がやがや通信

雑司ヶ谷から日々のあれこれを綴っていきます。

テンション チェア 張替-上 (ひ)

2016-06-27 21:28:29 | つくってみました
で、なにをするかと言うと・・・

ワーキング・チェアの背と座の張替です。

再生革製のリプロダクトもどき品(オリジナルにキャスターチェアは無いと思うが)は、
こんなんなっちゃったんです。

このテの椅子のオリジナルのつくりは3mmくらいある厚革の両端を輪に加工し、
パイプに通すことによってテンションが掛かる仕組みなのですが、
厚革の入手とそれを加工をするルートが日本には成熟していないみたい。
馬具製作の世界が近そうですが、手を広げてないのかな。
張り直してくれる家具屋さんもあるにはあったのですが、
ちょっとした新品OAチェアが買えてしまうくらいの費用がかかる。そりゃそうだ

そもそもがリプロダクトもどき品なのでホドホドの投資で直したいという思いと、
今このタイプの新品は、本革製も人工革製も流通していない現状に、
セルフ張替えにこだわってみることにしたのです。

浅草橋あたりを探索してみると厚本革の入手はできそうなことは判った。
ただ・・・ 材料費だけでもかなり掛かる。歩留まりも悪いんでね。
そこで薄革(厚1mm程度)ならストックがあったので試しに加工してみたのです。
薄革といっても普通のミシンじゃ縫えないから、
革加工ができるミシンをお持ちの方の協力も得ながら。

ぱっとみ綺麗にできたのですが、

私が重過ぎなんでしょうね・・・
薄革を貼り合わせてみたものの、座・背とも伸びちゃったんです。

そこでペーパーコードに行き着いたって訳です。

(ば)と便利な仲間たち-2 (ひ)

2016-06-23 00:21:34 | つくってみました
この前の続きです
なんといっても感心したのがこの「かせあげ器」。

フレームを展開して6角形にします。

フレームを構成するバーをどの穴に挿すかで外周の長さが決まってきます。
右手のハンドルをぐるぐる廻すと糸が巻き付けられていく。

カウンターを連結(バネを引っ掛けるだけのローテク、これがまたいい!)
すれば、回転数が判る。
この大きさのもので最大外周は1.47m、60mなら41回転って訳です。
あっという間でしたよ。ものの数秒! 60mの計測終わり!!

あとは半分だけ整経台に巻き取りながら中間点を求めるのですが、
カウンターは逆回転にも反応してくれるのでダブルチェックができました。
結果600mロールから60mの切り出しと、その二つ折りがあっさりと完了。
端部誤差は1m程度! すんごい!!

ペーパーコード購入からしばらく手が着かなかった一連の作業。
もちろん手空きでなかったことが最大の理由ですが、
この準備段階をどう効率よくクリアーするかの
イメージが湧いていなかったことも大きい。
(ば)に相談したところ、
具体的な方法説明とその道具を次々と出してくるではないか!
餅屋は餅屋であった。

(ば)と便利な仲間たち-1 (ひ)

2016-06-21 00:39:04 | つくってみました
どんなものを織ろうとしているのか、ご紹介の前に、
(ば)の便利な仲間たち(織り道具)をご紹介しておきましょう!

まずは、ひ

杼と書くそうです。横文字でいうとシャトル。
本来はこの棒に(緯)糸をぐるぐる巻きしておいて、
織機で上下に分けた経糸の間を行ったり来たり通していくのです。
その動きがシャトル××と言われるものの語源ですな。
今回の私の作業は一目ごとの手織りになるんで、
ちょっと使い方は異なりましたケド。

織り糸(ペーパーコード)の太さは3mmで60m必要と算出されたので、
うまくまとめておかないとこんがらがっちゃって大変!

木枠

も用いながら格闘いたしました!
撚りがかかったペーパーコードをチョイスしたのでなおさら。
それでも何に巻いておけば良いかから考え、
芯材を探したり造ったりすることに比べれば、先人の知恵をお借りして正解!


この整経台にも助けられました。
普段わたしゃぁ邪魔者扱いしているんだけどね(笑)
だって場所をとる割りに「あんまり出番無し」「折りたためない」
そして「転用(ハンガーラックや衣紋掛けに)できない」と
我が家の不器用な巨漢的存在ですから。

(ば)もう一人いるじゃん・・・


横やりは無視して進めます。
使い方はと言うと、
ぼこぼこと突き出している棒に糸をひっかけながら匍わせていくんですね。
その匍わせ方で糸の長さが判るという仕組み。
今回は60mのペーパーコードの真ん中を求めて、
その真ん中を最初に引っ掛けてから織り進んでいこうとしているんで
精度ある測定とヨリがかかったペーパーコードの始末が大きな課題だったのです。

私も試し織り (ひ)

2016-06-13 14:15:09 | つくってみました

いろいろな試し織りを終えた解きほぐしの途中ですが、
せっかくだからとパシャリ。

織り方の目途がたったのでペーパーコードの購入を決意。
構想1年、いよいよ本番です!
この試し織りは(ば)の織り知識や道具、それに在庫糸に大いに助けられました。
この先の本織り段階では、織りの補助道具が大活躍です!

デザイナーズもどき (ひ)

2015-06-14 00:24:14 | つくってみました

牛革を縫製してもらいました。

本当は厚み3mmくらいの革でやりたかったのですが、
予算、流通、加工のハードルが高く、
とりあえず手持ちのなめし革で試作しようということに。

以前試し縫いをお願いしたところ、なんなくクリアーしてくださったので、
調子に乗ってバックスキンにしてしまった。
試作なので、あまり使い道がないであろう手持ちの紫色革を
裏返しちゃえばいいんじゃないの、と貧乏性をだしてしまったのだ。
結果、非常に手間の掛かる縫製になってしまったようである・・・
大変失礼いたしました m(_ _)m

さて、それでこのパーツがなにになるのかというと、

キャスターチェアの 背/座/肘 でございます。

ミーティングチェアがマルトスタムのS34なので、
キャスターチェアもテンション・レザーでいきたいところ。
リサイクルレザーはどうも寿命が短い、今まで使っていたのはもうボロボロ。
遠藤照明は販売を終了しているし、こうなったら自分で貼り替えてやろう! と。

試作としては上出来! いい感じだ!!
設計した型紙もほとんど修正ナシでいける。
もう一脚あるから(三脚あったうちの一脚は捨ててしまった)
浅草橋~蔵前あたりへ厚革探しにでも行こうか。

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