あっちこっち歩いて楽しむおタケさん

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山に登ったかと思えばメタボな食事、お花、キノコ、いろいろ~

修行の道場・最終の札所へ

2011-05-15 18:37:54 | 歩き遍路四国八十八ヶ所
2011.05.04(水)
いよいよ今回の区切り打ちの最後の朝が明けた
今日は39番札所 延光寺さんへお参りして宿毛から夜行バスに乗って帰らねばならない
道のり約35キロの予定
いつものように体調は良好、少しお腹が張っているのが気にはなるが
朝食をやはりご飯のお代わりをする
6:30 に宿に御礼を述べて広島の彼女と五味橋まで一緒に歩く
ここで彼女は国道21号線を三原村へと抜ける
一方ワタシはどうしても真念遍路道を行きたくて321号線へと分かれて行く
時間が合えば39番さんで会いましょうと元気な声で自信たっぷりで橋を渡って行くワタシの携帯に
彼女から「その橋は私が行く道の新橋のようですよ」と電話が入る
「間違いないよ、合ってる」と言って橋の真ん中あたりまで来てコピーした地図を落とし拾い上げ
念の為に確認すると、間違っていた!!
ありがとう、こっちだね~~と右に直角の古い橋を渡って分かれる
 
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機械で植えた早苗の手直しをおかあさんが一人でしていた
 
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川に沿って田んぼ道を一昨昨日通ってきたあの長~いトンネルの手前の分岐の
ドライブイン水車まで歩き着かないうちに身体に異変が起きた
どうしよう~~~、脂汗が出てお腹が痛い~~
走るに走れない~~!!!
 
なんとかドライブイン水車の多目的トイレに駆け込んだが
下着を洗う羽目になった(泣)
でもここにこんな立派なトイレがあって助かった
早朝で誰もいなくて良かった
 
結局30分くらい休憩した
要らない荷物は今朝宅急便で宿から大阪へ送ってしまった
もしまた万が一となると最後に着替える予定の一着しかないので
綺麗に洗った分を濡れたまま使用した
念のために鎮痛剤(これしか持参していない)を服用した
気を取り直して進むと
タヌキが車に轢かれてお陀仏している
地元のおじさんが道端に上げて行く
「どうか成仏してね」と手を合わせて通る
 
 
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遍路道の開祖である真念様が庵を結ばれたという真念庵に立ち寄って見ようと
案内板にしたがって山へ入って行くが
雲の巣と昨夜の雨で羊歯も道も濡れてまたまた道迷い
標を見失ったようだ
戻るには随分進みすぎて結局とんでもない山をやっと赤や青のリボンを探し出して
河原まで下った
沢を渡り岩陰でドロドロになった白衣を脱ぎ残りの一着の上着に着替えて
本来の国道46号線に出た
なのに方向を見失い逆へと戻っていた
ここは市野瀬橋という案内に今度こそは間違うわけに行かないと何度も何度も
地図とにらめっこしてやっと国道46号線を確認して最初の集落成山に差し掛かった
お腹も落ち着いた
しかし、さっきの道迷いは何だったんだろうか~~~~
タヌキさんの怨霊か~~と思いつつ
広島の彼女に
「さっきからタイヘンな目に会ってお腹が痛くなったり道迷いして2時間ちかくもロスしたので
納経の時間までに39番さんには着かないからなんとか平田まで出て電車かタクシーに乗るわ」
と連絡すると
「大丈夫~? どこでも助けに行くよ~~」
と心強い返事がくる
「まぁ~なんとかお腹も落ち着いたしボチボチ頑張るわ~
また異変が起きたら頼むね~」と暑くなった三原村を歩く
 
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ヘアピンカーブの標高180m足らずだが峠道は足に力が入らない
ヘロヘロで登って行く
車は滅多に通らない
 
 
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狼内なんて恐い名前の集落を過ぎて三原小東分校跡も過ぎてもう限界と2時間の遅れを
気にしながらやっと上長谷集会所に辿り着き綺麗なトイレをお借りする
お腹も空いたということは体調も回復したということか
一人男性の遍路さんが通り過ぎて行かれた
「早いですね~」とおっしゃったので
「いやいや寄り道ばっかりでこれじゃ39番さんには夕方までには着きませんわね~」と
返したら
「夕方までには着きますよ残り15キロほどですから」
うん?そんなもんか~~
なら頑張るしかな~い
俄然元気が出てきた
 
