探索・採集・飼育みたいな雑記的記録

北海道の自然探索と生物の飼育観察・採集記みたいなものを漫然と、かつ自己中心的に紹介するとかしないとか。

顕微鏡要必用事例

2017年05月30日 | 自然探索記~採集記(道北)


水が僅かに流れる小さな沢


石の下にはニホンザリガニ
あまり大きなサイズは確認できなかったが、体長5cmほどの個体を3匹採集。
これでも成体に達している。
目的は付着しているヒルミミズ。

昔は近所の沢で普通に確認できたが、ことごとく開発されていなくなってしまった・・・
あと場所が思い出せない生息地も・・・
そのため昔の情報が全く役に立たず、新たに生息地を探し出すのに苦労した。


前回同様、70%アルコールで念入りに洗浄すると、1.5mm程のヒルミミズがちらほら。
注意しても見逃しそうなサイズな上、紛らわしいゴミも混ざるので結構疲れる。
幸い自分は老眼ではないが、今後発症(?)する可能性もあるので、極小モノは今のうちに挑戦していきたいね。


前回のヒルミミズとサイズは同じ。形態は若干異なるようだが別種なのかはこの写真からでは判断できない。
うちのカメラではこれが限界。
撮影できる顕微鏡がまた発作的に欲しくなった。


真珠そのあと

2017年05月29日 | 自然探索記~採集記(道北)


自宅から10分程で行ける山を探索。
意外なところにオクエゾサイシンの小群落があり、葉に何者かが食べた痕があったので、葉の裏を調べてみると、想像通りエゾヒメギフチョウの卵を発見。
時期は遅いので、既に孵化後の殻のみであったが、隣の葉を調べたら・・・


若齢幼虫を発見。
真珠のような美しい卵から真逆とも思える形態の幼虫が出てくる・・・
12個体おり、卵の殻の数と同じ。みんな無事のようだ。


これは別の葉にて。先程の幼虫よりちょっと成長している。
幼虫は若いうちはかたまって生活するらしい。
大きくなったら単体で見かけることが多くなるが、単独行動に入るのか、それとも捕食されて少なくなるのか?

近くて、邪魔が入らない場所なので、ちょくちょく成長過程を観察しに行こう。


黄色いエゾハルゼミもいたよ(笑)
近づくとブーン、ブーンと羽音を立てて春を謳歌しておりました。


すいみんぐマイマイ

2017年05月28日 | カタツムリ探索・飼育


小さな沢で、大型のサッポロマイマイが泳ぎに挑戦。
なぜこんな所にやっていたのかは分からないが、前進も後退もできない状況らしい。
このまま放っておくと淡水貝にジョブチェンジするとかしないとか。


ハムシ回避探索

2017年05月26日 | 自然探索記~採集記(道北)


キヌツヤミズクサハムシ Plateumaris sericea
ハムシの季節到来だ。
スゲにはキヌツヤスゲハムシ、オオウバユリにはカタクリハムシ、ハンノキにはハンノキハムシ、ヤナギにはヤナギルリハムシなど、見かける草木には何かしらのハムシがお祭り状態。
陳腐で人気のない面々であるが、やっと春が来たなと嬉しく思ったりもする。
そんなハムシ密度が高い山地でハムシを極力無視しながら探索。


こちらは雄


なぜか小型のミヤマクワガタがオオハナウド(?)にしがみついていた。


むむ、5本指の足跡・・・アライグマだ。
いつの間にか北海道全域に分布してしまっているらしい。
至る所で足跡は見かけるが、野生の個体を見かけたことはない。


何を思う?


海好きマイマイ

2017年05月24日 | カタツムリ探索・飼育


先日の海浜探索では、ヒメマイマイが流木下で多く見られた。
殻はやや小型で、扁平のものもあったが、ほとんどが標準型。無帯と有帯混在。

海浜植物帯ではあるが、潮風が吹き付け、塩分濃度も高そうな場所にもかかわらず、意外にも多く確認できたことに驚かされた。
カタツムリは浸透圧の関係で塩分に弱いイメージであったが、この程度の塩分はミネラルとして逆に好ましいのかもしれない。
ただ、他の海浜の似た環境で、ヒメマイマイが多いのかは分からないので、確認してみる価値はありそうだ。