文節を連ねて連文節をつなげていくと、文になるのではなくて文章になる。文と連文節が変わりなくなるのは、文法論と文章論の捉え方である。文章論文法としての文には、文法法則があるので、文の規定には語の規定と文章の規定とが係わる。文法の小単位から大単位までの連続性を見る。すでに松下学説では、原辞、詞、断句を分析して、詞が連詞を構成していくと、連詞の連詞となり、それは句を分かつ単位となるとして、断句を文に相当させていた。日本語の言語事象で詞と辞との構成をとらえてみる限り、そこには時枝学説が捉えて見せたように、文章単位も包括的な詞辞の大単位となりうるのである。その典型に文章作品の源氏物語をたとえてみるならば、語り口調の物語り作品に、読点だけを打つ、それは枠囲みが繰り返されて詞となりそれを包括する辞があって一続きの文意なる、つまり文章体として実現しているのであるから、日本語は詞の連続に記述されるのである。
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