特集――文章の技術 論文・レポート・感想文 栗原裕氏による。大学教育で、文章表現技法の教科目を担当する経験から、学生の論文、レポートに言及する。作文指導が添削にあるという前提に立てば、ここに紹介された教科目名、文章表現法の総括は畏友国語学者のものとしているが、筆者に感じるところあって、相当なものであろう。4回目を通して返却したものは学生文集となるそうである。他人が読めるようになること、書き慣れること、さまざまのジャンルを書くこと、その3点を指導の眼目にした文章作法であるという。さて栗原氏には大学生の論文、レポートの作成を、論文とは何か、そのテーマとはなにか、指導におけるその説明を書いている。
教科目担当はわたしも、その名称が、文章表現、国語表現、日本語表現の作法となって、一般教育科目か基礎科目のひとつに挙げられる学生指導を、いくつも経験をしたことである。添削指導の良し悪しはその結果において学生の作文に如実に現れるので、単位修得の条件ともなって、文章の技術をいかに教えて身につけさせるかである。学生を日本人学生と外国人留学生とでそのそれぞれを連想してもらえれば、わたしに経験値があることになる。大学の授業で学生の文章指導をすることは卒業論文を必須課題にすることがあれば、それはスタッフのすべてにかかる指導項目、内容である。その文章指導において、さきにみた表現を教える科目内容となればおのずとその違い、開きが出てくる。文芸を修練にするわけでもないのだから、作文の技法は論文のために最も明白、明確なことがある。
栗原裕(くりはら ゆたか、1940年 - )、日本の英文学者、大妻女子大学名誉教授。
略歴
群馬県渋川市出身。1969年東京教育大学大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学。國學院大學講師、共立女子大学助教授、教授、95年大妻女子大学教授、副学長、2011年定年退任、名誉教授。