がやがや通信

雑司ヶ谷から日々のあれこれを綴っていきます。

高級洋服と和装帯 (ひ)

2014-05-05 00:00:01 | 日記
GW前半、(ば)と日常買い物ついでにぶらぶら。
と、二人同時に思わず歩み寄ったウインド越しのマネキンさん。
まとったワンピースは、私のような素人には割き織りのように見えたのですが、
糸の質感はゴージャス。
それでいてテクスチャはとても上品。
割き織りの荒々しさを感じないし、かといってコテコテ感もない。
他の品々も見てみようとそのまま店内に入っていくと・・・

私達には非日常空間、シャネルでございます。
「デザイン」は言わずもがな、
「織り」「プリント」「縫製」それぞれに
「一技」以上詰め込まれている品々に関心しつつ、
調子に乗って(ば)は数着を試着。

にじみ出ていた(ビンボー人)オーラから? でしょうか、
対応してくださったマネージャーが
「少々お高いですけれど、いつまでも着られる品質でございます。
それなりのモノをワンシーズンしか着ないのなら充分モトはとれますよ」
とあまり説得力のないお言葉で繕ってくださいました。
(私達はそこそこのモノの一張羅を何シーズンも着ているのですから)
そこで思いっきりミエをはって「7~80万円ってとこですか?」
な~んて平静を装って(みたつもりです)口にすると、
マネージャーがタグを返して「こちらは50万円台ですよ」
「おおっ、これだけ手が凝っているのに!?」などと
しばし下手な芝居(バレバレ?)を打ってまいりました。

それでも流石は一流ブランドであります。
馬子にも衣装とはこのことでしょうか、
絶対着負けすると思っていた(ば)ですが、意外や意外、
それなりにキマッていたりして・・・



とは言え、一着50万円オーバーの洋服はやっぱり高いよなと思っていた数日後、
(ば)が京都老舗帯匠の展示会に行って、興奮して帰ってきた。
もはや芸術品の域の数々、その技法やデザインセンスに脱帽!
そう考えると50万円の洋服が安く(高くはない=感覚のマヒ)思えてきた。
♪シャネルよりたかい、のぼりご~い♪
って帯だけじゃダメなわけで。

“茶” 華” “書” “舞” ・・・ 日本には和装を支える文化がまだまだ健在。
フリーサイズだし、それこそ一生モノ。
それらを何セットもお持ちになるのだから、
和製セレブはたいしたものだ。

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