日本のマネはできない

匂いを感じない、味がわからない、という初期の症状で、日本の感染症の医師は即座に、インフルエンザなどでも起こることだから、症例を集めて詳しく調べる必要があると、コメントしていた。たしかにそうである、熱が出て経験することであって、感染症にも見られるとなれば、WHOの報告もしかり、となる。それでも、感染をしてしまっていたら、それを早く知りたいという人情だから、アスリートの訴えはすぐにも広まっている。日本の感染症専門家は医療体制、病床の不足、隔離の状態をはじめから指摘していたし、医療崩壊がなにより怖いので検査をすることについて、慎重な方法で、治療、薬ががわからない段階では全数のような検査はすべきではないとも言っていたし、なによりも、対応をまず、日本らしく、と言っていいと思うが、まねのできない対策をとっている。病原を突き詰めたところでの解決方法の重要なことをする、それはまるで、感染経路を把握する、クラスターをまずとらえて潰すという、日本の医療のきめ細かな現われであったと見える。中国の状態から、台湾、香港、アジアの状態に、イタリア、イラン、スペイン、フランス、イギリスと欧州の各地域での感染症の流行と、北米にわたって、ニューヨークに起こっていることは、それぞれの、政府、住民の動きによって民族性までをも垣間見るようなことになってしまった。軽々には言えないが、目線の上下でなく、日本ようにはマネができないだろうと思ってしまう。水際対策、渡航制限、往来の禁止措置などの日本政府の対応のまずさを言う人が多いが、この段階で、死を恐れる、病魔の怖さ、伝染病となる危険を、かろうじて持ちこたえ、危険な状態を少しでも先送りして準備をしていくという、そこに思わぬ旅行帰りの保菌者の増加に、次のステップを模索する現在であるから、正しくない批判はさておき、医療の維持についてはなんとかしようとしている医師、研究者たちの考えかたには、コロナウイルスがどう立ち向かってくるのか、ロックダウンのカウントに、あと何にちか、国民が知らなければならないことがある。