へそ曲がりおじさんのひとり言

常識にとらわれるのが嫌い。
他人と同じ事が嫌い。
世の中、別な角度から見ると新しい物が見えるから。

無責任な男

2009年12月10日 04時10分02秒 | Weblog
「自民党をぶっ壊す」と言って本当に壊した男がいるが、今度は日本を壊そうとする男が現れた。
この「日本を壊そうとしている男」だが、本人に言わせれば「国民の生活を少しでも豊かにしようとしている」と思っているのだろうが、今の日本の財政事情を考えれば「とんでもない話」である。
「前の政権の予算が102兆円だったのだから、それ以上でなければ・・・・」などとうそぶき、鳩山政権の弱みに付け込んで予算の増額を迫っているのだが、予想以上の税収の落ち込みで「税収より国債の発行額の方が多い」と言う逆転現象が起きている状態では、「国債の更なる増発」が必要になってしまうが、この事が将来にどんな影響を与えるのか考えているのだろうか。
今まで何度も書いているのだが、「国債の発行は国が借金をするのと同じ」で、そのツケは「次の世代に先送りされる」と言うことになり、次の世代はその国債の償還に苦しまなくてはならなくなるのであるが、多くの有権者はこのことに気が付いていないのである。
何故気がつかないかと言うと、一般家庭では使う事のない「予算」「国債」と言う言葉が使われているからではないだろうか。
本来の健全な財政状態であれば、国の予算は「予想される税収の範囲内で立てる」と言う事が基本なのだが、景気が悪くなれば必然的に税収も減少するので、予算も縮小させなければいけないのだが、そんな事をすれば「有権者の支持を失う」と言う、議員にとって致命的な問題が発生するために、「国債(借金)の発行」と言う誤った手段を用いてしまうのである。
これを一般家庭に当てはめてみると、「税収=給料」「国債の発行=借金をする」と言う事で、賢い人であれば「借金をしないで生活を切り詰める」と言う道を選ぶであろうが、安易に借金をして乗り越えようとすれば、後で返済に苦しむ事は明白で、その先に待ち受けるものは「借金地獄→自己破産」なのである。
さて、国民新党の党首である亀井静香が何故に予算の増額を迫るのかだが、「国民のため」と言うのはあくまでも「建前論」であって、真の目的は「党利党略」で、美味しい餌を撒いて支持者を集め「勢力を拡大する」と言う以外にないであろうが、非常に残念な事ではあるが「政治なんてこの程度のもの」でしかないのであるが、このようなことが起きるのは「美味しい餌に群がる有権者が大勢いる」と言うことを忘れてはいけない。
「政治が悪いから国が悪くなる」のではなく、「有権者が私利私欲に走るから政治が悪くなり、国も悪くなる」のである。
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