熊野中道・古座街道を歩く 最終回 ②－①（全六回）和歌山県古座川町

　
２０１５/０６/２０　（土）

憧れの古座街道ウオークも最終回
１月に白浜町の朝来（あっそ）を皮切りに一月に一度、峠を越えひっそりとした山村の集落や廃村を見乍ら
のんびりと歩き繋げてきた
素晴らしい南紀熊野の自然が織りなすジオラマや古い社、庚申さん、お地蔵様、等々

さぁ今日、明日でこの街道シリーズもゴールだ！！

先月歩き終えた蔵土（くろず）の多目的広場にバスが到着

先ずはここでいきなりのランチタイム

トイレも済ませていざ行かん～～～（＾＾）ｖ

１２：１０　スタートです

旧道を少し歩くとトンネルを潜ります








古座川にかかる吊り橋、金山橋
先頭は渡っています
人数制限はないのかな～？（＾＾；





渡り切った岩山は昔、鉱山だった場所だそうです
今は坑道入り口は危険につき封鎖されています





一帯を今も探せば出てくるかも知れませんね
石英の上質なのが～（笑！）






６月になって鮎漁も解禁になり釣り人があちこちで友釣り中
この時期はカヌーやラフティングは暗黙の了解で自粛されるようです






石積みの立派な事！！
城郭積みの様ですね






ふるさとバスは串本駅との間に一日二往復のみ
ここまで公共交通機関を利用してくるのは大変です







小さな神社の杜にカヤの巨木





先ほどの石積みとはまた違ってブロック積みです
これも見事ですね








１４００万年前のジオラマの象徴
天柱岩（てんちゅうがん）









橋の袂に描かれているのは今や殆ど姿を見ることなくなった
ヤマセミ
古座川の上流域に僅かに生息してるようです





鮎、釣れましたね～
お静かに！！








おやおやここには脱出できなくなったトンビ？
逃げ道探してあげるにも人間様に恐怖を感じバタバタしてますます窮地に
どうか自力で上へ上へと上がって無事にね～







道端にはお地蔵様や宝篋印塔







あ！昨年登った嶽ノ森山が見えてきた







古座川や南紀熊野には鳥居や社を持たない神社
古来の自然崇拝の形のままの神社が多く見られます
ここの矢倉神社もその一つ
丸い石は神への捧げもの？多分力石でしょうね、石の表面に重さらしき彫刻跡がありました







洞尾（うつお）地区通過
地名は普通には読めませんわ～





あれは何かと語り部さんに訪ねると
蜂の巣別れ時に女王蜂を捕まえる仕掛けではなかろうかとのこと

果たしてうまく女王様は捉まるのかな？





懐かしい嶽ノ森山への登山口
こんなに草ぼうぼうだっけな？






１４：１５　ようやく一枚岩の全貌が見えてきました
従来の古座街道は対岸の道を行き一枚岩の後ろを通っているようです
一枚岩の存在は江戸時代幕府の命で全国に薬草探しに出た役人により知られるようになったとか
それまでは川船で往来していた地元の人しか知り得ぬところだったようです






この辺りが
かの司馬遼太郎氏の「街道を行く」シリーズで紹介された古座街道の一節
せせらぎの音のシーンらしいです






振り向くと嶽ノ森山の雄山が聳えています
山頂は急登を登りあげて狭いですが祠が祀られています






一枚岩の白い模様は「ヘリトリコケ」だったかな？
一年に８㎜くらいしか成長しないらしく最大で直径１８０㎝、さぁ何年物？





道の駅「一枚岩」でトイレ休憩を済ませ下流へと歩きます




牛の蹄ですね～＾＾；




もう一度、嶽ノ森山を振り返ります
双耳峰です








歩くに従って虫食岩が続くようになりました











地蔵岳と飯盛岩が見えてきましたね





飯盛岩に登ってみますか？
登れないでしょう（＾＾；





地蔵岳には鎖やロープ場の急峻な崖があってかなり危険ですが山頂まで登れるそうです
お地蔵様に毎年地元の方々はお参りをされるようですよ
近年、女子高生が大学受験の願掛けに登って見事志望校に合格したことから
受験にあらたかですって～！！






トンネルを潜りますが珍しいコウモリが棲家としているらしく
糞が落ちて来そうなので足早に通り過ぎましょう（笑！）





トンネルを抜けると渓流が左に続いていました







道は橋の下へと回り込んで進みます






見えている岩肌はカモシカ岩？
古座川の水が澄んでいます




これは落石除けでしょうね





先ほどのトンネルを抜けたところから上流に少し入ったところから人工的に掘られた水路トンネル
ここから山で切りだした材木を丸太で古座川に流しいれて下流へと運んでいたそうです
トンネルへのステップが刻まれていました





道路標はどうも向きが怪しい



倒れていたのを起こしたままのようです
左にみねとありますがほぼ逆）＾＾（





　鶴川橋を渡ると右へは先ほどの一枚岩
左に向かいます






道の向かいに
司馬遼太郎氏が生涯で唯一持たれた別荘
今は司馬財団の管理下で拝見することはできません
菜の花忌にちなんで一体に春は菜の花を咲かせておられるようです





ここで古座川が大きく蛇行し流れに沿って歩きます






紫陽花が暫しの癒しの一コマ





行く手にまたまた岩峰が聳えます
何かあるのでは？







少し山中へと登ります
今日一番の登りでした、皆さん、ちょっときついわ～と笑って５分もしたら滝が見えてきました
神水の滝
滝下へは近づけないですね～
滝横に咲いてる白い花が気になりますがズームしても確認は難しいので諦めましょう


滝の岩肌にはキイジョウロウホトトギスが咲くそうです





あと少しとテクテク歩いて今日のゴール地
１６：４５　みんなの店到着

地元のお野菜やはちみつ、熊野名産物
皆さんお買い上げ～～（＾＾）





軽く歩きのストレッチをして


最終回の一日目
雨に降られることなく無事に終了

今夜の泊りの「ぼたん荘」へ

前回に夕食に立ち寄ったお宿です


※　二日目へと続く
今日のご馳走を期待して向かいます