1004 安否不明なお16人
御岳山噴火から1週刊 捜索長期化の可能性 安否不明なお16人 中日新聞トップ記事、見出しである。20141004
リードには、
>9月27日午前10時すぎ、登山者が撮影した御嶽山山頂の様子。青空の下、大勢の登山者でにぎわっていた。約2時間後に噴火が起こった
戦後最悪の火山災害となった長野、岐阜県境の御嶽(おんたけ)山(三、〇六七メートル)の噴火は四日、発生一週間を迎える。これまでに四十七人の死亡が確認されており、長野県の災害対策本部は三日、安否確認が取れない登山者が十六人いると公表した。
とある。
「家族ぎりぎりの状態」 保健師らが心のケア 20141004
記事には、
御嶽山の噴火直後から家族らの安否情報を求める人たちが麓に駆け付けているが、火山活動の継続や天候の悪化で相次ぐ捜索の中止もあり、心身ともに疲労が目立つ、
とある。
燃料調達 新会社に移行 中電・東電 7日にも提携合意 20141004
記事には、東京電力と中部電力の火力発電分野をめぐる提携交渉は、7日にも基本合意する見通しとなった、とある。
北への墓参、国が主体に 局長級協議 20141004
記事には、
政府は、北朝鮮に家族や親族の遺骨が埋葬されている日本人遺族に対して、国が中心になって慰霊の墓参や巡礼を手がける方針を固めた、
とある。
中日春秋(朝刊コラム)
2014年10月4日
「ハザードマップ(災害予測地図)について、国は今後整備を進める予定だそうですが、町役場に届けられたらどうしますか?」。そう質問されたのは、一九七七年の北海道・有珠山噴火で損害を受け、復興に苦闘してきた地元の町長だ
「ちょっとまずいですね。まあ、役場で抑えておいて、あまり住民に知らせないようにしなくちゃ…」。せっかく観光産業の傷も癒えつつあるのに、災害予測などかさぶたをはがすようなものとの発言である
この町長の考え方が極端なのではない。火山学者・岡田弘(ひろむ)さんの著書『有珠山 火の山とともに』によると、観光客に危険な印象を与え、地元経済に悪影響を及ぼしかねない火山の災害予測地図作りに、国も自治体も及び腰だった
しかし、この町長は九三年に北海道・奥尻島が津波に襲われ、二百人近い住民が犠牲になったのを機に、考え直した。「観光振興どころではない。われわれ市町村長の使命っていうのは住民の命を守ることだ。私がクビになろうと、観光協会に排斥されようと、そんなことは眼のうちではない」。そうして築いた防災体制が、二〇〇〇年の有珠山噴火でものを言ったそうだ
犠牲者数が戦後最悪となった御嶽山の噴火を受け、国は火山の災害予測地図作りを急ぐという
「われわれの使命っていうのは…」。今、すべての関係者に胸に刻んでほしい言葉だ。
御岳山噴火から1週刊 捜索長期化の可能性 安否不明なお16人 中日新聞トップ記事、見出しである。20141004
リードには、
>9月27日午前10時すぎ、登山者が撮影した御嶽山山頂の様子。青空の下、大勢の登山者でにぎわっていた。約2時間後に噴火が起こった
戦後最悪の火山災害となった長野、岐阜県境の御嶽(おんたけ)山(三、〇六七メートル)の噴火は四日、発生一週間を迎える。これまでに四十七人の死亡が確認されており、長野県の災害対策本部は三日、安否確認が取れない登山者が十六人いると公表した。
とある。
「家族ぎりぎりの状態」 保健師らが心のケア 20141004
記事には、
御嶽山の噴火直後から家族らの安否情報を求める人たちが麓に駆け付けているが、火山活動の継続や天候の悪化で相次ぐ捜索の中止もあり、心身ともに疲労が目立つ、
とある。
燃料調達 新会社に移行 中電・東電 7日にも提携合意 20141004
記事には、東京電力と中部電力の火力発電分野をめぐる提携交渉は、7日にも基本合意する見通しとなった、とある。
北への墓参、国が主体に 局長級協議 20141004
記事には、
政府は、北朝鮮に家族や親族の遺骨が埋葬されている日本人遺族に対して、国が中心になって慰霊の墓参や巡礼を手がける方針を固めた、
とある。
中日春秋(朝刊コラム)
2014年10月4日
「ハザードマップ(災害予測地図)について、国は今後整備を進める予定だそうですが、町役場に届けられたらどうしますか?」。そう質問されたのは、一九七七年の北海道・有珠山噴火で損害を受け、復興に苦闘してきた地元の町長だ
「ちょっとまずいですね。まあ、役場で抑えておいて、あまり住民に知らせないようにしなくちゃ…」。せっかく観光産業の傷も癒えつつあるのに、災害予測などかさぶたをはがすようなものとの発言である
この町長の考え方が極端なのではない。火山学者・岡田弘(ひろむ)さんの著書『有珠山 火の山とともに』によると、観光客に危険な印象を与え、地元経済に悪影響を及ぼしかねない火山の災害予測地図作りに、国も自治体も及び腰だった
しかし、この町長は九三年に北海道・奥尻島が津波に襲われ、二百人近い住民が犠牲になったのを機に、考え直した。「観光振興どころではない。われわれ市町村長の使命っていうのは住民の命を守ることだ。私がクビになろうと、観光協会に排斥されようと、そんなことは眼のうちではない」。そうして築いた防災体制が、二〇〇〇年の有珠山噴火でものを言ったそうだ
犠牲者数が戦後最悪となった御嶽山の噴火を受け、国は火山の災害予測地図作りを急ぐという
「われわれの使命っていうのは…」。今、すべての関係者に胸に刻んでほしい言葉だ。