へそ曲がりおじさんのひとり言

常識にとらわれるのが嫌い。
他人と同じ事が嫌い。
世の中、別な角度から見ると新しい物が見えるから。

こませ釣り

2008年01月11日 13時28分55秒 | Weblog
別に釣の事を書くわけではない。
政治の事である。
アメリカの大統領選挙では、オバマ氏とクリントン氏の攻防が伝えられている。
日本でも自民、民主が「丁々発止?」と攻防を繰り広げている。
しかし「その内容は?」と言えば、「国民不在」と言えるであろう。
日本の将来などどうでもよく、「次の選挙で多数派になるための論法」に終始している。
この「多数派になるための論法」に必要なのが「こませ釣り」の手法なのである。
つりをした事のない方も居られるだろうから「こませ釣り」の説明をしておこう。
「こませ」とは、「こませあみ」と言う小さな海老のようなもののの事で、「魚を集める為の餌」として使われる。
つまり「こませあみ」と言う餌をまいて魚を集めて釣ることを「こませ釣り」と言うのである。
選挙のたびに各党が掲げる「公約」がこれに当たる。
「こませ(公約)の良し悪しが選挙の結果を決める」と言ってもよいであろう。
バブルが崩壊するまでは、「財源に余裕?」があり、「国民が喜ぶ餌(公約)」をまく事も出来たのだが、今ではその余裕もなくなってしまった。
「財源に余裕?」と書いたのだが、?マークがついていることに気をつけて欲しい。
実は、かなり以前(赤字国債を発行するようになったとき)から「財源不足」は起きていたのである。
「赤字国債と言う借金でその場を繕う」と言う、「禁断の手法」に手を染めた結果、「膨大な赤字国債の累積」により、「にっちもさっちも行かない」と言う状態に成ってしまったのである。
このことから考えると、今までの日本の繁栄は「借金で固められた虚構の繁栄」と言わなくてはならないだろう。
普通の家庭であれば、「とっくの昔に破産している」と言う状態である。
「国家予算の10年分」とも言われる「多額の借金」を抱えて、これからどうして行けばよいのか。
大河ドラマ「篤姫」で、多額の借金を抱えた島津藩が、その借金を返すための苦労が描かれていた。
「安易に借金をする」と言うことが、後々に「大きな苦痛」を残すと言う事は、何時の世でも同じ事である。
私が今、「多少とも余裕が有る生活」が出来るのは、多くの人がバブルに浮かれていた時に、「住宅ローンなどの借金」をすべて返済してしまったからである。
当時小学生だった子供には、「父さん、うちは貧乏なの?」と言われたことも有る。
同級生の家では、次々と新製品を買い揃えていたのだから、「当然の話」である。
「カニは自分の甲羅に合わせた穴を掘る」と言うように、「自分の身の丈にあった生活」をしないと、何時かは破綻する時が来るであろう。
「美味しい餌に飛びついて後で後悔する」と言う事に気を付けたいものである。
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