コンクリートの段に腰掛けて宿で貰ったおにぎりをパクついていたら
おばぁちゃんがやってきた
真っ黒に日焼けした仕事をしてきたことを物語る逞しい手を見せて
「百姓しか芸がないもんでね」と笑いかけて横に座って話をしてくださる
思わず持っていた熊野古道物語のクランチとクッキーを差し出して
こんなものしかありませんが~と手渡すと
丁寧にお辞儀してポケットにしまわれた
 
「この先をもう少し行ったら右にトンネルがあるから役場まで行ったらあかんよ」と
教えて頂きまた歩き始める
 
 
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来ましたよ~~
真念遍路道への分岐
              時間は 13:20 これでは地蔵峠を越える自信はありません
                     迷わずに国道21号線へと行くことにします
 
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さっきのおばぁちゃんが教えてくれたトンネルに迷わずに来れました
 
 
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集落に差し掛かると先ほどの男性に追いつきました
徳島からきていて自分は近いからゆっくりと巡ってますよ、どうぞ先に行ってくださいね~
の声を後に、頑張るぞ頑張るぞと歩きます
なんだかややこしい国道46号線の交差点をすんなりと21号線へ抜けて行きます
 
牧場が道端まで迫って柵などなく牛さんが飛び降りてきたらどうしようなんて思いながら歩きます
 
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三原村の憩いの宿を見ながらもうここから先は殆ど小走りです
広島の彼女に今どの辺りか電話を入れて手応えを感じます
 
中筋川ダムにかかる橋を渡りトンネルを抜けて行きます
夏は蛍飛び交う素晴らしいところのようですが、、何しろ高い、見下ろすとダム湖に転落しそうな気になります
綺麗な公園になっていてキャンプ場もあるようですが、、、
カメラを取り出すのが恐いんです、帽子が飛びそうで恐いんです、落としてしまいそうで、、、
だから一枚も写真撮りません
とにかくこんなところは早々に過ぎて行きたいのです
 
下りは半分走ってましたね
 
やっと平田の街並みが見えてあら嬉や
 
平田の旧市街を抜けてくろしお鉄道の高架を潜って国道56号線に突き当たり
お~~~~~広島の彼女を見つけました
彼女はワタシが黒い長 T に着替えているので初めは手を振っても気づきませんでした
 
なんとか辿り着きました~~ 15:40
荷物を旅館に預けてきた彼女と買い物を済ませた北海道の彼女と3人で
39番さんへとあと30分歩いてお参りです
 
お地蔵様が頑張ったねと癒してくれます
 
 
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 足は限界を通り越しているはずなのに歩調は早くなります
彼女達が疲れてるはずなのに早いですよ、、と注意してくれますが殆ど聞く耳持ってません
納経に遅れたら今回の目標が果たせないと焦っています
17:00までには充分間に合うのにです
北海道の彼女が泊まる旅館もありましたが彼女もお参りしてから宿へ入ると一緒に札所へ向かいます
 
着きましたね~~~
足摺からなんと52キロ遠かったです
土佐は札所間が長いので修行の道場なんですね
 
山門では帽子を脱いで一礼します
菅笠の彼女達は取る必要はないようです
 
 
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39番札所 延光寺
ご本尊は薬師如来
境内にはお大師さまが霊水を湧かせて宝医水と名付けられた目洗いの井戸があり眼病に霊験新かとか
 
また境内に住んでいた赤亀が竜宮から鐘を背負ってきたと伝える鐘があり御朱印も亀です
 
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余裕のないワタシは御朱印を戴くのに間に合わないといけないからと二人に断り
歩き出して初めてお参りよりも先に納経帳に御朱印をもらいました
其々のスタイルでお参りを済ませてお宿に帰る二人にまたのご縁を誓って別れます
 
