福山むつみ俳句会321号 令和元年十二月十六日(月)
定例句会の結果 (藤原泰江:選)
陽の当る軒は軒並み吊し柿 多木伸一
病むことに慣れての妻の師走劇 岡部泰行
着ぶくれの明治大正見なくなり 林 久晴
役目終え白骨林の無花果よ 作田嘉弘
歳末やベルに出る度買えと言い 横山ノブ子
白い鳥冬田起こしの応援に 浜谷義和
かさこそと落葉の音に朝を知る 大平康子
沈む陽を呼び戻すかに照紅葉 倉田里子
枯れ葉踏み訪ねる先は古き墓 芦田流水
お歳暮や吾の欲しき物選びおり 藤井富志子
炬燵寝の間に間にドラマ終りけり 藤原泰江