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無事、無為

2017-02-26 | ほんとうのところは
ぶじ ぶい と読むか、加えて、ぶみ とあれば、それは、無事、無為 無味 むじ むい むみ と読むか。





老子

無為を為し、無事を事とし、無味を味わう。
小を大とし少を多とし、怨みに報ゆるに徳を以てす。
難きを其の易きに図り、大を其の細(小)に為す。

老子 第六十三章 無為を為し、無事を事とし、無味を味わう

原文
爲無爲、事無事、味無味。大小多少、報怨以徳。圖難於其易、爲大於其細。天下難事必作於易、天下大事必作於細。是以聖人終不爲大、故能成其大。夫輕諾必寡信、多易必多難。是以聖人猶難之、故終無難。

書き下し文
無為を為(な)し、無事を事(こと)とし、無味(むみ)を味わう。小を大とし少を多とし、怨みに報ゆるに徳を以(も)ってす。難(かた)きをその易(やす)きに図(はか)り、大をその細(さい)に為す。天下の難事(なんじ)は必ず易きより作(おこ)り、天下の大事は必ず細より作(おこ)る。ここを以って聖人は終(つい)に大を為さず、故に能(よ)くその大を成す。それ軽諾(けいだく)は必ず信寡(すくな)く、易きこと多ければ必ず難きこと多し。ここを以って聖人すら猶(な)おこれを難しとす、故に終に難きこと無し。



ぶ-ゐ・なり 【無為なり】
形容動詞ナリ活用
活用{なら/なり・に/なり/なる/なれ/なれ}
①自然のままだ。手が加わっていない。
出典宇治拾遺 一〇・六
「ぶゐに事出(い)で来(こ)ば」
[訳] 自然と事が起こったならば。
②平穏無事だ。
出典宇治拾遺 二・六
「ぶゐなる人の家より出(い)ださん事あるべきにあらず」
[訳] 平穏無事な人の家から(葬儀を)出すような事はあってはならない。


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