へそ曲がりおじさんのひとり言

常識にとらわれるのが嫌い。
他人と同じ事が嫌い。
世の中、別な角度から見ると新しい物が見えるから。

群盲象をなでる?

2008年09月13日 03時43分19秒 | Weblog
自民党の次期総裁候補5人による討論がテレビで中継されていたのだが、少し見てたのだが馬鹿らしくなって見るのをやめてしまった。
5人の候補それぞれが「自分の意見こそ正しいのだ」と言った感じで話をしているのだが、私に言わせれば「どれもみな正しい」意見であるとともに、「どれも重要な問題」と言わざるを得ないと思うのだが・・・・。
さて、タイトルの「群盲象をなでる」であるが、仮の話しだが、鼻に触った人は「象と言う動物はこのような形をしているのだ」と思うのだが、実際は象の一部に過ぎず、全体が揃って初めて「象」になるのと同じように、5人の候補者それぞれが自分の得意とする分野を重要と考えているようだが、これも日本と言う国が抱えた「問題の一部」でしかないのであるが、今の日本には全てを解決するだけの財源を確保することは出来ない。
財源が確保できないと言うことは、水が干上がった田圃に水を入れるのと同じようなもので、全体に行きわたらせるためには相当の水の量を必要とするのだが、少なければ水が行きわたらないところが出来、全体に均一に撒けば「どこも水不足」と言うことになってしまうのだが、それでは何故にこのようなことになってしまったのであろうか・・・・。
手っ取り早く言うなら「時代が変わった」と言う以外になく、平家物語の冒頭の一節「おごれる者は久しからず、盛者必衰の・・・・」と言う言葉が思い出されてならない。
「盛者必衰」、誰もが抱える問題で、アメリカも景気の後退に悩み、高い経済成長率を誇る中国でさえも「カゲリ」が見え始めている事を忘れてはならないだろう。
最近急速に発展しているインドにしても同じことが言えると思うのだが・・・・。
ここで、戦後の日本が急速に発展できた理由を考えてみたいのだが、急速な発展を支えていたものは「内需と外需」と言う2本の太い柱があったことによるもので、どちらかが欠けても実現は難しかったと思うのだが・・・・。
今の若い世代には想像も出来ないだろうが、敗戦後の日本は、それこそ「何も無かった」と言ってよい状態で、家電製品はラジオくらいしかなかった時代から、「物余り」と言われる現在に至るまで「旺盛な内需」と言うものがあり、その一方で、戦後しばらくの間言われていた「安かろう悪かろう」と言う粗悪な日本製品が「安くて品質がよい」と言われるようになり、海外に大きなマーケット(外需)を作り上げたのであるが、「おごれる者は久しからず」と言うように、何時の間にか韓国にその座を脅かされ、今では中国にまで脅かされているのである。
経済発展に重要な役割を果たす「内需と外需」の両方を失っては、景気回復など「望む方が無理」ではないだろうか・・・・。
減税をしてみても、補助金をばら撒いて見ても、いったいどれだけの効果があるというのだろうか。
「一時的かつ限定的」な効果しか期待できず、そればかりか「財政悪化」と言う取り返しのつかない副作用に悩まされるであろう。
これは一つの乱暴な考え(現状を考えればこのくらいの荒療治が必要かも?)なのだが、思い切って「今の日本が抱えた重大な問題」を、自民党の総力を挙げて国民に訴えた上で「民主党に政権を渡す」、と言うのもアリだと思うのだが・・・・。
混乱を招いている原因の一つには「真実を知らせない」と言うことがあり、そのことが国民に「誰かが何とかしてくれるのでは?」と言う期待を抱かせていることにあると思うのだが・・・・。
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2 コメント

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Unknown (SiN)
2008-09-13 04:57:07
民主党にとってもも日本にとっても、
今回が最大で最後のチャンスですね。
これを逃したら日本はほんとやばい。
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最後のチャンス? (へそ曲がりおじさん)
2008-09-13 22:58:39
民主党に期待する気持ちはよくわかるのだが、果たして期待通りの結果になればよいのだが、「最大で最後のチャンス」と言う意味がわからないのだが・・・・。「これを逃したら日本はほんとやばい」と言う部分も「元々やばいのだから結果は同じ」としか言いようが無いだろうが、仮に民主党が政権を取った場合は「今以上に混乱を引き起こして民主党が消滅?」と言うことも考えておく必要があるだろう。具体的な財源の見通しも無く経済対策をすると言うことは「その場しのぎに麻薬を使う」と言うことと同じで、禁断症状に悩まされるのが関の山である。時代は大きな転換期を迎えているからと言って、「民主党の時代が来た」と言うことではなく、「右肩上がりの経済成長の時代が終わった」と考えるべきで、浮ついた考えでは足元をさらわれるだろう。政治が民意に押し流されては「気が付いたら船が陸に上がっていた」と言うことも有り得るのだが・・・・。
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