さて、宿毛駅からの夜行バスは 20:30 発です
今まだ 17:00 に成るところです、随分時間がありますがあと8キロ歩く余力はありません
予約のハイヤー(タクシー)の運転手さんにバスの時間を聞くとあまり走ってないようで
運転手さんが予約のお客さんを平田駅まで送ったら戻って来てくれると約束してくれたので
待つことにしました
ちょうどここにも多目的トイレがありました
納経所が閉まり人影もなくなったのでゆっくりと水で身体を拭いて全部着替えます
上着の長 T だけは汗臭いけど着替えがなくなったので我慢してまた着ます
足のテーピングも解いて靴を履き替えて外に出るとハイヤーが戻ってきました
早速乗り込んで駅までの道中沢山の質問攻めに会いました
中でも
運 「あんたら納め札はどうしていちいち札所毎に納めて巡るのかね?」
ワタシ 「今月今日の祈願の為」
運 「衛門三郎が21回巡ったがお大師様についぞ会えず逆に巡った22回目の12番 焼山寺の手前で
   力尽きてやっと出会えた話は知ってるな?」
ワタシ 「はい一応」
運 「橋の下でお休みになった話は?」
ワタシ 「お聞きしております」
 
それぞれのエピソードを丁寧に教えてくださいました
 
ワタシが外の宿毛の入り江に渡された立派な鯉幟に感嘆の声を上げても話は続きます
宿毛駅に着いて
「これからも気をつけて歩きなさいよ、また近いうちに来なされ」と送って下さいました
 
駅でお土産の一つでもと目論んでいましたがもう駅の売店も駅の業務も閉店です
ちょっと歩いて行けばスーパーがありますがもう10mも歩く気はありません
お土産は今回も無しです
 
しかしながら、きっちりと自分への褒美は忘れませんよ
 
高菜ごはんしらすぶっかけうどんセット ¥980
 
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デザートに注文した小夏ちゃんのシャーベットは格別美味しく疲れた頭と身体に染み渡りました
 
食事を済ませて駅の待合所に戻ってくると
大きなリュックを置いて遠いスーパーへ買い物に行ってきた女性と出会いました
話しかけると気楽にいろいろ話してくれました
三宮から2泊3日の区切り打ちに来たというのです
しかも歩いたコースは全く同じ、、え、え、え~~一日短くて同じくらいの距離を歩いてきたんですね!!
まだ若いですので出来ることでしょうか、、、
話が進んで行くうちに昨日の宿が一緒だったことが判りそこからまた話が盛り上がる
彼女は昨日の雨の日以外は浜辺に近い東屋でシュラフで寝たのだと言う
驚きの声しか出せなかった
初日はやはり夜行バスで来てワタシの下車地点より12キロほど先の入野浜から歩き始めて
40キロ近く歩き衣布利の港の東屋で野宿、二日目はそこから足摺へ歩き38番札所を打ち
下の加江の宿まで雨の中を35キロ近く打ち戻り、三日目の今日は宿から39番札所を打ち宿毛駅まで
なんと35キロ程歩き切っての帰りなのだ
野宿は恐くはないが蚊に悩まされるようになってきたのでこれからは蚊取り線香持参しないとネと
笑っている
アルプス縦走や六甲縦走、ダイトレ縦走を何度も経験しているらしい
頼もしいプリティウーマンに出会ったものだ
あ~~せめてもう10年遡って人生リセットできるものならなぁ~~
なんて話し込んでいるうちにバスの出発時刻になった
 
今日も臨時便で三宮の彼女は2号車にワタシは3号車に乗り込んで帰路に着いた
 
バスは翌朝(5/4)の 6:15 頃に東梅田に着き市バスに乗り換えて 7:00には家に帰りついた
 
((下ノ加江~市野瀬経由国道46号線三原村~宿毛市平田~39番札所 約27キロの歩き
       体調の悪い10時間の歩き ※途中道迷いと腹痛の為の休憩のロスタイム2時間))
 
今回の区切り打ちもなんとか無事に終え自宅に戻ることが出来た
 
出会った土佐の人々、遍路同行二人の道連れになってくださった広島の I さん
そして袖摺り合わせた幾多の人々に感謝です
 
                              また次回、きっと近いうちに出かけるだろう
 
 
 
 

足摺からの打戻り

2011-05-15 16:12:37 | 歩き遍路四国八十八ヶ所
2011.05.03(火)
やっと念願かなった足摺への旅も今日はもう戻って行かねばなりません
6:00 お宿の朝食をお部屋でしっかりと完食して御礼申して出立です
 
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今一度38番金剛福寺の山門を潜り本堂にここまでの道のりへの御礼とこの先の旅の安全を祈願して
打戻り道へのスタートです  6:30
 
