日本語の発想を、英語の発想にする、その逆に、英語の発想を、日本語の発想にする、この違いを言語の発想の違いとしてとらえるとどうなるか。
一つは言語による、明らかな違い。
それを主語のとらえ方で説明する。
日本語の主語は主題だとすると、英語の主語が何か。
日本語で何がどうだと言いたくなるところ、英語では何がどうする、それを、誰がどうする、というふうに表現法をとることになる。
これは英語発想で慣れるように、英語で考えるということになるが、その逆の日本語発想にするには、英語から見ればどうなるのだろう。
わたしたちがふつうに思い浮かぶ日本語構文の発想を英語の発想からはどうやって切り替えるのだろう。
日本語の学習法を考えることになる。
もう一つは、概念のありや、なしや、双方の言語に共通する概念があれば、それは置き換えやすいが、そのおきかえられる概念が違っていれば、それはただ言い換えるのでもなく、置き換えるのでもない、そういう気づき方が必要になる。
その代表的なのが、日本語における謙遜謙譲の言い回しだろう。
>英語圏の概念に無い日本語フレーズ集:和英大辞典---”反省しないアメリカ人”というよりも”反省の概念が無いアメリカ人”
http://indianaky.blog45.fc2.com/blog-entry-426.html
>英語の上達には、“日本語で考えず、英語で考えなさい”というセオリーがあるそうです。しかし、英語で考えても、それが英語圏の概念に無いフレーズであれば、大きく空振りする事になります。
英語と日本語の「考え方」の違いとは?日本語にはない概念 ...
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英語と日本語の「考え方」の違いとは?日本語にはない概念. そもそも、なぜ英語が喋れないのでしょうか? 母国語でなら、何時間でも気軽に喋っていられるのに、 英語となる、なぜ喋れなかったり間違えたりするのでしょうか。 この記事では、その原因を考えてみ ...
http://english-only.club/thinking/think/
1)
銀行 a bank と the bank
2)
(ホームレスの少女を見て)「彼女はかわいそうだ」という英文を
作るとするならば、英語として言わなければいけないのは?
「かわいそう」ということよりも、その少女に対する同情の気持ちのはずです。
英語ではそれをストレートに伝えるべきなのです。
ここで、「かわいそうだ」と英語で言うのは、
相手に長い鉛筆を見せて、「This pencil is long.」といっているのと同じです。
相手からすれば、「そんなことわかっているよ」となるのです。
英語はその事柄よりも、”その事柄によって自分がどう思ったのか”
ということをストレートに伝えることで成り立つ言語です。
そもそも、ニュアンス重視の日本語訳英語では伝わるものも伝わりません。
3)
明日は日曜日だ
明日は遠足だ
こういった日本語の文は、英語を母国語としている人たちには
実に理解が難しいようです。
明日は日曜日だ。という文なら、”明日という日”すなわち”日曜日”と理解できます。
主語はもちろん”明日は”です。
だとすると、その次の「明日は遠足だ」という文は、
“明日” が “遠足” になるはずはないじゃないか。と思ってしまうわけです。
しかし、これも「日本語の主語は主題(テーマ)である」と理解すれば納得がいきます。
明日のことに関して言うと、(私たちは)遠足に行くんだ。
英語の方が遥かにシンプルなのですが、私たちは日本語の主語の発想に
慣れてしまったいるので、どうしても日本語の主語で英語を話そうとしてしまいます。
“何かをする人(物)が、何かをする(しない)”
と、いつも言おうとしてみてください。
きっとあなたは英語の発想で英語を理解することができ、
同時に、日本語訳の英語からも脱することができるはずです。
4)
英語の「主語」「 動詞」「 目的語」の使い方がまったく理解できない。
という方は、まずはこちらの記事を見て、英語の主語の使い方から
理解してみてください。
英語と日本語は違いすぎるから訳せない』主語の違いと特徴
もう一度おさらいすると、英語の主語の考え方はこうです。
あなたの話は信じられないよ。
私は昨日車を盗まれた。
あっ、カレーのにおいがする。
コンピューターは必要だよ。
昨日は楽しかった。
ここは禁煙ですよ。
昨日はとても忙しかった。
あっ、しまった。お茶がないや。
この店が私の行きつけの店です。
昨日は1日中野球でした。
1. あなたの話は信じられないよ。
信じることをしない人は誰でしょう?
