確信犯だ、という使い方に、日常の過ちをさすことがあって、その犯人を法律による犯罪者とすることが意識されない場合がある。
確信犯は多く、法律の取り締まりの届かない犯罪でもあった。
宗教、政治、そして信念によるとなると、その原理原則には常識の及びつかないことがある。
確信犯だというからには、その論理、その思い込みのありやなしやと、いわば違う世界観を覗く形である。
確信する、とはどういうことか。
日本語の意味内容を翻訳による概念とみると、ドイツ語を挙げているので、それを見る。
ウイキペディアには、
>確信犯(独; Überzeugungsverbrechen Überzeugungs:確信(による) Verbrechen:犯罪)とは、道徳的、宗教的あるいは政治的な確信に基づいてなされる犯罪のこと。行為者は「確信犯罪者」「確信犯罪人」(der Überzeugungsverbrecher)。ドイツの刑法学者グスタフ・ラートブルフの提唱による法律用語。
とあって、さらには、
補足説明に、
>ドイツ語の Überzeugung には「信念・信条」の意味 について、触れて、信仰犯、信条犯 のことを言う。さらに、>日本語ではÜberzeugungsverbrechenを「確信犯罪」とでも訳すところ「確信犯」が定着している
とするので、この説明に従えば、確信犯か、確信犯罪か、この表現の受け止め方にあるようである。
犯とあれば、それをただ、犯す行為として理解しようとする日本語の用法に、説明の捉え方に問題があるのである。
窃盗犯、と言えば、あきらかに窃盗犯罪のことをさすし、その犯人であるから、この用い方の定着が似たような現象か、思いあわわせられる。
英語の単語サイトによると、
~と確信するようになる
become ~ convinced that
単語帳
〔that以下〕と確信する
feel [know, believe] (it) in one's bones that
strongly believe that
単語帳
~だと確信する
persuade oneself that
【他動】
decide
と出てくる。
もう少し見てみると、ウエブリオのサイトでは、
(a) conviction
a firm belief
confidence (自信)
とあげて、
>sure と certain が区別なく用いられることもあるが, 区別する場合は sure の方は主観的判断もしくは直観に基づいて, certain は客観的事実や証拠に基づいて「確信」するに至ったことを表わす. また convinced は証拠や他人の言葉に基づいての「確信」を示すこともあるが, 多くの場合, 他人がどんなことを言おうとどんな証拠をあげようと, 自分の「確信」の揺るぎのないことを表わしている. confident は「自信」の深さを強調している語.
そこで、確信犯としてみてみると、その例文には、
彼は確信犯の可能性がある 例文帳に追加
It is possible that he knew what he was doing. - Weblio Email例文集
彼は確信犯の可能性がある 例文帳に追加
It is possible that he knew he was a criminal. - Weblio Email例文集
確信犯という,思想的信念などに基づいて行われる犯罪
a type of crime, called crime of conscience と見える。対訳情報では、crime of conscience 、(originally considered an incorrect usage) premeditated crime; act carried out while knowing that it should not be
とある。
文化庁国語課の勘違いしやすい日本語
2015/12/17
文化庁国語課 (著)
>
「敷居が高い」お店に行けない理由
会議の「流れに棹さす」のは誰?
「枯れ木も山のにぎわい」でパーティーがにぎわわず?
繊細で小心者でも「破天荒」です
「さわりだけ」聞かせたら台無しに
「憮然」としている人は、腹を立てている?
競技中に「檄を飛ばす」のはやめてください
上司を「他山の石」としてもよいか?
なるべく避けたい「姑息」な手段
議論が「煮詰まった」らどうなるの?
「役不足」で足りないのは役目か、力か?
本当はもっと怖い「確信犯」
「奇特な人」と言われたら、喜ぼう
「失笑する」する人は笑っているか
「割愛」は、なぜ「愛」を割くのか
気が「置ける人」と「置けない人」、どっちが落ち着く?
「うがった見方」って嫌な感じ?
やめるのも、実行するのも「潮時」
「やぶさかでない」のなら、お願いしていいの?
