先日、孵化したエゾコバネササキリの幼虫
孵化して約2週間経過
脱皮して、少しずつ成長している。
写真は4mmほどで2齢かと。
餌はリンゴとレタスと鰹節(猫用おやつ)、そして毎日の霧吹き。
いいかい、朕は雄を所望しているのだよ。忖度しなさい。
後日談
この幼虫、後日脱皮失敗しました。ふふふ・・・
そして、残りの卵が孵化しない。
再び遠征しなければならなくなりつつある今日この頃。
最近軟便続きなのと、左わき腹のあたりにしこりのようなものを見つけたので、動物病院へ行くことにした。
移動用ケージを押し入れから取り出すと、嫌な予感を感じたのか姿を隠す。
思いっきり嫌がる「も~にゃ」を無理やりケージに入れたが、以前より太ってしまったので、ケージサイズに余裕がほとんどなくなっていた。
子猫のころから使っていたケージだからね・・・。そろそろ12歳だし頻繁に病院通いを想定して新調しなくてはならないようだ。
毎度のことながら、移動中の車内は泣き叫ぶが、病院に到着すると観念して大人しくなる。
最近の猫ブームで飼育数が犬を逆転したと聞いたが、病院内は犬の方が多いというのはどういうことだろうか・・・と思いつつ、「も~にゃ」が癌だったらという心配を払拭できずに診察順が来るまで待つ。
便の検査は特に異常なし。しこりは針生検の結果、脂肪の塊で癌ではないらしいという結果にとりあえず一安心。
1か月後に再検査(経過観察)することになり、それまで食事制限してもう少し減量させた方がいいという事。
結果として、今のところは問題なしというだけで、完全に問題がないとはいえない。もう高齢域だしね。
前回記事のつづき
いい加減に同定していたセスジガムシを改めて確認してみた。
稚内市産
体長4.8mm
この子は前回の記事に載せた個体
石狩市産
体長4.8mm
稚内市産と特徴から同種と思われるが、資料を参考にするとエゾセスジガムシやクロセスジガムシの体長より大きいので該当しない。
キタセスジガムシの独特な特徴はこの個体にはない。
遠軽町産
体長5.5mm
亜高山帯の水溜まりで偶然採集した個体。
当初、微妙ではあるが上翅先端が反っていたので、中途半端なキタセスジガムシとしていたが、明らかに異なる。
これのどこがキタセスジガムシだよ!って、いい加減な当時の自分に言いたい。
ということはナニモンだ?ということで調べてみると、特徴からセスジガムシHelophorus auriculatus でないかと。
しかし資料にある分布域には北海道は含まれていない。
北海道に記録はないのだろうか?資料が乏しすぎる。
セスジガムシの仲間は、うかつに接してはいけないグループか?
昨年、石狩市と稚内市で採集したセスジガムシ
最初、同種のエゾセスジガムシだろうとそれほど気に留めなかったが、よく調べてみると違うようだ。
石狩市と稚内市で確認した種
体長は大型で5mm近い。
爪と「ふ節」末端部のみ黒いのが特徴。
稚内市で採集した種
体長は約3mm。
爪と「ふ節」全体が黒いのが前種と異なる。
側面(同サイズに修正)
上が大型種で下が小型種
前胸背板の側方部と前角に明瞭な違いが感じられない。
大型種は、キタセスジガムシの体長範囲内ではあるが、若干上翅先端が反っているが尖っていないのでに該当しない。以前に北大雪の亜高山帯で採集した個体(5.5mm)に似ている。同種ならどちらもキタセスジガムシではないのか?
小型種はエゾセスジガムシ、クロセスジガムシ、Helophorus orientalis(和名なし)が該当する。
おそらく陳腐なエゾセスジガムシだろうと思うが、確実に同定できる資料がないので、もうお手上げ。
このストレスを解消するため、明らかに上翅先端が反って尖っている「これぞキタセスジガムシ!」という個体を採集してスッキリしたい。
1ヶ月以上更新滞ってしまったが、探索閑散期でネタがないというより気が乗らないだけ。
そんなことより、寒波による大雪の影響で車が出せず徒歩出勤2回。
まだ暗い早朝4時に吹雪の中、車道を歩くことは危険極まりない。職場に着いたらもうヘトヘト・・・
次回は休んでもいいよね。いや休んでやる!
そんな中、昨年の秋に採卵したエゾコバネササキリの卵が孵化。
採卵した卵は13個、2月7日に1個孵化を確認(あくまで確認日)
孵化後の殻が見当たらなかったので、幼虫が食べたのだろうか。
昨年失敗した教訓から、湿度など保管環境改善したのが良かった。
放置系ゲームのように、環境さえ整えたらあとは放置。
ただ注意すべき点は、孵化したことに気付かずに餓死してしまう事。
この時期に孵化すると思ってなかったので、実は写真の子も危なかった。
なにも-20℃くらいまで冷え込んだ日に孵化することもなかろうて。
孵化した幼虫のケース。
部屋のどこに配置しようか・・・