メルマガをいつも読んでいただきありがとうございます。編集長の佐々木です。
長かった緊急事態宣言が全国で解除されましたが、ステイホーム期間中の土日は「毎日何をして過ごそうか…」という感じでした。おかげで断捨離ができたし、料理のレパートリーも結構増えました。オンライン飲み会も楽しかったですね。えっ、マイムの自主稽古はどれくらいしたか？そんなこと聞かないでください（笑）
さてさて。「編集長の気ままにコラム」で、今回は「シアターパントマイムフェス2020」の中止の顛末について書きたいと思います。
マイムリンクは、2018年の「国際シアターパントマイムフェス」の終了後、1年以上お休みしました。昨年暮れからマイムリンクは活動を再開。国際マイムフェスである程度やり尽くした感もありました（そして資金も結構減りました）ので、今回は原点に帰ってシンプルなフェスで。でも特別企画はやりたいよね。では、長年にわたってマイムリンクに関わって頂いたあがりえさんの追悼公演をやりましょう、という具合で話は、スムーズに進んでいきました。
2020年に入り、1月から出演者の募集開始。２年ぶりだからすぐ出演者が集まるかというと、そんなこともなく地道に声かけの毎日。1人ひとりに「出ませんか」とお誘いして、２月中旬に出演者とプログラムが決定！事務局としては、ここからが本番です。チラシデザインの発注と３月の出演者ミーティングに向けての作業に入りました。
そして、この頃から新型コロナの流行の兆しが出てきました。この頃は、まだ中国が大変だけど、日本も気を付けなくてはという程度で、今と比べると少し平和だったのかもしれません。
３月頭には、やなぎ堂さんにデザイン頂いた素敵なチラシが完成。ところが、３月になるとコロナ拡大で、多くの公演やイベントが次々と中止に。でも、当時、コロナは季節性のものという見方も強く、短期間で恐らく収束するという楽観的な見方があったのも事実でした。
そこで、３月下旬の出演者ミーティングでは、フェスのオープニング日（6/12）の1ヵ月前までに通常開催・縮小開催・中止の判断するということで話がまとまりました。
そして、1ヵ月半後。その間、あの緊急事態宣言で日常生活は一変しました。５月10日頃にマイムリンク運営メンバーでの話し合いと出演者にヒアリングを実施。出演者からは、「心からやりたいけど、まだ早いよね」「お客様の安全を考えると難しい」「家族や出演者自身のリスクがある」「稽古場が取れない」「集客が厳しい」といった声が多数を占めました。その一方で、「無観客でも良いので是非やりたい」という声も少なからずありました。苦渋の決断ですが、先の理由から中止に決まりました。
中には、エンターテイメントは不要不急のものだから、世の中がもっと落ち着いてから開催すれば良いのではないかと思う方もいるかもしれません。でも、こんな状況だからこそ、表現のすばらしさをお伝えしたい、辛抱してきたみんなを笑顔にしたいという思いを分かって頂きたいのです。
そこで、６月28日（日）17時～にマイムリンクとして、初の試みとしてオンライン形式のライブ「おんパン」を開催することになりました（詳細はマイムリンクブログ＆ＦＢで近日公開）。そして、秋には、「シアターパントマイムフェス」の代替イベントを企画中です。
“転んでもタダでは起きない”という思いで活動していきたいと思います。マイムリンクのこれからを暖かく見守っていただけると幸いです。
マイムリンク事務局 佐々木麗明