“あなたの話” ではないはずです。自分が信じないわけですから、
I don’t believe…とか、I can’t belive…とかするべきところです。
I can’t believe your story.
2. 私は昨日車を盗まれた。
Iを主語にできなくはありませんが、そうするとかなり難しくなります。
何かをした人はもちろん自分ではありません。
車を盗んだ人です。英語の発想でいくと、”その人が車を盗んだ”
と考えればいいのです。
しかし、この例文の場合、車を盗んだ人は誰かわかりませんので、
“someone” としておきます。”盗む” はstealで、その過去形はstoleです。
Someone stole my car yesterday.
これが自然な英語です。
3. あっ、カレーのにおいがする。
何かをする人は誰でしょう。
“カレーのにおい” は何もしません。もちろん自分です。
自分がにおいを感じるわけです。
動詞はsmel(…のにおいを嗅ぐ)でいいでしょう。
I smell curry.
この英語がさっと口から出ればしめたものです。
4. コンピューターは必要だよ。
コンピューターを必要とするのは誰でしょう?
一般論として言っているのであれば、Weでしょうし、
自分の実感として言っているのであれば、Iでしょう。
あるいは、人にアドバイスを与えているのであればyouでしょう。
いずれにしても”必要とする人が必要とする” という文になります。
We need computers.
I need a computers.
You need a computer.
5. 昨日は楽しかった。
英語中級レベルの人でも、つい “yesterday” を主語にしてしまいます。
しかし、それではおかしな英語文ができてしまいます。
“何かをする人(物)が、何かをする(した)” という英語の発想であれば、
もちろん主語は人であるはずです。
I enjoyed…
I had fun…
I had a good time…
などの発想ができるはずです。
yesterdayは、後で言うことです。
I had a good time yesterday.
6. ここは禁煙です。
“here” を主語にしてしまうともう英語にはなりません。
タバコを吸う人はだれでしょう?
もちろん、ここでは話しかけている相手です。
You can’t smoke here.
7. 昨日はとても忙しかった。
これも英語の発想に慣れていないとつい “yesterday”を主語にしてしまいます。
忙しかったのは昨日ではなく自分自身のはずです。
日本語の主語は主題(テーマ)ですから、この例文の場合は、
「昨日について言うと、私は忙しかったです」と言っているのです。
I was busy yesterday.
これが正しい英語の発想です。
8. あっ、しまった。お茶がないや。
これはどういった発想で英語にするかというと、
“(何かをしない)人が何かをしない” という発想でやることです。
つまり自分が今お茶を切らしている、持っていないということです。
I don’t have coffee.
There is no coffee.
これは、すぐに発想できると思います。
“あっ、しまった。” などは日本語の表現であり、英語的には
こんなことはどうでもいいのです。
気持ちからほとばしる表現であり、英語身に付いていれば自然に言えます。
知らないものを無理に言おうとする必要はないのです。
9. この店が私の行きつけの店です。
これも “何かをする人(物)が、何かをする(した)” という発想で
きれいに英語文を作ることができます。
“何かをする人” は、もちろん自分自身です。
その人がどうするのでしょう?”行く” わけですから、
I go…
ただ、もし自分が今その店にいてその話をするのであれば、
I come…
という発想になるはずです。
しょっちゅう行くわけですから、”often” という単語を知っていれば
それを付け足してください。goやcome前に入れるのが自然ですが、
そうでなくでも構いません。後で付け足せばいいのです。
I go to this shop often.
I come to this shop often.
10. 昨日は一日中野球でした。
“昨日” はもちろん何もしていません。この日本語文は “昨日について述べる”
という意味で、主題(テーマ)として与えているだけです。
何かをしたのは自分です。もちろん野球をしたのです。
I played baseball…
という発想ができていることです。
I played baseball all day yesterday.
いかがでしたでしょうか?
英語の「主語」「 動詞」「 目的語」の使い方が少しは理解できたでしょか。
ポイントは、常に、
何かをする人(物)が、何かをする(した)。
という英語の発想を持って、色んな場面場面で練習するしかありません。
そうすれば自然と英語の発想で英語を話せるようになれるはずです。
5)
“とりあえず相手がもっとも知りたがる情報から与えよう”
という発想のもとに生まれた言語なのではないでしょうか?
