探索・採集・飼育みたいな雑記的記録

北海道の自然探索と生物の飼育観察・採集記みたいなものを漫然と、かつ自己中心的に紹介するとかしないとか。

洞穴種気取り

2017年10月15日 | 未同定種

先日行った道東方面でのエゾガロアムシ分布調査にて。

掘ったら、白色のヤスデが出てきた。
地下浅層の礫層ではなく、その上面の黒土層。
掘削系探索をしているとヤスデは普通に出てくる。
しかし白色のヤスデは初めてなんだろうか・・・?
それほどヤスデに興味がないので記憶がない。
なぜ今回ヤスデに注目したのかというと、目的のガロアムシどころか他の地下性生物がほとんど出なかったので、ヤスデでも目についた。

写真の個体は体長2cmほどで、もう少し大きな個体もいた。
これより小さい個体はもっと白い。
大きくなると若干褐色を帯びるようだ。


無眼だ・・・地下性ヤスデか?
そんな地下深くにいないのに洞穴種気取りとは生意気だね。


丸いの?反ってるの?

2017年07月28日 | 未同定種

ある亜高山帯の水溜まりにて未見の虫を見つけた。
その水溜まりは雪渓から融けた水が流れ込む場所で規模は小さく浅い。
見た目からセスジガムシの一種だとは思ったが、種までは特定できないので持ち帰って調べてみることにした。

セスジガムシの一種 Helophorus sp.
体長は5.5mmほど
候補はセスジガムシとキタセスジガムシの2種


キタセスジガムシは上翅先端が尖り反り返り、セスジガムシは尖らず丸まるのが特徴。
写真の個体の上翅先端は完全に丸まっているわけではなく、微妙に張り出しているように見える。
どちらかと言えば、丸い方か・・・


側面から見ると、上翅先端が若干尖っており、反り返っているのが分かるが、顕著でない。
どちらかと言えば、反り返っている方か・・・

う~ん、曖昧過ぎて分からん。
どっち?それとも新種?
個人的にはキタセスジガムシに一票としたいところだが、実は北海道に分布していないセスジガムシHelophorus auriculatusに一番近い。


翅なし黒ゴマ新産地

2017年01月23日 | 未同定種


限りなく未記載種であろう例のアレ Aptilotus sp.
この写真の個体は以前確認した2ヶ所とは全く別の場所で採集。(というか偶然)
今回はという環境であるが、冷涼多湿という点で前回採集した環境と似ている。
今回の採集からであるように考えられる。


覆水盆に返らず

2017年01月15日 | 未同定種


昨年、亜高山帯で見つけたゴミムシ。
高山系とか北方系とか北海道固有種とか期待して持ち帰って調べてみたが、よく分からなかった。
いや、今思えば、しっかりと調べていなかった気がする。
いずれ詳しく調べてみようと保管していたつもりだったが、紛失してしまった。
引っ越し前の標本整理で廃棄してしまったか?
もしかすると平地でも普通なゴミムシかもしれない。そうしておこう。