ドロノキの葉に毛玉があって驚かされた。
別の個体
横から見て、蛾の幼虫であると分かった。
見事な「ふさふさ」っぷりで、薄毛に悩むわたしが嫉妬したくらいだ。
シロケンモンの幼虫っぽいが、シロケンモンの食草はシラカバ等のカバノキ類でドロノキはヤナギの仲間なので、この幼虫がシロケンモンかどうかは疑わしい。
植毛可能かどうかも疑わしい。
おまけ
キタスカシバ
この日は風が強く、気温も低いため、じーっとして動かない。
やや擦れた感が、夏の終わりを感じさせる。
高標高の山地では、落葉が目立つようになってきた。紅葉も近い。
2週間ほどの間隔で、飼育しているエゾガロアムシを確認。
餌の追加とゴミの除去、湿度維持を速やかに行う。
この作業以外は、極力飼育槽内を確認しないようにしている。
脱皮中に開けてしまうと脱皮失敗してしまうので、頻繁に確認しないことで脱皮遭遇を避ける意味で。
で、今回、運悪く脱皮中に遭遇。すぐに元に戻したがやっぱり失敗した。
いつの間にかハネナガキリギリスが鳴く時期になった。
雄たちは楽器演奏に命を懸ける。
ほとんどは草藪の中にいるので、容易に捕獲や撮影はできないが、草が疎らで丈が低い場所でも鳴いている個体は意外にいる。
とは言え、安易に近づくと鳴きを止めるし、草の色と保護色になっているので、見つけるのはちょっと難しい。
見つかるのはもちろん雄。(たまに演奏に聞き入っている雌がそばにいるときもある)
見つけてしまえば、もうこっちのもの。
撮影も捕獲も容易。基本は手づかみ。
今回も探索しながら何気に数個体を手づかみしてリリース。
こんなことをしているからか、この夏の探索成果は乏しい。
むむ・・・もう秋が来る。
ポプラハムシ Chrysomela tremulae
国内では北海道のみに生息。
ドロノキハムシと酷似しており、食草も同じ。しかも混生しているのが紛らわしい事、山の如し。
ドロノキハムシよりほんの少し小型かな・・・というイメージ。
今まで、探索のサブ目的として探してきたが、嫌になるほど連敗続きだった。
希少種でもないから、探す場所がずれていたのか?運が悪いのか?
まぁ、一度見つかると、各所でどんどん見つかるというのもなんだかね・・・
生息地によって、混生するドロノキハムシと比べて割合が異なるが、ドロノキハムシがいないところでは不思議と確認できなかった。
食草に適した若いドロノキは河原などの荒地に多く、そのような場所を探しながらドロノキをひとつひとつ確認してきたが、昨年の大雨の影響で土砂が流れ込んで根こそぎ倒されたりしており好環境が少なかった。
それにしても昨年の大雨の被害は甚大で、今でも道内各地で爪痕を残している。
未だに通行止めとなっている道路が多く、目的の探索地に行けないことや行けたとしても環境がすっかり変わってしまった場所も・・・。探索計画も予定通りにいかない。
左が♂で、右が♀
ドロノキハムシとの違いは、前胸背部と雄の交尾器の形状。
このポプラハムシ、なぜか国内のネットでは画像など皆無と言っていいほど情報が流れていない。
ドロノキハムシ情報は多いのに。相当人気がないらしい・・・
そもそもハムシというのは種が多い割には人気がない。以前にクリソリーナがブームになったくらいか・・・
近い仲間のカミキリムシは人気なのにね。(わたしはそれほどカミキリに興味がないけど)
今シーズン撮影&採集目標としているハムシは4種。
ひとつは先日のヒラシマネクイハムシ、今回のポプラハムシ、そして最後の2種は???
3種目・・・これがなかなか見つからない。(4種目は運というか死ぬまで一度拝んでみたい珍種)
さて何のハムシかね?
おまけ
ウズマキハムシ Chrysomela lapponica
札幌以外で初めて見つけた。しかもバッコヤナギではないヤナギにいた。
これも国内では北海道のみに生息する。