ふくの映画ブログ

映画の紹介です

「明日への遺言」

2021年10月01日 | 日本映画
2008年公開の日本映画の紹介です

監督は、小泉堯史。
大岡昇平の小説『ながい旅』が原作になっている、戦後法廷の・ドラマ映画です。
主演・出演は、藤田まこと、フレッド・マックィーン、西村雅彦、蒼井優、田中好子、富司純子。
竹野内豊(ナレーション)


航空機による爆撃が一般の住民に与える災害は、第一次世界大戦当時から認識されていた。
1923年、オランダのハーグにおいて開かれた米・英・仏・イタリア・オランダ・日本による委員会で、戦争のルールが話し合われ、宣言された。
『爆撃は軍事的目標に対して行われた場合に限り適法とする』
無論このルールは守られていない・・
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第二次世界大戦、空爆の焼夷弾爆撃が中心となり東京では一夜にして焼け野原となる光景が見られました。
38回の爆撃を受けた名古屋では、昭和20年5月14日最も犠牲が多いものとなりました。
この日撃墜された爆撃機から、数名のアメリカ兵がパラシュートで降下し名古屋方面で捕獲されました。
日本兵士はアメリカ兵を斬首し、その後終戦となり各地でアメリカ兵によるBC級裁判が行われたのです。
スガモプリズン・第三棟。
一年半服役している元東海軍司令官・岡田資中称は呼ばれ、法廷に向かいます。
当時斬首されたアメリカ人38人について、「“裁判抜きの処刑”は犯罪ではないか」が争点となり、
検察側証人の証人・中称や伍長は殺人であると主張します。
一方、弁護側の証人の客車乗務員の守部和子は、空襲を受けた時の死亡者や悲惨な状態を話します。
その後囚人棟では、斬首を行ったと証人から指を指された若い元兵士は自責の念にかられてしまいます。
岡田は命令した自分の責任と話し、叱咤しながら読経をさせるのでした。
そして次の裁判では証人席に岡田が座り、岡田は爆撃の手法を非難するのです・・

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冒頭では実際の戦争シーンが流れます。

この映画は、主演として藤田まこと、田中好子の遺作となっているようです。

この映画で藤田まことは、
おおさかシネマフェスティバルで「主演男優賞」、
日本映画批評家大賞で「審査員特別賞」を受賞しています。





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