へそ曲がりおじさんのひとり言

常識にとらわれるのが嫌い。
他人と同じ事が嫌い。
世の中、別な角度から見ると新しい物が見えるから。

明るい未来

2007年11月13日 03時53分52秒 | Weblog
毎度毎度クライ話ばかりなので、タイトルを明るくしてみたが、「どう考えても」明るい話がみつからない。
一時的なものならあるのだが、所詮は「一時しのぎ」に過ぎない。
その原因は何処にあるのだろうか?。
一番の理由は「狭い国土」にあるのではないだろうか?。
狭い国土=資源に乏しい、と言う事に起因するのである。
自前で調達できるのは、「頭脳」以外には無いのでは?。
しかし「日本の頭脳」、天然資源と違って、年々「ネウチ」が下がっているのである。
その一方で、新興国(特にインド)の頭脳のネウチは上がる一方である。
それに追い討ちをかけるように、原油などの天然資源や輸入農産物、海産物の値上がりが続いている。
輸出の大幅な増加が見込めない中で、輸入する物資の価格は上昇する。
「貿易収支」などと書くと、何となく難しく感じてしまうが、解り易く言えば、「家計簿」と同じだと思えばよい。
給料(収入)が増えないで「物価が上がって支出が増える」と言う状態に成ったらどうなるか考えて欲しい。
日本の経済が戦後急速に発展したのは、国内の「新たな需要の発生」よりも、輸出産業によるところが大きい。
安い「外国の資源」を輸入して、「付加価値」を付けた製品にして高く輸出する。
つまり、「出て行くお金より、入って来るお金のほうが多い」ため、「余分に入って来た外国のお金」によって豊かになったのである。
しかし、時代が変わると共に「形勢逆転」と言う事態が起きてしまったのである。
5年ほど前の「就職氷河期」が嘘の様な「売り手市場」になっているが、これも「一時的」なものと考えた方がよいと思う。
原油高騰が、日本経済をじわじわと蝕んでゆくであろう。
「企業努力で値上げを抑える」と言う言葉が使われるが、「諸刃の刃」だと言う事に気が付いた方がいい。
「政府が何とかしてくれるだろう」などと言う事は期待しないほうがよい。
「資源ナショナリズム」が台頭してきている現在、「殆どの資源」を外国に頼っている状態では、如何ともしがたいのでは?。
一部では景気のよい話も聞くが、例外的なものではないだろうか?。
「デフレは脱却した」などと言う人もいるようだが、私に言わせれば「これからが本番」と言いたい。
原油高騰が様々なものに悪影響を与え、「価格上昇」を招いている。
この「価格上昇」は、インフレによる物とは性質が違うため、デフレの原因になってしまう。
「インフレによる価格上昇」は、給与の上昇につながるのだが、「原油高騰による価格上昇」の場合は、給与の上昇には結び付きにくい。
「資源の無い国に生まれた不運」と諦めるより仕方ないと思う。
資源ナショナリズムを考えている国の多くは、今まで貧しかった国々である。
「貧しい国から豊かな国になるために資源を利用する」と言うのは、仕方ない事かもしれない。
誰だって「豊かになりたい」と言う気持ちがある以上、「止めてくれ」とは言えないのでは?。
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