グラフィックディレクター 大里早苗 ブログ

東京港区のデザイン会社、グラフィックメイトの代表を務める大里早苗のブログです。

それでもハルです。

2020-03-30 13:32:46 | 小さな会社のひとりごと
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
新型コロナウイルス感染症の感染者数が増える中、当社向かいの国立新美術館は臨時休館が延長されました。「当面の間延長」とのことなので、いつ開館するのか見通しがたたないのでしょう。
美術館と隣接している政策研究大学院大学には数本の桜の樹があり、例年ですと美術館の来館者も足を止め連日人の声が絶えることがありませんが、今年はひっそりとした日が続いていました。
そんなある日、社窓から歓声が聞こえてきました。桜が満開の政策研究大学院大学の庭からです。のぞいてみると、保育園の子どもたちが舞い散る花びらを追いかけて走り廻っていました。


在宅勤務の呼びかけの中、それでも出勤しなければならない親御さんにとって、子どもたちが元気にすごしてくれているのはせめてもではないでしょうか。そしてそれを支える保育士さんの姿に頭が下がりました。園児たちへの感染防止対策も大変でしょうし、ご自身の家庭のことを考えると迷いもあるでしょう。

保育園の子どもたちの歓声が絶えてしばらくすると、また少し違った子どもの声がしてきました。今度は何かな?と再びのぞいて見ると、真新しいランドセルを背負った女の子が走っています。入学式のために用意したと思える可愛らしい服を着て。その姿を、これも入学式にふさわしいだろうスーツを着た男性が写真に撮っていました。小学校の入学式がどうなるかの予想もつかなくなっていますから、ご家族で記念写真を撮りに来られたのかもしれません。

感染の拡大を防ぐことは当然ですが、その中でも、変えられないもの、変えなくてもいいものがあると改めて思いました。この春が変わらず巡って来たように。


▲政策研究大学院大学の桜。右手の国立新美術館は休館中です。




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「新型コロナウイルス感染症への特別対応」実施中!

2020-03-25 12:00:53 | 小さな会社のひとりごと
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
連日、新型コロナウイルス感染症関連のニュースが流れてくる中、東京オリンピック・パラリンピックも延期となりました。
これまでも感染拡大防止のためにさまざまなイベントが延期・中止されていますが、今後どのタイミングでオリンピックが開催されるかわからない状況となり、イベント等のスケジューリングもますます難しくなってくることでしょう。

そんな中、何か当社にできることはないかと考え「新型コロナウイルス感染症への特別対応」を実施することにしました。
新型コロナウイルス感染症対策の影響で、予定していたイベントや式典などが中止になった場合、制作を進めていた印刷物の制作費を進行状況に応じてお値引きする、というものです。
ポスターやチラシはもちろんですが、パンフレットやプログラムなど「制作に時間がかかるから準備しておきたい。でもイベントが開催できるか心配」という場合などにぜひご活用ください。

詳細は当社Webサイトをご覧ください。お問い合わせ・ご相談もお気軽にどうぞ!






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社会のデザインは変わりますか?

2020-03-16 14:16:04 | ワークライフバランス実践ヒント集
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
高校生の娘が久しぶりに学校に行きました。と言っても学校が再開されたわけではありません。来年度の教科書購入のためです。
一斉登校は感染症拡大の懸念があるためか、学年8クラスを4クラスずつに分け、時間をずらしての登校となっていました。それでも久々の登校は少し楽しそうに見えました。
休校中はwebで一部の学年末考査や、課題の提出がされていました。テストではそれぞれがどんなデバイスを使用しているかによって、取り組み易さに違いが出てしまうのではないかと少し気にはなりましたが、割と簡単に遠隔での学校活動(ほんの一部ですが)が再現されたことに、社会のシステムの変化を感じました。

