター、アクリルスタンドなどを制作するという事業を展開されいました。「親族でもないと、故人と写真を撮ったりしにくいのでパネルと一緒にお写真を撮れるように」というお話に、なるほど!と思いました。

大手の葬儀屋さんはお墓や墓地の販売などをメインとしながらも、最近は終活にも力を入れてるとか。「終活で、自分史的なものを作るなんていうことは…」と伺うと「そういうご希望もあります。今後はそういったサービスも考えています」とのこと。
納棺師のお友達も「生前葬で自分史を作った方がいた」と言ってましたっけ。
それはもしかすると当社の「年史」や「お仕事ブックレット」のノウハウが活かせるのでは⁉︎

案外、デザイン会社も「エンディング産業」に関われそうだと思いました。
今後の展開としてしっかり考えていきたいと思います。

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【せたがや防災ギフトの音声コード】

2024-08-28 13:52:40 | ユニバーサルデザイン
東京都港区六本木の【「見えにくい」をなくしたいデザイン会社】グラフィックメイトの大里早苗です。グラフィックメイトでは、印刷物などのメディアをユニバーサルデザインでご提案しています。音声コード Uni-Voice(ユニボイス)への対応もしています。

世田谷区から「せたがや防災ギフト」が届きました。
防災用品が掲載されたカタログが入っていて、掲載されている防災用品を無料で交換できる、というものです。

もう少し詳しく見てみると、世帯人数×3000ポイントが付与され、その世帯付与ポイント分の防災用品をもらえる、ということです。3人家族なら9000ポイント分、ということですね。
選べるものは、避難生活用品、備蓄用品、予防用品、防災セット、ペット用品など、多岐にわたっています。カタログを見るだけでも、「こういうものを用意したほうがいいかな」「今はこんなのがあるのね」と参考になります。
素晴らしい試み!


「せたがや防災ギフト」。右下には切り欠きと音声コード


そしてもちろん、封筒のオモテには音声コードが掲載されていたので読み取ってみました。

「…お申込みのサポートが必要な場合は、せたがや防災ギフトコールセンター(フリーコール)
ぜろいちにいぜろ
きゅうごうに
にいぜろぜろまでお電話ください。」


ユニボイスアプリで読み取ったテキスト。電話番号はひらがなで掲載


と読み上げ。う〜〜〜ん、残念。
なぜ、電話番号をひらがなで記載してしまうのでしょう?

電話番号を「0120-952-200」と普通に記載してコード化すれば、リンク機能でタップするだけで電話がかけられるのに。もちろん音声では「ゼロイチニ…」と読み上げます。

本件関する「特設サイト」もありますが、それもURLを記載すればリンクして特設サイトのページを開くことができるのに。

あちこちで散見される「読み上げ原稿の不備によるリンクしない問題」。
十分なノウハウと経験を持った「音声コード制作における専門家」の育成、必要だと思います。
グラフィックメイトでは、リンクの仕方はもちろん、印刷や用紙との関係などさまざまな検証を行い、見えにくい人にも使いやすい音声コードをご提案していきます。

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『北三 創業100周年小史』刊行 其の弐

2024-08-27 16:53:39 | 記念誌・年史のあれこれ
東京港区の編集もできるデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
年史制作をお手伝いさせていただいた「北三株式会社」様。制作のきっかけなどは【『北三 創業100周年小史』刊行 其の壱】をご覧いただくとして、社長室長の尾山様にご感想をいただいたので紹介いたします。

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創業100周年社史制作に当たり、大きくて分厚く本棚を飾るものではなく、会社の歴史がわかるのに加えて、鞄に入れも荷物にならず、写真が多くて読み易く、誰にでも上げ易い本にすることとしました。編集は当社創業時からお世話になっている印刷屋さんに相談したところグラフィックメイト様をご紹介いただきました。

社史の大きさはB5版、凡そ100頁としてスタートし、当社が提供する記録や写真をDTPで割付されるのですが、作業が進むにつれて変更が多くなりさぞかしご苦労なされたことと思います。それでもプロとしての助言、例えば子会社の社名の由来はと尋ねられるなど、細かなところまで配慮してのご指摘を頂き、グラフィックメイト様とはクライアントとベンダーから一緒に良い作品を作る「仲間」になっていったように感じています。

精力的に対応して頂いて完成した社史は期待していた以上の仕上がりで大変感謝しております。お取引先の中には15冊欲しいと言って頂くところもあり好評です。
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「仲間になっていった…」とは本当に嬉しいお言葉です。ありがとうございます。
年史のように何ヶ月も、ときには何年も制作期間のかかるものは、「チーム」「仲間」のような関係になれたら間違いなく良いものができる、と実感しています。


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グラフィックメイトでは「仕事を語り、託すブックレット」や社史・年史・記念誌制作についてのご相談を受け付けています。
オンライン相談は初回無料(30分程度)/メール相談無料。まずはお問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください。

●こんなこともご相談にのります。
・社史年史ってそもそもどうやって進めれば良いかわからない
・○○周年までに制作したいけれど、間に合う?
・社員はあまり関われないけどどこまでやってもらえる?
・社史年史の有効な使い方は?
・他社さんの見積額や進行について適切か知りたい
 