このことは、今後あなたが英語学習を進めていくにあたり、
知っておいて消して損はないことだと思います。
一つは言語による、明らかな違い。
それを主語のとらえ方で説明する。
日本語の主語は主題だとすると、英語の主語が何か。
日本語で何がどうだと言いたくなるところ、英語では何がどうする、それを、誰がどうする、というふうに表現法をとることになる。
これは英語発想で慣れるように、英語で考えるということになるが、その逆の日本語発想にするには、英語から見ればどうなるのだろう。
わたしたちがふつうに思い浮かぶ日本語構文の発想を英語の発想からはどうやって切り替えるのだろう。
日本語の学習法を考えることになる。
もう一つは、概念のありや、なしや、双方の言語に共通する概念があれば、それは置き換えやすいが、そのおきかえられる概念が違っていれば、それはただ言い換えるのでもなく、置き換えるのでもない、そういう気づき方が必要になる。
その代表的なのが、日本語における謙遜謙譲の言い回しだろう。
>英語圏の概念に無い日本語フレーズ集:和英大辞典---”反省しないアメリカ人”というよりも”反省の概念が無いアメリカ人”
http://indianaky.blog45.fc2.com/blog-entry-426.html
>英語の上達には、“日本語で考えず、英語で考えなさい”というセオリーがあるそうです。しかし、英語で考えても、それが英語圏の概念に無いフレーズであれば、大きく空振りする事になります。
英語と日本語の「考え方」の違いとは?日本語にはない概念 ...
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英語と日本語の「考え方」の違いとは?日本語にはない概念. そもそも、なぜ英語が喋れないのでしょうか? 母国語でなら、何時間でも気軽に喋っていられるのに、 英語となる、なぜ喋れなかったり間違えたりするのでしょうか。 この記事では、その原因を考えてみ ...
http://english-only.club/thinking/think/
1)
銀行 a bank と the bank
2)
(ホームレスの少女を見て)「彼女はかわいそうだ」という英文を
作るとするならば、英語として言わなければいけないのは?
「かわいそう」ということよりも、その少女に対する同情の気持ちのはずです。
英語ではそれをストレートに伝えるべきなのです。
ここで、「かわいそうだ」と英語で言うのは、
相手に長い鉛筆を見せて、「This pencil is long.」といっているのと同じです。
相手からすれば、「そんなことわかっているよ」となるのです。
英語はその事柄よりも、”その事柄によって自分がどう思ったのか”
ということをストレートに伝えることで成り立つ言語です。
そもそも、ニュアンス重視の日本語訳英語では伝わるものも伝わりません。
3)
明日は日曜日だ
明日は遠足だ
こういった日本語の文は、英語を母国語としている人たちには
実に理解が難しいようです。
明日は日曜日だ。という文なら、”明日という日”すなわち”日曜日”と理解できます。
主語はもちろん”明日は”です。
だとすると、その次の「明日は遠足だ」という文は、
“明日” が “遠足” になるはずはないじゃないか。と思ってしまうわけです。
しかし、これも「日本語の主語は主題(テーマ)である」と理解すれば納得がいきます。
明日のことに関して言うと、(私たちは)遠足に行くんだ。
英語の方が遥かにシンプルなのですが、私たちは日本語の主語の発想に
慣れてしまったいるので、どうしても日本語の主語で英語を話そうとしてしまいます。
“何かをする人(物)が、何かをする(しない)”
と、いつも言おうとしてみてください。
きっとあなたは英語の発想で英語を理解することができ、
同時に、日本語訳の英語からも脱することができるはずです。
4)
英語の「主語」「 動詞」「 目的語」の使い方がまったく理解できない。
という方は、まずはこちらの記事を見て、英語の主語の使い方から
理解してみてください。
英語と日本語は違いすぎるから訳せない』主語の違いと特徴
もう一度おさらいすると、英語の主語の考え方はこうです。
あなたの話は信じられないよ。
私は昨日車を盗まれた。
あっ、カレーのにおいがする。
コンピューターは必要だよ。
昨日は楽しかった。
ここは禁煙ですよ。
昨日はとても忙しかった。
あっ、しまった。お茶がないや。
この店が私の行きつけの店です。
昨日は1日中野球でした。
1. あなたの話は信じられないよ。
信じることをしない人は誰でしょう?
