朝餉の会話に、トイレットペーパーの買い占めについて、そうか、みんな新聞を読まなくなってそれで困るんだ、とつぶやいたら、それはいつの時代のこと、とあって、何を言ってんだか、おとし紙に新聞紙をもんで使えば、それでいいんだよ。その秘策がないから買いだめをしようというわけ。それで、いまだに中国では流さないでくるくる丸めて水洗トイレ備え付けの横の屑籠に捨てているな。そう思って新聞を繰っていたら、どこぞの国にも話題は同じで、なんと、新聞社が記事の掲載紙面を白紙に作って、トイレ紙に使ってとある。どこでも同じなんだよなぁ。毎日この新聞紙を配達するようになれば、買い占め騒ぎはおさまるか、どうか…
落とし紙・落し紙(読み)おとしがみ 大辞林 第三版の解説 便所で使う紙。ちり紙。
とみえる。便所の語もなくなった、シャワートイレにチリ紙は使えない、時代錯誤に、気づけば、リサイクルに何をか考えるや。
朝餉などの語も、名作にあるようなことである。
そのうち朝餉も済んで、出勤の時刻がようやく近づいた。(夏目漱石『門』)
記事掲載せず「トイレ紙に使って」=新聞社、買いだめ騒動受け―豪
(時事通信) 2020/03/06 15:36
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【シドニー時事】オーストラリアでも新型コロナウイルスの感染拡大を受け、人々がトイレットペーパーの買いだめに走り、店頭からなくなる騒ぎが深刻化している。騒動を報じた地方紙NTニューズは、紙面の一部に何も記事を掲載せず、トイレ紙として使えるよう細工し、「緊急時に使って」と呼び掛けた。情報よりもトイレ紙が重宝される異例の事態になっている。
北部ダーウィンなどで発行されているタブロイド判のNTニューズは5日付の紙面で、中央の8ページ分をトイレ紙として使ってもらおうと、記事ではなく、小さな豪州大陸の地図を模様のようにちりばめた紙面を作り、薄い色で印刷した。切り取りやすくするため切れ目も入れた。