【探索と観察】メクラチビゴミムシの一種 Trechiama sp.
わたしのとってはガロアムシ探索の副産物
【希少種 】北海道産ガロアムシ探索 Galloisiana sp.
ついに我がライフワークのガロアムシ探索動画が登場。
掘り出し直後のガロアムシは忙しなく走りまわるので、じっくり撮影できる機会が少ないのです。
しかもカメラの準備にもたついていると、いつの間にかいなくなっています。
今回は基礎知識って感じに仕上げてます。
今年のガロアムシ探索は新産地を見つけるため北海道各地を探してみたが、成果をあげること叶わず。
要するに今年はガロアムシを一度も見ていないことになる。
これは変人ガロアムシハンターであるわたしにとって由々しき問題だ。
そこで既知産地でガロアムシを掘り出し、忘れそうな感覚を回復することに。
ここは夕張山地北部の沢
夕張山地一帯はかつて炭鉱で栄えたが、ほとんどが廃坑となっている。
この場所も炭鉱跡地に近く、掘れば石炭くずが出てくる。
そんな夕張山地だが、北海道の中で最もガロアムシの個体数が多い産地として名うてのガロアムシハンターでにぎわっている。
もちろんウソだ。10年以上、掘削系探索を行っているが、一度も同業者と会ったことはない。
これはこれで気兼ねなく探索できるメリットがあるが、不審者扱いされたり、ヒグマ遭遇や事故などの危険は高いのでお勧めできる探索ではない。
掘り出した跡
この時期は下草が枯れて歩きやすく、木々は落葉しているため辺りは明るく見渡しがいい。
蚊もブヨもいないし、暑くないので、掘削系探索は晩秋が一番適している。
(なんか毎年同じこと書いてるな・・・)
出てきたのは珍しい雄
掘り出してもリリース予定だったが、雄という事でサンプルとして確保。
もう十分満足したので早々に切り上げた。
帰宅して洗車とタイヤ交換しよう。
体長19mm
この辺りの雄の体長としてはやや大きい。
側面
かっこよく見えるのはわたしだけか?
頭部アップ
ホオズキの実を思い出した。
ナガコムシの一種
ガロアムシの幼虫(初齢~2齢くらい)に嫌になるくらい似ている。
そのためガロアムシの新産地を探しているときにこの子が現れると、一瞬の喜びと次に来る落胆を味わうことになる。
体色が白一色なので、カメラで撮影しても大体白飛びしてなんだか分からなくなる。
今回も白飛びしているが、これでもまともに撮れた方。
夕張市のV字谷
ここはわたしの掘削系探索の原点のひとつで、ガロアムシやメクラチビゴミムシ探索の腕を磨いた思い入れのある場所。
5年ぶりに訪れてみた。
この山を越えると震源地の厚真町で、最大の被害があった山津波の起こった場所にも近い。
ここもかなり崩落した箇所があり、以前の地形と異なっていた場所がいくつもあったが、ほとんど最近起こったものではなく、ここ数年で数回あった大雨によるものらしい。
そのためかガロアムシやメクラチビゴミムシは一切見かけることができなかった。
見つけたのはマツモトヒラタクチキウマの幼虫数個体のみで、エゾヒラタクチキウマはまたもや出なかった。
それにしても札幌にいたころ頻繁に訪れた夕張だが、旭川からは遠くなったと実感した。
これからは確実に目的達成できる探索でないと容易に行けないな・・・