“あなたの話” ではないはずです。自分が信じないわけですから、
I don’t believe…とか、I can’t belive…とかするべきところです。
I can’t believe your story.
2. 私は昨日車を盗まれた。
Iを主語にできなくはありませんが、そうするとかなり難しくなります。
何かをした人はもちろん自分ではありません。
車を盗んだ人です。英語の発想でいくと、”その人が車を盗んだ”
と考えればいいのです。
しかし、この例文の場合、車を盗んだ人は誰かわかりませんので、
“someone” としておきます。”盗む” はstealで、その過去形はstoleです。
Someone stole my car yesterday.
これが自然な英語です。
3. あっ、カレーのにおいがする。
何かをする人は誰でしょう。
“カレーのにおい” は何もしません。もちろん自分です。
自分がにおいを感じるわけです。
動詞はsmel(…のにおいを嗅ぐ)でいいでしょう。
I smell curry.
この英語がさっと口から出ればしめたものです。
4. コンピューターは必要だよ。
コンピューターを必要とするのは誰でしょう?
一般論として言っているのであれば、Weでしょうし、
自分の実感として言っているのであれば、Iでしょう。
あるいは、人にアドバイスを与えているのであればyouでしょう。
いずれにしても”必要とする人が必要とする” という文になります。
We need computers.
I need a computers.
You need a computer.
5. 昨日は楽しかった。
英語中級レベルの人でも、つい “yesterday” を主語にしてしまいます。
しかし、それではおかしな英語文ができてしまいます。
“何かをする人(物)が、何かをする(した)” という英語の発想であれば、
もちろん主語は人であるはずです。
I enjoyed…
I had fun…
I had a good time…
などの発想ができるはずです。
yesterdayは、後で言うことです。
I had a good time yesterday.
6. ここは禁煙です。
“here” を主語にしてしまうともう英語にはなりません。
タバコを吸う人はだれでしょう?
もちろん、ここでは話しかけている相手です。
You can’t smoke here.
7. 昨日はとても忙しかった。
これも英語の発想に慣れていないとつい “yesterday”を主語にしてしまいます。
忙しかったのは昨日ではなく自分自身のはずです。
日本語の主語は主題(テーマ)ですから、この例文の場合は、
「昨日について言うと、私は忙しかったです」と言っているのです。
I was busy yesterday.
これが正しい英語の発想です。
8. あっ、しまった。お茶がないや。
これはどういった発想で英語にするかというと、
“(何かをしない)人が何かをしない” という発想でやることです。
つまり自分が今お茶を切らしている、持っていないということです。
I don’t have coffee.
There is no coffee.
これは、すぐに発想できると思います。
“あっ、しまった。” などは日本語の表現であり、英語的には
こんなことはどうでもいいのです。
気持ちからほとばしる表現であり、英語身に付いていれば自然に言えます。
知らないものを無理に言おうとする必要はないのです。
9. この店が私の行きつけの店です。
これも “何かをする人(物)が、何かをする(した)” という発想で
きれいに英語文を作ることができます。
“何かをする人” は、もちろん自分自身です。
その人がどうするのでしょう?”行く” わけですから、
I go…
ただ、もし自分が今その店にいてその話をするのであれば、
I come…
という発想になるはずです。
しょっちゅう行くわけですから、”often” という単語を知っていれば
それを付け足してください。goやcome前に入れるのが自然ですが、
そうでなくでも構いません。後で付け足せばいいのです。
I go to this shop often.
I come to this shop often.
10. 昨日は一日中野球でした。
“昨日” はもちろん何もしていません。この日本語文は “昨日について述べる”
という意味で、主題(テーマ)として与えているだけです。
何かをしたのは自分です。もちろん野球をしたのです。
I played baseball…
という発想ができていることです。
I played baseball all day yesterday.
いかがでしたでしょうか?
英語の「主語」「 動詞」「 目的語」の使い方が少しは理解できたでしょか。
ポイントは、常に、
何かをする人(物)が、何かをする(した)。
という英語の発想を持って、色んな場面場面で練習するしかありません。
そうすれば自然と英語の発想で英語を話せるようになれるはずです。
5)
“とりあえず相手がもっとも知りたがる情報から与えよう”
という発想のもとに生まれた言語なのではないでしょうか?
このことは、今後あなたが英語学習を進めていくにあたり、
知っておいて消して損はないことだと思います。