グラフィックディレクター 大里早苗 ブログ

東京港区のデザイン会社、グラフィックメイトの代表を務める大里早苗のブログです。

グラフィックメイトの「ワークライフバランス」サポーター

2012-01-31 17:35:41 | グラフィックメイト・サポーター
わがグラフィックメイトは「港区ワーク・ライフ・バランス推進企業」に認定されました。

社内的な努力もありましたが、やはり周りの方々のご支援なくしてこの認定はなかったでしょう。なんといっても家族の協力が大きく、それぞれの夫をはじめ両親も一緒になって私たちの「育児」と「仕事」を支えてくれています。

育児休暇から職場に復帰しても、保育園に行き始めた子どもはとにかく病気になります。感染症はもちろん意味不明の発熱などもしばしば、そのたびに仕事のやりくりに苦労するわけです。
グラフィックメイトでは、各自が自宅でのデザイン作業ができるよう会社と自宅の制作環境を同じにしています。これにより急な「子どもトラブル」にも対応できるようにしているのですが、お客様との打ち合わせなど、どうしても出かけて行かなければならないこともあります。そういうときは夫や両親に子どもの世話を頼むことになります。大きくなればだんだん手がかからなくなりますが、小さいときは大変です。おむつ交換や食事の世話、着替えや入浴など、どの家庭でもお父さんたちがとても協力してくれています。


2011年ファミリーデーの一コマ。
お父さんたちの協力があってこそのワークライフバランス。

我が家の夫も時間をやりくりして子どもの面倒を見てくれました。朝出勤してもお昼に戻ってきて私が打ち合わせへ、私が戻ったら夫がまた出勤…ということもありました。もちろん祖父母の登場を願ったこともありますが、ずいぶん協力してくれたと思います。そのために夫が会社でいろいろ言われたこともあったようです。「子どものことに時間を取り過ぎだ」「奥さんと話し合え」と…。パワハラとも思えるようなことでした。女性どうしは育児や家庭について職場でも理解・協力し合えますが、男性は理解してもらえないのでしょうか。そういった男性社会におけるワークライフバランスの改善についてはまた別の機会に。

こうして私たちは家族に支えられて育児・家庭と仕事のバランスをとってきました。他にも多くの方々に支えられているグラフィックメイトのワークライフバランスを、今後、少しずつご紹介していきたいと思います。これからもご支援よろしくお願い致します。


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初めての着付け教室

2012-01-24 17:48:19 | 着付け入門
東京港区のデザイン会社・グラフィックメイト代表の大里早苗です。

成人式に振り袖も着たことのない私ですが、「日本の色いろ」のために日本の伝統色や和柄などについて勉強するうち、「着物」への興味がわいてきておりました。そんなとき同じマンションの方から「先生が自宅に来て着付けを教えてくれるんだけど」と声をかけていただきました。これはチャレンジしてみない手はありません。…というわけで、「大里早苗の着付け入門」はじまりはじまり。

同じマンションの方のお宅に先生がお出でくださり、住人の女性6名が参加しました。もともと住人同士のお付き合いがそれなりにあるので、最初から和気あいあいとした雰囲気です。講師は江波戸玲子先生。「風雅会」という着付け教室や、カンボジアの布でつくられた布や製品のギャラリーなどをされています。

初回は着物を着るための小物一式があるかどうかの点検です。皆さん、それぞれに「母のよ」「成人式のときのなの」と言いつつ風呂敷を広げます。私は義母の形見になってしまった着物一式を持参しました。
着物には「格」というのがあって、帯と着物の組み合わせもいろいろ決まりがあるそうです。それぞれが持参した着物や帯がどういったものかを教えていただいたり、小物類の使い方をご説明いただきながら、ひとつずつ「着る」ために必要なものを確認します。「着付け」を習うための初歩的確認ではありますが、これらをきちんと並べておくことは普段着物を着るときにもとても大切だそうです。これをきちんとやっておけば「15分で着られるようになりますよ」とのことですが、そうなるまでにどれだけかかるのでしょうか…。


▲順番に整えて並べておけば15分で着られる?

