

「ごぼう抜き」とは本来ランナーを追い抜くことに使う言葉ではなかった

■マラソンや駅伝中継のアナウンサーが間違って発する言葉


林修先生や学者の多くは、②項は誤用としている。林氏によると、牛蒡抜きは競馬用語に使われていたと言う。②の誤用が広まったのは、やはりソルティー・シュガーの曲「走れコータロー」のヒット。「♪いならぶ名馬をごぼうぬき~」。
■問題・「3位の選手を抜いて2位に躍り出た~!」って本当?
スポーツアナが知ってか知らで(ず=誤用)か使ってしまう誤用言葉

▽正解
(1)否が応にも/否が応とは、好むと好まないに関わらずの意。正しくは弥(いや)が上にも~ますますの意。似たような言葉でも、漢字と意味合いはまるで違う。
(2)ジンクス/スポーツ界では縁起担ぎの意味合いで使われますが、正しくは縁起の悪いことを指します。
(3)ごぼう抜き/走っている選手を追い抜くことではなく、正しくは草や茎などを勢いよく抜くこと、またはデモやストなどで座り込みしている人を排除する(引き抜く)時に使います。
(4)やおら/やおら・徐(おもむろ)を、「急に」と誤解している人がいます。どちらも、ゆっくりの意です。
(5)躱す/同じく後ろから追い抜くことではなく、サッカーのドリブル中やラグビーなどで、向かって来る相手選手から身を転じて避けることです(身を躱す~と使います)。
(6)メモリアルデー/日本では良き日の意味で言っていますが、本来は追悼の意味で使われる言葉です。
(7)3位の選手を抜いても3位です/これはギャグです。2位の選手を抜いても、トップに立ったことにはならないの同じです。


マイ妻はフルマラソンの半分を走る「ハーフマラソン」を、オOマだけの大会と思っていたようです。イヤ~ン!また先頭で走者をリードする「ペースメーカー」を、心臓が悪い人が走って大丈夫かしら?と心配していました。話を作っている訳ではなく、本当に“オバカサン妻”なのです。出場経験者には、深くお詫びします。