来た道を戻らずに民宿や旅館街を抜けて西海岸を戻って行く事にしました
広島の彼女達はまだ姿がありません、特に待ち合わせしていませんので先に行きます
多分この道を後から来ると思います
大阪の彼と出会いました、彼は同じ道を戻るそうです
「ではまた今晩お宿で会いましょう」と分かれます
彼はずっと通して歩いてるので少しでも早く戻るのが良いのでしょう
天気予報ではお昼には雨です、既に空は泣きそうな具合ですよ
照ると暑いから降らないならこのままでいいのですが、、、
眺めはダメですね
 
 
 
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国道の大きなカーブ歩きが嫌で最短の遍路道を行きます
急な坂道に人家があって一旦下ると「石抱きのアコウ」の表示がありましたが
とても海辺までは降りられそうも無い藪道に見物はあきらめました
登り始めるとなんだか変わった木が枝をチョンチョンに切られた所から新芽を出しています
木に纏わりつく蔓のような物を見た途端、もしかしたらこれ‘アコウ’の木じゃなかったけ?
結構大きな木ですよ、残念!さっきの所まで戻って見ようか、、やっぱ、止めとこう、などと
独り言をつぶやきながら車道へ出ました
 
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松尾小学校を過ぎてそろそろ遍路道へ入るはずなんだけど案内板が見当たりません
何やら道の向こうに立て札の跡らしき物が見えました
車道を横切って見に行くと遍路道の板が割れて草むらに落ちてます
注意深く地図を見ると左に目印の民宿が見えました、ここを右にとって
岬の先にグルグルと行く国道を離れ山中に入り山道を約2キロ歩いて距離を縮めます
 
この遍路道へは何の注意書きもありませんので即決で進みます
 
 
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いいねいいね、こんな道大好き~~石畳もあっていかにも旧道の雰囲気
 
まぁ、大阪の先人達よ丁寧にありがとうね~~と声を出したけど、、、いいのかな、、、
 
 
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山ツツジが咲いてだ~れもいない山道から車道に出るとこんな林道を一台車が通って行きました
 
 
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順調に歩いていたかに思っていましたが、ここに来て表示がなくなりました
門扉が開いていたので中に入るとトラクターで畑の整地をしている方が二人
「ここは私有地やし下へ降りる道もないよ、さっきの入り口の門のところを出て直ぐに左へ山道を
行くんだけど、女の一人歩きにはちょっと淋しい道だよ、気をつけて行きよ」と親切に教えてくださり
戻って山道へと入ると、なんだ木の陰で見えなかったんですね
でもでも、進むに連れて道は荒れ、倒木を跨いだり潜ったり初めは広かった石段の残る道も細く
藪が生い茂ってサンキライにまとわりつかれたり、ちと心細くなり始めました
 
 
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なるべく早く抜け出したいなぁと思って行くと、ようやく人家が現れて車道も出てきました
が、遍路道はそれを横断して、きんちく竹のアーチの中をまた山に入ります
少しだけ進むと道が消えたかのように殆ど垂直に下りになりました
すると木立の向こうに海が開け六地蔵さんが出迎えて車道に飛び出します
前は直ぐ海です
時々、遍路の飛び出し注意!とありますがまさしく飛び出しです
約2キロの山道を45分もかかってきましたね~
まずは、やれやれです  8:25 通過
 
 
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海沿いに大浜まで歩くと右に行きトンネルを抜ける国道27号線はジョンマンロードとなるようです
そのまま歩きは直進して大浜の港町から中の浜の港町へと小さな峠を越えて行きます
 
 
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津波の避難場所への高台へ続く階段を登りきって癒されるポストかな?ゴミ箱かな?
 
 
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下って着いたのが中の浜の港町
やって来ましたね
昨日、足摺岬でお会いした{{中浜万次郎}}様の生誕の地です
港の休憩所でお手洗いをお借りして町の案内を見ます
こじんまりとした町の中心部にお家が復元されていました
時間が早いので中には入れませんでしたので外だけ拝見して失礼します
防潮堤には彼の誕生から没までの案内がありました
 
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ゆっくりとしていたいのですが時間が早いのでお店も開いていません
先へ進むことにしましょう
町を見下ろすところに上がってまたまた国道を横切って遍路道へ突入
 
