海外で事件、事故があると外務省の発表では邦人ついての報告はないというふうにニュースが出る。それに巻き込まれた死傷者となった日本人はいないということである。邦人が日本人であることを知るのは在外邦人という日本人が海外にいることを意味する使い方である。それも内なる呼称で別に外国で暮らして自らを邦人というわけではない。異邦人というのは自認するかもしれないが邦人であって異邦人のことを思うという、ややこしいことでる。邦そのものに国の意味を読む。連邦となると、連国と言わない。邦字、>〔説文〕六下に「國なり」 と見え、さらに>〔周礼、天官、大宰、注〕に大なるを邦、小なるを國(国) とある。字通より さて日本はいかなる名義か。表向きの理由がありそうな名義としてあてはまらないではないかとすると、名目ともなりそうな、日本の表記は永くヤマトによるもの、ヤマト人とは言わないから、日本人となると、さらにアイデンティティは難しくなる。
とりわけ、にほん なのか、ニッポン なのかと、1980年代の初めころに議論を起こしたことがある。
結論は、NIPPONと日本となる表記によって、にほん にっぽん、このいずれをも呼称して、近代以降に国名の定着として、大日本帝国、日本国と変遷をして、正しい国号は漢字表記の、日本 となる。対外的な NIPPONも用いている。
違いが分かる事典にまとめるところを引用しよう。
>「ニホン」と「ニッポン」
国名「日本」の読み方には、「ニホン」と「ニッポン」がある。
昭和9年に正式な呼称を「ニッポン」とする「国号呼称統一案」が発表されたが採択にはいたらず、正式な国の呼称は「ニホン」でも「ニッポン」でも正しいとされている。
日本放送協会(NHK)では、正式な国号として使う場合は「ニッポン」、そのほかの場合は「ニホン」と言ってもよいとしている。
「日本」は「日の本」の意味で、大化の改新の頃には「日本」の表記がある。
当時の読みは「ヒノモト」と、昔の国号「大和」を引き継いだ「ヤマト」で、「ニッポン」と音読されるようになったのは奈良時代以降。
この「ニッポン」という読みは、呉音読み「ニチホン」が音変化したものである。
「ニホン」は「ニッポン」よりも後に生まれた読み方で、「ニホン」と読まれるようになった理由は定かではない。
通説としては、平安時代にひらがなが生まれたが、当初、ひらがなには促音や半濁音の表記がなかったため、「にっぽん」に含まれる促音の「っ」が抜け、半濁音の「ぽ」が「ほ」になって、「にほん」と読むようになったといわれる。
字通
邦
封建の儀礼によって邦が創建される。封建によって作られた邑を邦といい、国都を意味した。
>訓義
[1] くに、封建によるくに、その領域。
[2] みやこ、社稷(しやしよく)のあるところ。
[3] 封と通じ、封ずる。