庭のアケビからアケビコノハの幼虫の姿が消えた。
蛹化したらしい。探してみようかね。
「ここだ!ここだ!ここが怪しい!」 小瓶の中のルースが騒ぎ出した!(またかよ・・・)
ちょっと失礼して中身を確認。
大きく黒い蛹が「ぶるんぶるん」くねる。
元気なようでなにより。
ツノグロモンシデムシ Nicrophorus vespilloides
触角の先端部は黒く、端紋は黒色部に囲まれるのが特徴。
北海道と本州の高地に生息しており、札幌にいた頃は見たことがなかったが、旭川近辺の山地での個体数は多いようだ。
場所によっては、本種とヒメクロシデムシのみがトラップにわらわら入るところも。
腐肉に集まるだけあって、シデムシの臭さは吐き気を催すほど強烈過ぎて、触るのに躊躇してしまう。なんか得体のしれない病原菌をもってそうだし・・・。
あと、体を動き回るダニのおまけも嫌だ。
この標本を作成するときも、がっつりアルコールに漬けて、殺菌と脱臭とダニ除去処理をした。
それでも、触角の先端部が橙色のモンシデムシばかり見ているためか、本種の触角を見ると新鮮な気持ちになったよ。
今シーズン、石狩山地最東部域(この地域から西では今のところ未確認)で採集したガロアムシの幼虫をしばらく飼育していたが、先日、脱皮して亜成虫となった。しかも雄。
(このステージを終齢幼虫とする説もあるが、わたしはいろいろな理由から亜成虫として扱っている。)
今まで多くの幼虫を飼育してきたが、雄になったのは初めて。
それほど雄の割合が低いのよガロアムシって(ナナフシの一種ほどじゃないけど)
この幼虫の特徴は、やや小型ってことだ。
なるほどね・・・
さて、そろそろ涼しくなってくるので、本業の掘削系探索に移行しますかね。
でもまだ少しやることが残っておるぞい。(何を?)
今年も自宅の庭にあるアケビにアケビコノハの幼虫が発生。
昨年は見かけなかったので、ちょっと心配していたがよかった。
我が家で食害を許される選ばれし昆虫のひとつ。
終齢っぽい幼虫を2個体確認。
宇宙人?
このユーモラスな顔・・・これが恩赦の理由。
毎年この顔を確認するのが庭での楽しみとなっている。
道北の海岸部で見つけた謎虫。
初見のトビケラの一種でないかと思い、調べてみたが該当種が見当たらず。
しかし、調べていくうちにトビケラではなくヒメカゲロウの一種に近い気がしてきた。
ただ写真のように、特徴的な翅が大きくえぐれている種は見つからなかった。
珍種だろうか?