福岡・大牟田『アロマサロンHijiri』 と『 Hijiri+』の日々

~教室と制作活動の記録と日々のあれこれ~

犬に服を着せるワケ。

2019-12-24 | ワンコの毎日
 
タイトル:「こたつから顔をひょっこりはんの小麦」
 
さて。
この間 知人と「犬の服はおしゃれで着せてるだけじゃないの?」
という話になりました。
最近はそうでもないけれど ワンコに服を着せてお散歩をさせていると
「犬も迷惑だろうに」みたいなことをちくちく言われることもありました、
たま~にですけど。
おそらく 犬を飼っていない人、犬に服を着せない派(?)の方から見ると
「自己(飼い主)満足のために 人形みたいにちゃらちゃら着飾らせて!」
と思われているんだろうな って思います。
(中には まぁ そんな人もいないとは言えませんが)
だけど 本当は 犬に服を着せる理由・理由があって
洋服が必要なケースもあるのです。
 
ワタシが犬の服を作りはじめたきっかけ?理由?も含めて
今日は 犬に服を着せるその理由 について 
少しご紹介してみようと思います。
 
 
 
まず 今くらい 寒い時期に洋服を着せる理由のひとつは「防寒」です。
犬には被毛があるのに と思われるかもしれませんが 
被毛にも種類がいろいろあります。
短い子、長い子、二重構造みたいになっている子、そうではない子、
被毛がない子 いろいろです。
暑い国が原産のワンコや被毛が短い子、世界には被毛がない種類の子も
いるのですが、そういう子たちは寒さに弱い子が多いです。
そういう子は 寒い日の外出(お散歩)や留守番のときに
防寒のために服をきせてあげたほうが良いのです。
他にはシニア犬で被毛の密度が薄くなったり、体温調節が上手に
できなくなってきた子 (人間も歳をとると暑さ寒さがわからなく
なったり、汗をかけなくなったりしますよね)
ガンなどの免疫不全の疾患を持っていて 免疫力が落ちている子など
身体を冷やさないようにしないといけない子など
意外と 寒さ対策を気を付けてあげないといけない子は
周りにたくさんいるのです。
 
一方 夏は というと
「紫外線対策」や「エアコンの冷気対策」です。
被毛の短い子、サマーカットした子は強い紫外線から皮膚を守るために
服を利用します。 
うちの子たちみたいに鼻ぺちゃ犬は特に暑さに弱いのですが
保冷剤を首元に入れれるようになっている服だったり
最近は 水で湿らせて着せる服なんてのもあります。
いずれも涼しく過ごすために服を着せる機能服です。
あとは 人と同じで がんがんに冷えた部屋で過ごすような子は
夏であってもエアコンの寒さ対策も必要なケースが
あるかもしれません。
 
そもそも季節を問わず
人と同じように年中エアコンで温度調節された室内で過ごしている
室内犬は 外気温の変化に身体の調節をうまく合わせることが
苦手になってしまい 極端な温度差に体調をくずすことがあります。
なので、夏でも 冬でも 人と同じようにお洋服で
体温調節をサポートしてあげる必要がでてくるわけです。
 
あるいは
季節の変わり目に被毛が抜け替わる種類のワンコの場合
室内で暮らしていると そこここに被毛がとび、落ちて
これがまたお掃除も大変です。
小さいお子さんや呼吸器系の気になるご家族がいたら
余計に心配なところです。
なので 抜けた被毛が飛び散らないように
お洋服でカバーすることもあります。
 
さらに。
うちの小麦のように 皮膚疾患を持っている子
治療をしていても 痒みで自分の身体を掻き
爪で皮膚を出血するほど傷つけてしまうことがあります。
そんな場合も「皮膚の保護」のために 服を着せます。
この場合、服の素材も気になるところです。
化繊のものだと かゆみが増したりもあるみたいで
できるだけ肌に負担をかけない綿とかの天然素材を
選んで着せています。
 
こんな風に 犬に服を着せている飼い主さんは
ちゃらちゃら着飾るために ではなく
それぞれの生活環境で 大切な家族であるわんこを
守るために 服を着せているのです。
 
そんな中の一人がワタシ、我が家 です。
 そのワタシが犬の服を選ぶ基準はだいたい3つです。
 
・素材が皮膚に刺激を与えないものであること
・誤飲や誤食してしまいそうな飾りがついていないこと
 (=安全であること)
・犬の動きをさまたげないものであること
 
これが・・・ありそうでなかなか見つからなかったり
ちょっと高価だったり。
だったら 自分で作っちゃえばいいじゃない。
 
一見したら これまでのお仕事と何のつながりもない犬服制作ですが
石けんをつくりはじめたのも 皮膚の弱い小麦のために
何かできないか ということも理由の一つ。
肌に優しい石けんで身体を洗い
肌に優しい洋服で身体を守ってあげたい
ワタシの中で石けんつくりと犬服つくりの両者は
つながった一線上にあります。
そんな思いを抱えつつ
来年も わんこのための石けんと犬服をつくっていきます。
 
「ただのおしゃれじゃなかったのね」
「ちゃらついてたわけじゃないのね」
ワンコの着るお洋服に理解が深まれば嬉しいです。
 
「寒いんだろうね、いっつも丸まって震えてるよ」という飼い主さん
どうぞ 声なき声を聞いてあげてください。
「寒いんだろうね」と思うなら 暖かい環境を作ってあげてください。
よろしくお願いします。
 
わんこたちが幸せでありますように。


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