へそ曲がりおじさんのひとり言

常識にとらわれるのが嫌い。
他人と同じ事が嫌い。
世の中、別な角度から見ると新しい物が見えるから。

日本は酔っ払い天国?

2008年01月09日 04時18分54秒 | Weblog
昔から、日本と言う国は、外国人から見ると「酔っ払い天国」に見えるそうである。
確かに「酔った勢いで・・・」「酒の席のことだから・・・」「酔っぱらっていて何を言ったか覚えていない・・・」などなど、酒のせいにして済ませる風潮が有る。
法律をもっと厳しくすればよいのだが・・・・。
実はこれが非常に難しいのである。
新しい法律を作るには、政治の力が必要になるのだが、肝心の「政治の舞台裏」では日夜「酒宴」が繰りひろげられているのである。
自分自身が酒を飲んでいては、「酒を飲むな」とは言いにくいであろう。
40年近く昔(27位の頃)のことではあるが、私自身も一度だけ「酒気帯び運転」をしたことが有る。
家から1.5キロくらいの所で飲んでいたので、「軽い気持ち」で運転してしまったのだが、カーブで危うくガードレールにぶつかりそうになり、それに懲りて、それ以後は「車を運転する時は飲まない」と言うことを実行している。
元々「酒は好きではない」ので、特別苦痛には感じないのだが、その時一緒に飲んでいた会社の上司は、半月後に「自損事故」でなくなっている。
飲酒運転に対する罰金が引き上げられた結果、一部には「罰金が怖くて代行を頼む」と言う人も出てきているが、まだまだ「不十分」と言わざるを得ない。
飲酒運転=危険運転、と言うようにして、「飲酒運転による事故」には「危険運転致死傷罪」を適用するべきである。
今回の福岡の事故に対する判決では、「あの程度でも危険運転にはならないんだー!」と考える「ふとどき者」もいるであろう。
しかし、政府とすれば「酒税は重要な財源」であるから、「酒類の販売量が低下するような法律」は作りたくないであろう。
「出来れば沢山飲んで欲しい」と言うのが「本音」ではないだろうか?。
酒類の販売量の低下=国税の減少=財源不足=景気の減速=・・・・、と言う事になるのであるから、「痛し痒し」である。
人間社会に限らず、何かをすれば必ずそれに伴って、次々と「連鎖反応」が起きる。
その「連鎖反応」は、時として「予想外の所」に「予想外の影響」を与える事が有る。
「飲酒運転には厳罰を持って望む」と言う事になれば、「そのお酒を提供する店」にとっては「死活問題」になるであろう。
物事にはすべて、「プラスの部分があれば、必ずマイナスの部分も有る」と言うことを忘れている人が多い。
そして、「それでオワリ」と言うことにはならない。
「飲酒運転に厳しい対応をする」と言う事は、「飲酒運転を減らす」と言う「プラスの面」が有るが、その一方で「様々なマイナスの面」がある事を覚悟しなくてはいけない。
私は「飲酒運転は反対」である。
「飲酒運転に反対する以上」、それに伴う「マイナスの面」も受け入れるつもりである。
「プラス面だけを求めて、マイナス面は拒否する」と言う事は「人の道に背く」と言うことである。

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4 コメント

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初めまして。 (サクラ)
2008-01-10 00:58:59
お酒を飲んだら、絶対に車に乗りません!

そのかわりタクシーを利用することが増えました

しかしタクシーの料金がup!私にとっての「影響」

です。へそ曲がりおじさんが言うように「マイナス」

な面も受け入れなければならないんですよね。
返信する
タクシーの料金がup!                       (へそ曲がりおじさん)
2008-01-10 14:50:14
サクラさんにとってはマイナスでも、タクシーの側からすれば「売り上げ増」と言うプラスに働きます。
利用者にとってマイナスの影響があれば、運転する側にとってはプラスに働く。
政府などが発意する各種の政策も、プラス面ばかりが強調されていて、マイナス面には殆ど触れていません。
経済三団体の景気予測、などにしても「楽観的予測」「希望的観測」などに終始している。
天気予報と同じで、アクまでも「将来の予測」だということで、外れたからと言って誰も責任など取りはしません。
結局のところ「自己責任で判断」するしかないでしょう。
返信する
飲酒運転 (河原 真)
2008-01-10 15:14:20
今回の福岡地裁の判決は、どう考えても納得できません。何故、こんなに日本は飲酒運転の罪が軽いのだろうか…。人一人の命の重さは変わらないはずである。3人も子供達が死んでいるのに、たった7年半の実刑とは、開いた口が塞がらない。もっと罪を重くしなければ不届き者が後を絶たず、飲酒運転撲滅どころか飲酒運転を増長させてしまうのではないだろうか…。その事によって、おじさんの言われる様にプラス面とマイナス面が発生しても、それはそれで仕方ない事ではないだろうか。
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裁判官も、「所詮は人の子」 (へそ曲がりおじさん)
2008-01-11 14:08:17
悪い事をする警察官がいるように、裁判官も同じことが言えるでしょう。
すべての裁判官が「公正な判断をする」とは言えません。
とかく「お役所仕事」と言うものは、「前例を重視する」と言う傾向があるので、一般の常識からは???と言うような判決も出ます。
彼らは、或る意味で「閉ざされた社会」に住んでいるため、「一般の人の心を理解する」と言う能力に欠けているようです。
すべての裁判官がそうではないのだが、「裁判官を選ぶ」と言うことが出来ない以上、「判決は運に任せる」と言うことになってしまいます。
飲酒運転=危険運転、としない限り、これからも同じ様な結果が出ることでしょう。
「酔っ払い天国」と言う「汚名」をそそげる日が来るのだろうか。
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