食品のカラクリと暮らしの裏側

食品の安全・安心が総崩れ、また政治・社会の矛盾や理不尽さも増大
暮らしの裏側の酷さやまやかし、危険性・不健全さに迫る!

食の誤用言葉|「ごぼう抜き」とは本来ランナーを追い抜くことに使う言葉ではなかった

2023年01月19日 | 食の誤用言葉
Ntpkarakuri

食品のカラクリシリーズ/食の誤用言葉
「ごぼう抜き」とは本来ランナーを追い抜くことに使う言葉ではなかった

K208jw06 ボストンマラソン/フリー素材

■マラソンや駅伝中継のアナウンサーが間違って発する言葉
新年や冬のシーズンともなると、駅伝やマラソンが盛んです。今号は、食と駅伝の誤用言葉を、雰囲気を変えてクイズ形式でお届けします。恒例の新春OO駅伝大会のTV中継(アナウンサー絶叫シーン)から、7つの誤りがありますので探してみましょう! 但し1つだけ、誤りを挙げておきます。

広辞苑「牛(ごぼう)抜き」/①(牛蒡を土中から引き抜くように)一気に抜き上げること。人材を他から引き抜いて採用したり、デモ隊の人員を(排除・検挙のため)引き抜いたりすることなどにいう。②また、競走などで多人数を一気に抜き去ることにもいう。
林修先生や学者の多くは、②項は誤用としている。林氏によると、牛蒡抜きは競馬用語に使われていたと言う。②の誤用が広まったのは、やはりソルティー・シュガーの曲「走れコータロー」のヒット。「♪いならぶ名馬をごぼうぬき~」。

■問題・「3位の選手を抜いて2位に躍り出た~!」って本当?
スポーツアナが知ってか知らで(ず=誤用)か使ってしまう誤用言葉
Q.『大会は、否が応にも盛り上っています。さあ~花の2区、Q大学のジンクス通り、エース・A選手はあっという間に5人をごぼう抜き。さらに、やおらスパート、もう1人を躱(かわ)した~!! A選手にとって、今日は最高のメモリアルデーです。そして遂に!目の前の3位の選手を抜いて2位に躍り出た~!』

正解 
(1)否が応にも/否が応とは、好むと好まないに関わらずの意。正しくは弥(いや)が上にも~ますますの意。似たような言葉でも、漢字と意味合いはまるで違う。
(2)ジンクス/スポーツ界では縁起担ぎの意味合いで使われますが、正しくは縁起の悪いことを指します。
(3)ごぼう抜き/走っている選手を追い抜くことではなく、正しくは草や茎などを勢いよく抜くこと、またはデモやストなどで座り込みしている人を排除する(引き抜く)時に使います。
(4)やおら/やおら・徐(おもむろ)を、「急に」と誤解している人がいます。どちらも、ゆっくりの意です。
(5)躱す/同じく後ろから追い抜くことではなく、サッカーのドリブル中やラグビーなどで、向かって来る相手選手から身を転じて避けることです(身を躱す~と使います)。
(6)メモリアルデー/日本では良き日の意味で言っていますが、本来は追悼の意味で使われる言葉です。
(7)3位の選手を抜いても3位です/これはギャグです。2位の選手を抜いても、トップに立ったことにはならないの同じです。
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ハーフマラソン・ペースメーカーの用語を勘違い(マイ妻の場合)
マイ妻はフルマラソンの半分を走る「ハーフマラソン」を、オOマだけの大会と思っていたようです。イヤ~ン!また先頭で走者をリードする「ペースメーカー」を、心臓が悪い人が走って大丈夫かしら?と心配していました。話を作っている訳ではなく、本当に“オバカサン妻”なのです。出場経験者には、深くお詫びします。

Gstopkarakuri2

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