へそ曲がりおじさんのひとり言

常識にとらわれるのが嫌い。
他人と同じ事が嫌い。
世の中、別な角度から見ると新しい物が見えるから。

富士山?   その2

2017年07月13日 03時44分30秒 | ブログのお題に関連すること
前回は五合目まで登ったことを書いたので、その後の事でも。

視界の全くきかない樹海の中を延々と歩き、ようやく五合目にたどり着くと、突然視界が開けてビックリしたことを覚えている。

正面はるか彼方に頂上も見えた。

が・・・・。

天気が良かったのはここまでで、その後はガス(雲)が少しずつ濃くなり、七号目あたりからは雨も降りだした。

宿泊予定地は八合目の山小屋。

辺りは暗く雨も降っている。

なので、半べそをか気ながら歩いたことも覚えている。

そして・・・・。

それに更なる追い討ちが。

高山病である。

そう、山小屋に着く前から頭が痛くなっているのです。

山小屋で引率の教師に言っても、頭痛薬をくれただけ。

そのまま山小屋で一晩を過ごしたが、朝になっても頭痛は消えない。

が、前日とは打って変わった上天気である。

山小屋から外に出て上を見ると・・・・。

頂上は手を伸ばせば届きそうなほど近くに見える。

なので「何とかなるだろう」と思い登り始めたが・・・・。

歩けど歩けど一向に頂上は近寄ってこない。

手を伸ばせば届きそうなところにあるのに・・・・。

それでも何とか頂上にたどり着く。

が・・・・。

正確に言うと、そこは頂上ではないのです。

頂上は「剣が峰」にあり、そこからまだしばらく登らないといけない。


が・・・・。

頭痛がひどくてそれ以上登るのは無理。

なので、目の前にあったベンチに倒れ込み、しばらくは寝ていたようで、それ以上のことは全く記憶にない。

下山の時間になり、友達に起こされた。


が・・・・。

登りは苦手でひどい目にあったが、下りは最も得意とするところ。

今は通行禁止になっているらしいが、八合目あたりからだったと思うが「砂走り」と言うところを走り下りる。

火山砂で出来た急な斜面で、今思うと、よくぞこんなところを下りのコースに選んだものである。

崩れやすい火山砂の急斜面。

私はそこを一気に走り下りた。

別に競争をしていたわけではないが、もちろん、私が1番である。



が・・・・。

その後の事はほとんど記憶にない。

ただひたすら下るだけだったので、記憶に残るようなこともなかったのかも。


今から60年以上も昔の、遠い思いでです。


今では太平洋の海岸近くから富士山に登る人などいないだろう。


次は49歳の時に登った話しでも。


つづく。

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