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ニュース20140127

2014-01-27 | きょうのニューストピック
毒物混入事件はいつの世も目立つ。カレーライスに、仕掛けたりしたこともあった。繰り返される世間の恨みか。20140127中日新聞記事のトップは、担当外の食品職場出入り 阿部容疑者休憩中、農薬混入? と見出しにある。リードには、アクリフーズ群馬工場(群馬県大泉町)の冷凍食品農薬混入事件で、偽計業務妨害容疑で逮捕された工場契約社員阿部利樹容疑者(四九)が、休憩時間に担当外の製造ラインに出入りする姿がたびたび目撃されていたことが捜査関係者らへの取材で分かった、と見える。

左の記事見出しには、歩けマーラ 奮闘1年 豊橋の子ゾウ 奇跡へリハビリ続く とある。


歩け、マーラ、奮闘1年 豊橋の子ゾウ 
2014/1/27 朝刊

プールでリハビリを続けるアジアゾウのマーラ=5日(豊橋総合動植物公園提供)
 豊橋総合動植物公園(愛知県豊橋市)の子ゾウ・マーラ(雌・二歳)の両前脚の骨折が判明してから一年。懸命なリハビリの結果、一時の寝たきり状態を脱し、プール内なら自由に動き回れるようになった。ただ、国内の子ゾウで骨折から自立歩行できるまで回復した例はない。マーラと飼育員の奮闘は続く。

 昨年一月二十七日から始まった検査で骨折が分かった。当時一歳四カ月。生まれた直後から母アーシャー(推定三十七歳)に育児放棄された。

 母は出産後のパニックでマーラを踏み、引き離された。その後も関心を示さない。母乳の出も悪く、海外から取り寄せたゾウ専用ミルクで育った。一歳の時につまずいて右前脚を痛め、その脚をかばおうとして両前脚を骨折したとみられる。

 診察したタイ人獣医師によると、母乳で育てられていないゾウの九割は骨に異常が出るという。市原ぞうの国(千葉県市原市)の坂本小百合園長は「ミルク育ちだと骨が弱く、自分の体重を支えきれなくなる。母ゾウに育てられないと、成育は難しい」と話す。

 ゾウやウマなど体重の重い四本足の動物にとって、骨折は感染症や寝たきりによる内臓への負担を招き、死に直結する。競走馬には安楽死の選択肢もある。アジアゾウの出産に二例成功した王子動物園(神戸市)の子ゾウは二頭とも骨折し、死んだ。うち一頭は三年半にわたる闘病の末だった。

 幸いマーラの骨折は三カ月でほぼ完治。しかし筋力が衰え自力では立てなくなった。今もリハビリ時以外は寝たきり。このため食事制限で、体重を同年代のゾウの半分強の五一二キロに抑え、脚への負担を軽くしている。

 今後もプール内を歩くリハビリを重ね、自立歩行の練習も始める。ただ、前例はなくめどは立っていない。豊橋総合動植物公園の今田七重獣医師は「焦って無理をさせれば再骨折する可能性もある。少しずつ着実にリハビリをしたい」と話す。梅田秀夫飼育員は「なんとかして再び歩かせてあげたい」と願う。

 (中山梓)

 <マーラの治療費> 特注の床擦れ防止マット(1枚35万円)や縦横2・3メートルのリハビリ用簡易プール(10万~12万円)のほか、2月末には1200万円を投じた本格的なプール(長さ約7メートル、深さ1メートル強)が完成する。豊橋市によると、つり上げ用ベルトやタイの専門家を呼んだ費用などを含めて総額は2000万円強。鈴川正視・総合動植物公園部長は「設備はそろったので、今後の経費は少なくなる見通し。マーラの命を守るため、市民に理解を求めたい」と話す。骨折の判明後、マーラには子どもから大人まで370通を超える応援の手紙や横断幕が寄せられている。

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