~今月の特選句~
山寺や浄土の説法蝉しぐれ・・・旭
俳句・川柳などの短詩型文芸の同好会「花衣会」では、
毎月各自3句の作品を会報に掲載し発行しています。
その発行数は、今回で76号になりました。
昨年から、勉強会として句会を2ヶ月毎に開催しています。
今回は、その内容を報告します。
第6回 「花衣会」句会開催!!
と き 平成30年7月24日(火) 午後2時から
ところ 広島市基町 退職者の会会議室
出句数 各自3句
リーダー 立川 良臣
講 師 岡部 泰行
出句3句の中から、1句ずつ選句した作品を掲載します。
月見草夕べに咲けり水災地・・・岡部 泰行
梅雨曇脚立三段鋏持つ・・・沖本 恵子
W杯ベストエイトは夏の夢・・・浜本 文雄
夏山にもやもや心そっと置き・・・立川 良臣
手の皺に香りも色も桑の実煮・・・勝島 千波
朝焼けの湖に竿刺す蜆舟・・・林 世紀雄
祭壇に献花する人梅雨晴れ間・・・小林 順子
荒梅雨や沼田川狂ひ郷浸かる・・・土居 旭
今回も、力作ありがとうございました。
勉強会の成果が、少しずつ現れているのではないでしょうか。
次回は、9月25日(火)午後2時からです。
投句は、9月20日頃迄に土居までお願いします。
~じゆうな広場~
常山と私
濱本 文雄
常山は無線の人なら、よく知っている山だが・・・。
岡山県南の玉野市にあり、宇野線迫川駅を降りるとすぐそこに見える
標高307mの山である。
1470年代に上野氏により城がおかれるが、毛利攻めにより滅びる。
その時の城主の妻らの戦いが有名で今も碑が残る。
宇喜多、小早川、池田と所有されるが関ヶ原の後、廃城となり130年の
役目を終えた。
昭和30年代、見通しのいい地形からマイクロウエーブの中継所が置か
れた。 私は13歳から17歳までそこの社宅で育った。
山上までジープの登れる道が整備された。私はそこを走るのが好きで
あった。東京オリンピックの後、スポーツの機会を求めていた自分に合って
いたのがランニングだった。
「継続は力なり」、走る距離が延びタイムも短くなって、マラソン大会で
好成績になると自信もつき、やればできると前向きの自分がいた。
10年後、岡山で勤めていた時、先輩から「おまえが常山を走りよった
のを見たで」といわれ世間は狭いなと思った。
父の転勤で岡山に下宿した。瀬戸内海有数の児島湾干拓地が拡がる常山
の風景とも別れ、ランニングとも遠ざかった。
後年、職場の仲間と軟式テニスをしたり、山好きな先輩と信州、九州の
山登りをしたが、それは常山で一人マラソンの鍛錬があってこそと、懐かし
く思い出す今日この頃である。
このコーナーは、花衣会会員の自由な想い、意見、感想などをつずったコラムです。
遠慮なく投稿願います。お待ちしております。(土居記)
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