確認したあとは、それぞれ着物に手を通してみました。まだ帯を締めるまではいかず、とりあえず腰紐で簡単に結んだだけですが、なぜか背筋が伸び、皆さんきちんと正座をしていました。時間の関係で初回はここまででしたが、新たな世界を知った気がします。次回は3月に先生が来てくださいますが、それまでに小物類の名称くらいは勉強しておこうと思います。


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小豆色とようかん色

2012-01-17 11:40:01 | 日本の色いろ
東京港区のデザイン会社・グラフィックメイト代表の大里早苗です。

親族が集まる機会がありました。お土産に餡もののお菓子を持参くださった方がいたのですが、子どもたちは「チョコレートじゃないの?」「クリームのお菓子がいい~」と見向きもしません。今は洋菓子が簡単に買えますものね。私もどちらかと言えば洋菓子のほうが好きですが、和菓子だってもちろんお断りなど致しませんよ(*^_^*)


▲ようかん色の和菓子

一口かじって「小豆色ってこんな色?」とふと疑問に。お菓子の材料としては「小豆」がメインで他には小麦粉、水飴、卵…などなど。でも小豆色ってもっと明るい茶色だよね?と思って調べてみると、確かにもっと明るめの茶色。ではこれは? ありました、ありました、もっと近い色が。「羊羹(ようかん)色」です。

 小豆色 #96514d
 羊羹色 #383c3c

小豆は煮ると黒ずみ空気に触れると赤みを増すのでお祝い事に使われ、染色などの流行色にもなったそうです。一方の羊羹色は、本来なら黒い色であるべき色が色あせ日に焼けて羊羹のような色になってしまった…という「落ちぶれた黒」を表しているとか。
小豆に手間ひまかけて作られた羊羹のほうが色のイメージとしては劣るなんて…。お茶をすすりながら羊羹色の和菓子をしみじみと眺めました。
参考:和色大辞典 http://www.colordic.org/w/
すぐわかる日本の伝統色(東京美術 福田邦夫:著)


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百入茶(ももしおちゃ)のミトン

2012-01-05 11:48:00 | 日本の色いろ
東京港区のデザイン会社・グラフィックメイト代表の大里早苗です。
昨年は別のところでブログを書いていましたが、今年からgooブログに移行しました。今までお読み下さった方も初めましての方も、どうぞよろしくお願い致します。

昨年の話で恐縮です。昨年12月、久しぶりに編み物をしました。大人用のミトンです。



▲#1f3134

写真では分かりにくいと思いますが深みのある緑です。こういう色はなんと言うのかと思って調べたところ、百入茶(ももしおちゃ)という色に近いようです。でも百入茶って?

「ひとしお」という言葉がありますね。「嬉しさもひとしおです」というように「いっそう」とか「ひと際」という意味で使われる言葉です。この「一入(ひとしお)」は染め物を一回染料に浸す(入れる)ことをいうそうです。二回浸すことは「再入(ふたしお)」、何度も浸して良く染めることは「八入(やしお)」、「百入(ももしお)」、「千入(ちしお)」…。色の名前として「茶」がつくのはなぜか、ということはよく分からないようですが、とにかく何度も浸して色濃く染めることのようです。何度も浸して深みのある色を出したのでしょう。

このミトンは姑のために作りました。病床の義母はしばらく前から手が冷たいからミトンが欲しいと言っていました。でも大人用のミトンって意外と売っていないんです。ネットで探してもどうも希望のものとは違うし、店頭では子ども用のミトンばかり。それなら、と何年ぶりかに編み棒を持って編み始めました。家族には「年内に(完成は)無理でしょ」と言われる中、何とか12月25日未明に完成、義母へのクリスマスプレゼントにすることができました。不出来なミトンですが義母はとても喜んで、すぐに手にはめてくれました。ささやかなプレゼントですが「嬉しさもひとしお」と思ってくれたかな。…もうそれを尋ねることはできなくなってしまいました。

参考:和色大辞典 http://www.colordic.org/w/
色彩辞典・日本の色 http://www.benricho.org/colors/wa.html
語源由来辞典 http://gogen-allguide.com/


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「見えにくい」をなくしたいグラフィックメイト


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