エゾコバネササキリの卵を採卵してみた。
ヨシかススキか分からないが、生息地にあったこのイネ科の植物に産卵させた。
産卵させてそのまま放置させても良いと思ったが、孵化まで維持するのがほぼ不可能(理由は記してなかったが、おそらく湿度の維持とカビの問題だろう)と資料にあったので、まず葉と穂を切断(写真上)し、葉鞘に産み付けられた卵を慎重に集める。
葉鞘の内側に産み付けられた卵
おそらく自然下ではこのように複数産み付けられることはないだろう。
卵は細長く、平べったい。見た目は小さなタイ米。
最初、潰れてダメになっているのかと焦ってしまった。
シャーレの中に湿らせたキッチンペーパーを敷いて、卵をトッピング。
雌2個体から合計46個採卵できた。
これで大丈夫なんだろうか?
これだってカビが生えるので定期的にキッチンペーパーを交換しなくてはいけない。
クーリングの有無とか。
失敗したら来年また遠征しなくちゃいけない・・・
通りがかった稚内の海岸にて。
超古代文明の遺跡を見つけた。
かつて宇宙怪獣から地球を守った宇宙戦艦と言われているが、今はその面影はない。
これ、通りがかる度に気になっていたけど、いつ頃の船だろうか?
本日のホンブレイキマイマイ
この辺りの個体は、帯がなく、成貝になっても黄色い個体ばかりだった。
初見の個体がこのタイプだったら、他種との違いが曖昧で戸惑ってしまっただろう。
高山では今が紅葉の見頃。
今日と明日がピークとなるだろう。
なぜなら明後日は大型台風が北海道通過予定だから。
紅葉目当ての登山者が多かった。
すれ違う度に紅葉の状況を聞かれる。
それほど興味のない自分は適当な返事で返す。
新しい朝が来た。
タヌキを轢いた朝だ。
この日の目的はエゾコバネササキリの撮影と採集。
本種は道東と道北に局地的に分布している準珍虫。
湿地や池沼の周辺に生息し、ヨシやススキなどのイネ科の群落がある環境を好む。
しかも水際ギリギリという限定的で、探索にはやっかいな場所。
探索場所は酪農地帯を流れる河川。といっても流れはほとんどなく、水面も草で覆われている。水はドブ臭い。
試しにガサってみたが、ゲンゴロウ類など水生昆虫は皆無。なぜかエゾトミヨばかりが入った。
水際ではササキリ類の鳴き声は聞こえるが、本種なのかキタササキリなのか判別できない。
とりあえず長靴履いて、水際まで行き、ヨシをスイープ。
キタササキリは雌雄ともに、多くはないが網に入ってくる。
キタササキリも北海道のみに分布し、本種と同じ環境を好むので、入ってくるのは想定内。
網に入った「長い翅」や「長い産卵管」が見えると、またキタササキリかと落胆してしまう。
目的のエゾコバネササキリがちっとも入ってこないので、もしやキタササキリと混生していないのでは?と疑い始める。
網も破損しかけて、そろそろ限界かと諦めた時。
エゾコバネササキリ Conocephalus beybienkoi
やっと入った。写真は雌。
その後、ぼちぼち網に入ってきたが、やはり個体密度は低いと感じた。
しばらくして、あることに気付く。
雄が全く入ってこない。雌ばかりだ。
雌6個体に対して雄0・・・ガロアムシじゃないんだからこの割合はおかしい。
なぜ?
探す環境が微妙に異なるのか?それともタヌキの呪いか?
どちらにせよ時間も無いし、網もそろそろ使い物にならなくなってきた。
いくつか場所を変えて探せばよかったと後悔しつつ帰路へ。
片道4時間、往復8時間もかかる場所。
探索時間が短い割りに疲労は大きいという非効率的な探索なので、何回も通いたくない。
遠征して成果が中途半端だと疲れが倍増する。(呪いの効果か?)
持ち帰った個体♀が早速産卵していた。
ここから雄を出して成長させる方が手っ取り早いか?
深夜、街灯のない田舎道を小粋に走っていた時の事。
いきなり右側からタヌキが横断しようと突進してきた。
咄嗟にブレーキをかけたが、間に合わずジャストミート!
数年前のウサギよりも衝撃はあった。
やっちまったよ・・・
画像はドライブレコーダーのもので、暗すぎてよくわからないが、右側のぼんやりしたものがタヌキ。
明るくなって車を確認すると、毛や血が少々・・・
それよりナンバープレート付近に亀裂などの損傷があったのはショックだった。
今のところ走行には支障はないが、修理すべきかどうか迷う。
何故なら、探索をする限りまた動物を轢くと予想されるから。
徐々に轢く動物が大きくなることから次はエゾシカか?
いやエゾシカより小さな哺乳類いた。
ヒトだ!
どちらにせよ次は廃車かね?