映画館で「号泣」してもいいですか?
確信犯は多く、法律の取り締まりの届かない犯罪でもあった。
宗教、政治、そして信念によるとなると、その原理原則には常識の及びつかないことがある。
確信犯だというからには、その論理、その思い込みのありやなしやと、いわば違う世界観を覗く形である。
確信する、とはどういうことか。
日本語の意味内容を翻訳による概念とみると、ドイツ語を挙げているので、それを見る。
ウイキペディアには、
>確信犯(独; Überzeugungsverbrechen Überzeugungs:確信(による) Verbrechen:犯罪)とは、道徳的、宗教的あるいは政治的な確信に基づいてなされる犯罪のこと。行為者は「確信犯罪者」「確信犯罪人」(der Überzeugungsverbrecher)。ドイツの刑法学者グスタフ・ラートブルフの提唱による法律用語。
とあって、さらには、
補足説明に、
>ドイツ語の Überzeugung には「信念・信条」の意味 について、触れて、信仰犯、信条犯 のことを言う。さらに、>日本語ではÜberzeugungsverbrechenを「確信犯罪」とでも訳すところ「確信犯」が定着している
とするので、この説明に従えば、確信犯か、確信犯罪か、この表現の受け止め方にあるようである。
犯とあれば、それをただ、犯す行為として理解しようとする日本語の用法に、説明の捉え方に問題があるのである。
窃盗犯、と言えば、あきらかに窃盗犯罪のことをさすし、その犯人であるから、この用い方の定着が似たような現象か、思いあわわせられる。
英語の単語サイトによると、
~と確信するようになる
become ~ convinced that
単語帳
〔that以下〕と確信する
feel [know, believe] (it) in one's bones that
strongly believe that
単語帳
~だと確信する
persuade oneself that
【他動】
decide
と出てくる。
もう少し見てみると、ウエブリオのサイトでは、
(a) conviction
a firm belief
confidence (自信)
とあげて、
>sure と certain が区別なく用いられることもあるが, 区別する場合は sure の方は主観的判断もしくは直観に基づいて, certain は客観的事実や証拠に基づいて「確信」するに至ったことを表わす. また convinced は証拠や他人の言葉に基づいての「確信」を示すこともあるが, 多くの場合, 他人がどんなことを言おうとどんな証拠をあげようと, 自分の「確信」の揺るぎのないことを表わしている. confident は「自信」の深さを強調している語.
そこで、確信犯としてみてみると、その例文には、
彼は確信犯の可能性がある 例文帳に追加
It is possible that he knew what he was doing. - Weblio Email例文集
彼は確信犯の可能性がある 例文帳に追加
It is possible that he knew he was a criminal. - Weblio Email例文集
確信犯という,思想的信念などに基づいて行われる犯罪
a type of crime, called crime of conscience と見える。対訳情報では、crime of conscience 、(originally considered an incorrect usage) premeditated crime; act carried out while knowing that it should not be
とある。
文化庁国語課の勘違いしやすい日本語
2015/12/17
文化庁国語課 (著)
>
「敷居が高い」お店に行けない理由
会議の「流れに棹さす」のは誰?
「枯れ木も山のにぎわい」でパーティーがにぎわわず?
繊細で小心者でも「破天荒」です
「さわりだけ」聞かせたら台無しに
「憮然」としている人は、腹を立てている?
競技中に「檄を飛ばす」のはやめてください
上司を「他山の石」としてもよいか?
なるべく避けたい「姑息」な手段
議論が「煮詰まった」らどうなるの?
「役不足」で足りないのは役目か、力か?
本当はもっと怖い「確信犯」
「奇特な人」と言われたら、喜ぼう
「失笑する」する人は笑っているか
「割愛」は、なぜ「愛」を割くのか
気が「置ける人」と「置けない人」、どっちが落ち着く?
「うがった見方」って嫌な感じ?
やめるのも、実行するのも「潮時」
「やぶさかでない」のなら、お願いしていいの?
映画館で「号泣」してもいいですか?