 
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約1.5キロの山道です
 
黄色地に黒の遍路道と鯖大師の方の遍路札を頼りに歩きます
そして大阪のお二方の案内板、というか歩いた印ですね、、、
とにかく写真は撮らずに迷わないように踏み後をしっかりと歩きます
20分でまたまた車道に飛び出しです
 
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飛び出したところにパトカーが止まっていてちょっとドキドキです
右から348号線が左から27号線が合流して土佐清水港にやってきました
 
 
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どんよりと曇っていて土佐の清水港はちょっと元気ないみたいです
道の駅黒潮市場には観光バスが止まっていました
特に買い物もないので素通りして土佐清水の町へと入ります
 
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これから道は直進すると海中公園のある竜串海岸から月山神社を経て大月経由で宿毛(すくも)へ
時間が許せば是非行ってみたいのですが、あと二日の有余が入ります
涙を呑んで土佐清水の町を後に右に行きます
足摺岬の亀の首のような土佐清水港と以布利港を結ぶ道を打ち戻ります
 
新しく出来た以布利トンネルを抜けて昨日の大岐浜へと戻ってきました
 
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再び、昨日と同じ食堂でトイレをお借りしました
今日はまだ休憩もしてませんのでオレンジジュースをお願いして用足ししてテーブルに着くと
なんとありがたいことでしょう
ゆで卵とバナナが添えてあります
お接待ですよ、とてもありがたくいただき丁寧に御礼申して昨日の道を戻ります
 
 
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昨日は見過ごしてしまった遍路道を今日は一つずつ確認して戻って行きます
 
11:40 足摺から20キロは戻ってきたでしょうか
ここらでお腹が減ってきたので昨日は素通りした遍路小屋で休憩です
 
ソイジョイを一つ食べて旅館で入れてきた梅干入りの水を飲んで靴下を脱いで一息入れます
 
 
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休んでいる間に雨音がして傘が必要になってきました
 
20分も休憩したでしょうか、なるべく雨がきつくならないうちにお宿に入りたいので行くとしましょう
 
道迷いの無い標は大助かり
 
 
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旧道沿いの民家の菜園や畑は花盛り
 
みかんの花は白でしょ???
 
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この花はなぁ~に? シラン、なんて大阪に来てから教えてもらったっけ
田舎では崖の岩場に咲いていたからイワバナなんて言ってたなぁ
 
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そしたら、お家からおばさんが出てきてひとしきり花が大好きでいろいろと植えてるんよと話してくださる
おばさんも最近までこの花の名前を知らなかったそうです
で、気がかりなピンクのみかんの花は、、、レモンだって、、、
おばさんは別れ際に、何にもないからお花でも持って行ってネ、とシランの花を摘んで持たせてくれました
幸い雨も傘は要らないほどになったのでシランを片手に失礼しますの挨拶でお別れです
おばさんは見えなくなるまで見送ってくれました
 
道端のお地蔵さんにお花を上げて行きましょうと進みますが国道歩きばっかりになって
結局そのままで歩きます
また雨が降ってきました、今度は本降りのようです
これから足摺へ向かう歩きのお遍路さんが合羽を着込んでいます
「こんにちは、振り出しましたね、お気をつけて」とお互いに言葉を交わして行きます
 
昨日、広島の彼女と歩き出した橋を渡って戻ってくると広場に大漁旗が上がり
威勢のいい演歌が流れています
何だろうと思いつつも宿に着きましたので荷物を置き、シランの花を洗面台に飾ります
 
 
12:50 到着
 
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二番目に早く帰ってきたようで先に帰った男性は外出したとのことで
お風呂は一番風呂に入れてもらいました
 
さっぱりとしたらお腹がグーグーと鳴り出したので先ほどのテント広場に行ってみました
カツオ一本40cmぐらいかな、800円! 
雨がひどくなったのと殆どが売り切れて店じまいでした
なんでも毎年5月3日には大漁市が開かれており
今年は特に売上金は東北東日本大震災への義捐金として送られるとのことでした
 
あん餅があったので二個入りを買ってお宿で遅いお昼にしました
 
お腹も満たって部屋で寛ぎ、今日の歩いたコースと明日の歩くコースを地図で確認していると
次々に泊まりの遍路さんがやってきました
一昨日と同じく足摺へこれから向かう人、足摺から打ち戻ってきた人、其々です
広島の彼女も雨に打たれて 15:00過ぎに到着です
今日は北海道の彼女と同行してきたそうで、その若き彼女は一昨日長い距離を歩いたので
少し手前の宿に素泊まりするとかで後の4キロほどは一人で歩いて戻ってきたようです
 