最後までお読みいただきありがとうございました。

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【『北三 創業100周年小史』刊行】其の壱

2024-08-26 13:18:26 | デザインいろいろ
東京港区の編集もできるデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
新木場にある北三株式会社さんは、ツキ板加工を中心に世界中の銘木を取り扱い、各種製品として製造・加工・販売を行なっている総合メーカーです。2024年5月に創立100周年を迎えるにあたり刊行された100周年史の編集・制作を、当社が担当させていただきました。

創業は1924年。50年前に『創業五十周年小史』が刊行されていたので、それ以後の50年間を中心にまとめた100年史、という方針で経営陣の方々で原稿執筆を進められていました。
全体の編集や誌面レイアウトについては長年お付き合いのあった印刷会社さんにご相談されたそうで、その印刷会社さんが当社をご紹介くださいました。
制作に参加してからは、編集や誌面レイアウトだけでなく、史実確認や文章校正、専門用語使用の確認などもさせていただきました。


▲『北三 創業100周年小史』の表紙。50年前の『創業五十周年小史』を踏襲しシンプルなデザイン



▲『北三 創業100周年小史』(B5版・124ページ)写真をふんだんに使用して各年ごとの出来事を掲載。特別なエピソードはコラムとして紹介しています。


表紙は、50年前に刊行された『創業五十周年小史』に敬意を払い、シンプルなデザインを踏襲。誌面は全体がひとつの年表のような作りでありながら、写真をふんだんに掲載して当時の様子を伝えています。
こんなところにもツキ板が使われているという驚きに満ち、「北三株式会社」の100年の歩みと社会に求められる製品の数々を、業界内外の方、新入社員の方などにも分かりやすく伝える一冊になったものと思います。

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グラフィックメイトでは「仕事を語り、託すブックレット」や社史・年史・記念誌制作についてのご相談を受け付けています。
オンライン相談は初回無料(30分程度)/メール相談無料。まずはお問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください。

●こんなこともご相談にのります。
・社史年史ってそもそもどうやって進めれば良いかわからない
・○○周年までに制作したいけれど、間に合う?
・社員はあまり関われないけどどこまでやってもらえる?
・社史年史の有効な使い方は?
・他社さんの見積額や進行について適切か知りたい
 
最後までお読みいただきありがとうございました。

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視覚障がい者スマホ活用フォーラム2024 参加レポート

2024-08-19 16:13:22 | ユニバーサルデザイン
東京都港区六本木の【「見えにくい」をなくしたいデザイン会社】グラフィックメイトの大里早苗です。グラフィックメイトでは、印刷物などのメディアをユニバーサルデザインでご提案しています。音声コード Uni-Voice(ユニボイス)への対応もしています。

2024年7月21日(日)、兵庫県明石市で音声コードとスマートホンの普及・活用促進のためのフォーラムが開催されました。音声コードに関する当事者の声を聴く数少ない機会、これは参加しないという選択は無いと、酷暑の明石へ行って来ました。


▲酷暑の明石駅


音声コード ユニボイス(Uni-Voice)の開発元である「JAVIS(日本視覚障がい情報普及支援協会)」の能登谷さん、姫路市障害福祉課の守能さんの講演のあと、音声コードを利用されている当事者の方やサポーターの方の報告。
「視覚障がい者にスマホは無理」と思っている方が多数、というお話に、地域の差はあれどどこも似たような現実があると感じました。

その後は参加者からの質問や意見が発表されました。

・音声コードがしっかり読み上げてくれて感動した
・音声コードが付いているものがたくさんできると良い

という声のある一方で、

・音声コード作成ソフトを持ちながら導入しない自治体があるのはなぜか?

といった疑問・苦言もありました。

また複数の方から発言されたのが、読み上げ原稿の不備によるリンクしない問題と、“切り欠き”の問題。このふたつは、音声コード利用の環境整備が進んでいると紹介された東京でも散見されます。音声コード制作ボランティアの育成を求める声がある一方、制作専門家の認定のほうが有効ではないか、という意見もありました。

今回、本フォーラムに当社が参加を決めた理由の一つが、「点字ブロックと同じくらい音声コードを普及させたい」という、主催の「姫路デジタルサポート」の栗川さんのメッセージ。
そのためにはどうしたら良いのか。フォーラムでは「音声コード普及の3つのポイント」として当事者の声、行政の力、民間の参加が必要であることが紹介されました。当事者の方々が声を上げ、行政の発行物に取り入れる。それが民間にも広まる…。そんなプラスのスパイラルを目指そうという関係者の方々の思いに意を同じくしました。
フォーラムは今回が第1回でしたが、2回、3回と続けていきたいとのこと。当社もまた参加させていただき、当事者の方々の声に耳を傾けていきたいと思います。

今回のフォーラム参加に際しては栗川様に温かく迎えていただきました。心より御礼申し上げます。
当日のプログラムや活動記録としてのYouTubeなどは、「姫路デジタルサポート」さんのWebサイトでご覧になれます。


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