一方、私の通勤時間の電車には目立った変化が感じられません。もともと10時始業で通勤時間帯としては少し遅めなせいでしょうか。8時半とか9時に始業だった方々が少し遅く通勤するようになったようで、思いのほか空いている感じがありません。リモートワーク、テレワークの方も増えているはずですがどうなっているのでしょう?
そういう私も毎日オフィスまで電車通勤をしているわけですが、もしもの場合は、自宅でも十分な仕事ができるように準備を進めなければと考えています。このところテレワークに関する公的補助金の公募が出てきていますが、なかなか条件に合わず、是非さらなる条件緩和をお願いしたいところです。

リモートワーク、テレワークの拡充は、これ以後の就業形態を部分的に変えていくインパクトがあると思います。業態によっては、育児休暇から在宅での育児期間業務形態へとシフトしていくのかもしれません。完全なシステムというものは望むべくもないと思いますが、「やってみたらできちゃった」ということが、少しずつでも社会の常識、デザインを変えていく実績になっていってくれたら…と思う朝でした。





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片手袋研究入門

2020-03-09 10:30:51 | 小さな会社のひとりごと
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
『片手袋研究入門』という本をご存知ですか。面白そうなタイトルだと思いませんか。私も家人に薦められて知ったのですが、本当に面白い本なのです。

内容はズバリタイトルそのまま。街中や道路の端に落ちている片一方だけの手袋について、作者がその研究成果(?)をまとめた本です。ニヤニヤ、クスクスしながら読みました。
作者の石井公二さんは2004年以来、5000枚近くの写真を撮り続けてきたそうです。その写真に撮られた片手袋ひとつひとつの来歴に思いをはせ、共通点を見出し、元々の手袋の使用目的やそこにあった時の形態、状況などを考察し、分類方法を考案するなど研究と言えるのか言えないのかギリギリのところが数多くの写真とともに掲載されています。

分類の一例には、落ちているままに見える放置型と、落ちていた手袋を他の人が目立つ所に置いてあげたのではないかと思われる介入型という別があります。ここで感心したのが、「片手袋は一般的に落とし物として現れるが、一方で拾い物でもあるのだ」という指摘。ただもっともらしく語っているだけとも思えるのですが、その視角の異動にハッとさせられました。
実は、この本全体が“視角の異動”に貫かれたものです。2013年には、この成果が神戸ビエンナーレ「アートインコンテナ国際展」に入選、奨励賞を受賞しています。
日常にあるものを新たな視角から見ることで、異なる価値観を提示する。私が携わるデザインという仕事の基本中の基本でもあります。私もお客さまに、斬新な視角の変化を提案しなければと、気を引きしめるとともに、ちょっとユニークな提案もしていきたいなと思いました。

ところで、この本を薦めてくれた家人もつい最近手袋を落として片手袋の制作者になりました。はてさて、その片手袋は今どこでどうしているのやら。


残された片手袋

作者、石井公二さんのサイト『片手袋大全』のURLはこちらです。




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国立新美術館も休館です

2020-03-04 10:44:54 | 小さな会社のひとりごと
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
新型コロナウイルスへの感染予防のため、色々なところで影響が出始めています。我が家でも子どもの高校が3月2日から休校となりました。土曜日が休みの高校ですので、2月29日から長い春休みとなりました。学年末のテストも中止、当然ながら3学期中に予定されていた学校イベントも中止です。イベントに向けて部活に励んできたのですから、大層がっかりしています。
昼食の用意を含め留守番を頼むには問題のない年齢なので、その点では我が家への影響は軽微なのですが、小さいお子さんがいらっしゃるご家庭のご苦労が偲ばれます。

ところで、当社のお向かいさん・国立新美術館も2月29日から3月15日まで休館となっています。開催されていた展示も会期を短縮して終了になっていました。海外から来られたらしい方が休館の看板を見て帰っていく姿もチラホラ見受けられます。
東京メトロ乃木坂駅から当社に来ていただくには、美術館のロビーを通り抜けていただくのが近道で、雨の日などは特に助かります。本日も当社に来られた方がそのルートを利用しようとして美術館に入れず、予想外の遠回りになってしまったと仰っていました。

当社へおいでくださる皆さま、当面は新美術館ルートは利用できませんのでご注意くださいませ。


お向かいの国立新美術館も休館です





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「見えにくい」をなくしたいグラフィックメイト


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