足摺をワタシに少し遅れてスタートして中の浜のあたりではお店も開いて美味しいものを食べて
万次郎さんの生家も上に上がってゆっくり見物できたようです
 
やっぱり彼女達ときちんと約束して一緒に歩けば良かったかな、、、、
 
彼女もお風呂に入って夕食までいろんな事を話して過ごした
どこやらの御本尊さんは秘仏で寺の住職さんもお目にかかったことがないとのことだが
実は。。。。。。。なんだって。。。と教えてもらったり
あそこのお宿は利用しないほうがいい。。。とか、、、、
 
二人ともお腹が空きました、、まだかまだかと待って待って、、、
18:00 いただきます
 
 
 
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GWです、今日も満室、男女賑やかに食事です
大阪の彼の姿が見えません、でもチラッと見かけたような
東京の彼も無事戻ってきてました
北海道の彼は明日、足摺へ、皆さん各地から遠路はるばる~~
ひとしきり宿のご主人の遍路四方山話を聞いて満腹で部屋に退散
 
二人で明日はどの道を行くか話し込んでメルアド交換して 20:30 頃、 就寝
 
 
 
 ((足摺岬~西海岸・土佐清水港経由~下ノ加江 打戻り 歩行距離約24キロ 5時間半の歩き))
 
 

足摺への道  ②

2011-05-13 20:27:49 | 歩き遍路四国八十八ヶ所
2011.05.02(月)
 
遍路の朝は早い
5時に起床して出立の仕度を整え、6時に朝食を頂きおにぎりをお接待してもらう
昨夜同室になった広島の I さんと目的地が同じなので同行させてもらいことにした
彼女はとても詳しく遍路のことをご存知で心強い
そして足摺から打ち戻って明日またこのお宿で同宿の予定だ
 
朝からご飯をお代わりして元気をもらう
彼女も以外に小柄なわりには食欲は同じだ
宿のご主人に指南して頂いた簡単靴紐の結び方
((靴紐を足首からの二つだけに通してしっかりと結ぶ))
半信半疑で実行してみると足の先がゆったりして歩きやすいではないですか
このお宿に泊まる人には必ず指南しておられ
何方かが出しておられる遍路歩きの本にも掲載されていると見せてくださる
この方法や明後日歩いて行く三原村の国道歩きの遍路道も皆、本を書いておられる方に
情報を提供されたそうである
明日にはここに打ち戻ってくるのだからとご好意に甘え不要な荷物は置いて行く事にした
 
そうこうしていざ2日目の歩きのスタート
 
6:30 宿の直ぐ前の国道に出て二人で出発
 
 
 
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直ぐに橋を渡り海を見ながら国道を進む
二人でおしゃべりしながら歩いていて久百々(くもも)からの遍路道の入り口を見逃してしまうが
戻らずに歩く
後ろからやはり同じお宿に泊まった、通しで歩いておられる大阪の男性が追いついてこられた
彼はさっきの遍路道の入り口をちゃんと見つけて通ってきたらしい
三人で歩き出して今度もおしゃべりしてちらっと案内板を見て通り過ぎようとしていて
広島の彼女がやっぱりここから入るんじゃないですか、と指摘
ちょっと藪道で不安だったが直ぐに遍路道の表示がみつかり一緒になって歩く
おしゃべりは程ほどにしないと延々国道歩きになってしまいそうだねとお互いに注意
 
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田舎の道は穴ぼこ道よ~~なんて昔のことを話しながら旧道を行くと
立派な遍路小屋があった
彼は少し休んで行くと言うので残しワタシ達はトイレも探したいので先へと行く
ここでまた旧道を単なる民宿への案内と勘違いして国道を行ってしまう
やはり先ほどの民宿の看板の入り口が旧道であったらしく遍路道=あしずり遍路道の案内板が
現れ道が繋がっている
暫く行くと左前方に素晴らしい海岸が広がる
今日は天気になったのですが黄砂で霞んでいますね
サーファーに人気の大岐海岸のようです
砂浜を2キロ歩くか国道を2.4キロ歩くか
丁度砂浜への降り口に食堂があり外に
お遍路さんトイレをどうぞと書いてあるので助かりました
でも外からは鍵がかかっていて中に入ってお願いしてお借りしました
申し訳ないのですがトイレだけで御礼を述べて外へ出た途端に大阪の彼が追いついてきた
ここは三人で迷わずに砂浜を歩きます
彼は裸足の方が歩きやすいよと言い靴を脱いで歩きますが
ワタシ達は靴を脱ぐのが面倒だからそのままです
<実は二人ともマメが出来てきちっと絆創膏でテーピングして宿を出てきていたので
裸足になると砂が着きますのでまたテーピングをやり直さないといけないのです>
気持ちよく波の寄せる浜に遊ぶサーファー達を横目に歩きます
ちょっと風が足りなくて波乗りはイマイチのようです
 
