2019年6月13日。【山本隆三 (常葉大学経営学部教授)】。
(1)日本はEUよりもエネルギー自給率が低く、中東依存度がEUのロシア依存度より高い。(2)日本の輸入原油の87%は中東諸国から供給されている。LNGの中東から供給シェアは近年下落しているがそれでも21%あり、日本の1次エネルギー供給における中東依存率は依然40%近くになっている。中東地域からのエネルギー輸送の多くは、米国の経済制裁を受けイラン革命防衛隊が封鎖をほのめかしたホルムズ海峡を通過する。ホルムズ海峡を通過する必要がない積出港へのパイプラインも敷設されているが、その輸送能力は輸出量の半分程度とされている。しかも、パイプラインがドローンによる攻撃を受けたように必ず使用可能な保証はない。
その影響は、国内のライフライン等のインフラ機能喪失を招く。
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/16487?page=4