乾燥肌のお悩み相談～ホホバ油とワセリン編～

年末に「blog読んでるよ」という方から　「長い文章書くより
写真をたくさん載せた方が読まれるんじゃない？」とダメ出しを受けて
ちょっと凹んだりしたこともありましたが
写真見てもらうだけならインスタでいいじゃん？　と気を取り直し
せっかく頂いたアドバイスですが　スルーさせて頂くことにしました

ということで前回の記事の続きです。

ワタシがよくオススメしているホホバ油とワセリンについて少し説明をします。
どちらも良いものですが、どんなものにもメリット・デメリットがあります。
それぞれの特徴をざざっとご紹介するので
ご自身の都合に合わせて（肌の状態に合わせて）選んで頂ければと思います。


まずワセリン。
写真のVaselineは商品名が「ヴァセリン」になってますが、ほぼワセリンです。
ドラッグストアには　こういうのからチューブタイムのもの、
あと局法の精製度の高い「白色ワセリン」というのも売っています。
もちろん量にもよりますが３００円くらいからあったと思います。
肌の弱い方は　この精製度の高い（＝できるだけ不純物の入っていない）ものがオススメ

原油の材料を精製して得られる天然の保湿剤です。
「原油由来」と紹介されることもあって「石油からできてるの？」と
ためらわれる方もいるかもしれませんが
もともと原油は太古の時代の植物が何億年もかけて地球内部に
堆積したもの、ワセリン自体は化学的、人工的に
作られた薬品類とは異なるものと言えると思います。

ワセリンは肌にバリアをはりますが　皮膚に浸透しないのが特徴。
内部に入らないので　肌に刺激になることがありません。
アトピーや肌の弱い方でも赤ちゃんでも使えます。
ただ　肌に浸透しないということは　言い換えると
つけすぎるとベタっとします。これが苦手な方もいるかもしれません。

このワセリン、乾燥肌対策だけじゃなく　靴擦れ防止や止血にも使えるので
ひとつ常備しておくと便利です。
唇が荒れてカサカサのときは　ワセリンを塗ってしばらくラップをのせておくと
速攻でしっとりつやつやの唇になります。
かかとのガサガサとかしもやけ・あかぎれの手にもぜひ！
ただし、オイリーな肌の部分、ニキビの上に塗るのは避けましょう。


そしてホホバ油。
砂漠地帯でも水分を保持し続けて生育するというホホバという植物の種子から
とれます。植物油に分類されることが多いですが、正確にいうと
油脂ではなく　ワックスエステル（液体状のロウ）です。
人の皮脂にも含まれている成分と同じ構造を持つので
安全性が高く、刺激も少ないと言われています。
エイジングケアに有効なビタミンEも含んでいるし、酸化（劣化）しにくいので
とても使いやすいのです。

ワセリン同様に肌にバリアをはってくれますが　大きな違いは
分子が小さいので皮膚に浸透するというところ。
皮膚に浸透するので　塗った後のべたつきもなく　さらっとしていますし
塗布後の肌がふっくらやわらかになります。

ニキビや吹き出物で悩んでいる方は　塗布してくるくるとマッサージして洗い流すと
各栓をやわらかくしてとれやすくするという点で　予防に使えます。
（クレンジングオイルとしてメイクを落とすのにも使えます）

未精製のもの（黄色くて少し匂いあり）と精製されたもの（無色・無臭）があり
ワセリンに比べると　ホホバ油のほうがお値段はちょっとあがりますが
べたつくのが嫌な方は　こちらがおすすめです。

その他　スイートアーモンド油やマカデミアナッツ油なども
使用感はさらっとしているので　ナッツアレルギーなどがなければ
これらも使いやすくてよいと思います。

ワセリンとかホホバ油とか　初めて聞いた　という方もいるかもしれませんが・・・
あのロングセラーの青いパッケージの「二〇ア」の成分表を見てください。
「水　ミネラルオイル　ワセリン・・・・・ホホバ油・・・」と書いてありますから。
化粧品は含有成分が多い順に記載されているはずなので
３番目にかかれているワセリン、けっこう入ってます！ってことになりますね。

ハンドクリームやボディクリームなど身近な保湿剤にも　たぶん
かなりの高確率で入ってると思われます。
知らないところで　すでにお世話になってるかもしれませんね！


どんなものでも　どんなに「良いよ～」と言われたモノでも
人によっては　肌に合わない　ということはあります。
自分の肌に合うものを探してくださいね。


ホホバ油はじめ　植物油は常時販売しています。
(在庫切れの場合はごめんなさい）
使い方や選ぶ際のご相談はいつでもご来店くださいね。

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