 
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砂浜には珍しい花や植物が生えてますが
ピンボケになったハマエンドウしか名前が出てきません
 
 
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防風林の方へ入ると
これはウラシマソウかな
 
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国道歩きに少し戻り旧道を以布利港へと下ります
ここは大阪海遊館のジンベエザメやマンタ達が飼育されて海遊館デビューをするための
海洋生物研究所があるところです
港に休憩所とトイレがありましたのでちょっと休憩です
 
ちょうど時間が 9:00 になったので彼女は郵便局で資金調達してくるというので
用事の無いワタシは待たずに彼と先に行ってしまいます
郵便局を訪ねて先に行かれたご夫婦のお遍路さんに待って上げないの?と
訝しがられます、が、ゆっくり先に行っとくね、と待ちません、、冷たすぎますか、、
 
以布利の浜は波打ち際を歩きます
大潮や荒れた天気には通れないと思うほどの道でした
あまりにもその波の近さに足早に林の道へと上がりました
遍路道と国道が何度も交差して
暑くなり始めた身にはとても気持ちよい竹林の道を通ったりします
 
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国道へ出て長い舗装道路歩きが始まりました
途中で旧道への入り口を発見
だがしかし
国道を行けば30分
旧道は急な上りで一時間
旧道へ行きたいなと思いました
彼はどっちでも一緒に行くよと言いますが
旧道への最後にマムシの文字を発見したワタシは
ニョロはアキマヘン
と嫌な国道を行きます
窪津漁港に差し掛かると
薪が沢山積み上げられ何やら燻製の匂いが立ち込めてきました
鰹節工場ですね
ワタシは懐かしい匂いだと感じましたが
 
まだ 10:00 過ぎたところですが暑いので食堂で休憩です
オレンジジュース一杯で氷水かけつけ三杯飲んで一息です
彼は煙草を吸いビールをひっかけていたので先に行くことにします
 
旧道は窪津の街並みを見下ろすように高台へ急なジグザグの坂道を登って行きます
黄砂で水平線も海も区別がつかないくらい霞んでせっかくの足摺の海が楽しくありません
あと6キロの表示と供に見えたのが遍路小屋
11:00 ですのでここでお昼にします
靴下を脱いで足を挙げて休んでいると彼もやってきました
やっと追いついたと休憩します
真似て靴下脱いで足を休めています
あとから男性が二人やってきました
やはり同じく休憩です
ここの遍路小屋は宿泊も出来るように布団もあり畳も敷いてあります
そしてドラム缶のお風呂も沸かせるようになっています
黒板にはちゃんと今日の日付がチョークで記入されています
本当の意味での善根宿ですね
男性なら一晩ぐらい大丈夫でしょう、贅沢に慣れた人は無理ですって
だって皆さん「俺は無理や~~」と言ってましたもの
 
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そして、真心のこもった文旦のお接待
包丁が置いてあっても全く危険も違和感もありませんでした
これが昔の日本の姿だったなぁとひとしきり昔を思い出していました
 
 
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                            そして
                 この言の葉が何より嬉しいこれからの歩きです
 
 
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30分も休んでいたら彼女がやってきました
さっそく文旦を呼ばれて少し休憩してまた一緒に歩きます
彼は一足先に出発しました
彼女は一人であのニョロの道を歩いて間もなく旧道も終わりというところで出くわしたそうです
以布利で彼女を待ってれば一緒に歩いていたかも知れないなぁ、残念、、けどニョロさんは嫌だからなぁ、
 
あと6キロ、もうすぐだねと言いながら、なんだか判りづらい遍路道を車道をショートカットするように下り
どうやら椿のトンネルです、花はもう終わっていましたが南国の並木道という雰囲気です
12:30 になろうかというところですのでちょっと先に岬巡りしましょう
 
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霞んでいるのが残念ですが念願の足摺岬にやってきました
それも自分の足で歩いて、、、、、
 
遠くに38番さんのお寺の屋根も見えてます
 
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それではそろそろお参りに行きましょう
 
こちらにはこんな方もいらっしゃいましたよ
中浜万次郎様(ジョン万次郎)
明日は生誕の地を訪ねてみましょう
 
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お土産屋さんを過ぎて今日のお宿を確認していよいよお参りです
 
13:35 山門に一礼して手水にて清めて本堂へ
 
 
四国八十八ヶ所第38番札所、金剛福寺
ご本尊は三面千手観世音菩薩
 
 
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境内で彼女は前日に一緒になった北海道からの三十路になったばかりの女性遍路さんと
メールやりとりして合流です
彼女達は宿坊に宿泊ですがワタシは直ぐ近くの旅館に泊まりますので一旦別れて
また門前で落ち合うことにしました
旅館に荷物を預けて宿泊の準備が出来るまで皆で散歩に出掛けます
その前に小腹を満たします
 
ぶっかけじゃこ天うどん   ¥750 
 
 
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北海道の彼女はパンとアイスコーヒー
広島の彼女はワタシと同じ
 
ふ~~お腹も落ち着いてまだ時間がありますので
岬の七不思議を訪ねてみましょう
 
                           こんな記念碑もありました
 
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                          亀に見えますよね
 
 
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七不思議は残り六つどころか八つも九つもあるようです
汐の干満手水鉢、ゆるぎ石、大師一夜建立ならずのとりい、大師の爪書石、地獄の穴、 などなど
 
まだ登って下るの~~~と言いつつもせっかくなんだからと行ってしまうんですよね~~
 
                                 白山洞門
 
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この洞門から補陀落渡海へと漕ぎ出したのでしょうか
 
 
そろそろ足も限界のようですからお宿に戻りましょう
北海道の彼女は灯台に行ってないからと一人で出掛けました
広島の彼女とも山門のところで別れて宿に戻るとお風呂の準備が出来て
やっと汗を流して足を休めます、温泉はありませんが個浴ですから気兼ね無しです
汚れ物の洗濯も快く受けてくださり助かりました
乾燥機がないのでと外干しして食事の時に部屋に届けてくださり感謝です
古い旅館で現代的な設備はありませんが遍路の泊まりですので充分です
夕食も部屋食でゆっくりと頂戴しました
 
土佐の名物、鰹のタタキにお造り、地元の海の幸山の幸でのおもてなし
今ありがたくいただきます
 
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明日の朝は 6:00 に朝食準備してくださるそうです
 
21:00 明日の天気は午後から下り坂、、なんとか昨日のお宿まで持ってくれますように
 
                                おやすみ~~~
 
 
              (下ノ加江~足摺岬 歩行距離約23キロ+α足摺岬散歩 )
 
 
 

複雑なこころ~~

2011-05-13 16:35:05 | 日記
2011.05.05(木)
今日は一番年下の孫のmiyuの7歳のお誕生日
四国遍路から今朝、夜行バスに揺られて帰ったばかりだが
夕方にはお呼ばれして出掛けて行った
 
もよりの駅まで息子が車で迎えに来てくれた
 
え?息子?
そうなんです、、、
台湾にいるはずの息子です
聞けば、台湾も韓国も意外な不況で工場が稼動を先送りしたらしい
国内での人員に不足が生じたので一月早く帰ってきたとのこと
 
まぁ、国内に居てくれる方が何かと安心です、、、
これで近々のアジアへの転勤も無し
でもちょっとこれから先の息子の仕事が心配です
なんとか国内の工場が増設するので心配は要らないというのですが
母は遊び呆けて、老後の資金を使い果たしてしまったのでこれからお世話になろうと
思っていましたからね
 
 
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台湾土産のパイナップルケーキ
一足早く、母の日のカーネーション&汗拭きのガーゼ手ぬぐい(白、紫の2枚)
 
miyuの誕生日祝いに何も持参せず
ママの簡単手作りのサラダとケチャップライスとケンタッキーチキン
最後にバースデーケーキと全部平らげて
お土産をゲットしてもよりの駅までまた送ってもらい帰ったのであった