金魚日和

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続・DM狂想曲

2012年10月01日 | 生活

【営業終了後、技術の向上に努めるスタッフさんとmy作品】
Nikon D90 + AF-S DX Zoom Nikkor ED 18-70mm F3.5-4.5G
  

高速道路入口の手前に車を止め、my妻からの受信メールを確認したところ、
『大切な資料が入ったブリーフケースを自宅に置き忘れてきた事に気がついた』、というのが前回迄のお話し。

【続き】  引き返していては間に合わない。
でも持参しない事には行く意味が無い。

降って湧いたような禅問答的押し問答を前に、途方に暮れなずむ町の光と影の中。
…現実逃避先を3年B組に求めている場合では無い。

《だったら何故そんな大切なモノを忘れて来るのか》。ごもっともである。


この日のメインはあくまで展示入替であり、
その為の荷物やその後の段取り(=打上げの席で着る衣装、スピーチの内容、手品で使う鳩の健康管理等)で頭が一杯だった、
と言う尤もらしい答えを用意することは簡単なのだが、
実際には『単に忘れっぽい体質だから』、に過ぎない。

余談だが昨日、ジェラワットが来る前に買い出しを終えるべく、近所のショッピングモールへと出かけたのだが、
屋上駐車場にとめた車の置き場所が思い出せず、豪雨の中、傘も持たずに泣きながら車の捜索にあたっていた。
最終的には探していた棟とは別棟の駐車場で見つかったmy車なのだが、これとて『単に忘れっぽい体質』の所為である。
手品で使う鳩が雨にうたれなかっただけで良しとしたい。


おそるおそるmy妻に電話した:「ココまで持ってや来てくれぬか。」
今後半年間位は頭が上がらなくなるであろう事を覚悟しながらそう願い出た。
幸いなことにこの日は機嫌が良かったらしく、
「2年間は口答えしません。」を締結することで取引に応じてくれた。  …ぉいっ。

だがココで一つ問題が。
岐阜各務原インターの入り口は、一般道から分岐した後、引き返せない1本道を結構な距離走った先にある。
ココで待っていては、持って来てくれたmy妻も高速に乗らなければならなくなる。
そうなると『3年間は口答え出来なくなる』。それはいかん。それだけは避けたい。
なんとか一般道へと戻り、インター入口との分岐点手前で待ち合わせをしなければならない、と。

再び押し寄せる禅問答的押し問答を前に、途方に暮れなずむ町の光と影の中。
…現実逃避先を『たのきん全力投球!』に求めている場合では無い。


色々と考えた末、一旦車を降り、歩いて一般道まで引き返す作戦に出た。
が、時刻は18時を回っている。暮れなずむ町は光と影の中だ。
ものの100メートルも歩かないうちに『 絶 対 に 轢 か れ る 』と確信した。
のでヤブ蚊に数カ所刺されながら車まで戻った。

戻る最中、『危険だから絶対に歩くな』という看板を発見。うんうん、珍しく気が合いますな。
気が合う看板には『Uターン禁止』という文字とともに、
『間違えて高速入口まで来てしまった人はこのインターホンで連絡しろ』とも書かれていた。
仲良くなりすっかり打ち解けた看板の言うことを無視するわけにはいかない。
インターホンを押し、中の人と話した。

結果、『一般入口』から“通行券を取って高速に進入”した後、
“後続車と対向車に注意しながらUターン”、“反対車線の『一般出口』で通行券を渡せば”一般道に戻れるということが解った。

あ~良かった良かった♪と思ったのも束の間、
死と隣り合わせに歩いた数分後には、死を覚悟しての高速Uターンである。この日だけで寿命が4年は縮まった。
なんとか一般道に戻り、インター分岐点で待機。
まもなくブリーフケースと『4年間は口答えしません証書』を持ったmy妻が現れた。 …2年増えてるやん。。。


一宮ジャンクション付近で渋滞に巻き込まれたものの、なんとか約束の時間に到着。
そんなコトがあったとは微塵も感じさせない振る舞いのまま展示の入替終了、
会場となっている『U美容室のオーナーさん』、次回の展示を行う『水谷一子さん』、
途中から合流したプロジェクトリーダーの『焼鳥居酒屋~鳥居純子さん』にもDMの講評をしていただいた。

その後、鳩とともに大切に大切に持ち歩いていたDMのサンプルは、
あまりにも大切に大切に持ち歩き過ぎた所為で、
渡すべきお相手の『焼酎力~ナカムラミオさん』に渡し忘れて持って帰ってきてしまった。
我ながら、呆れる♪


自宅に戻ると額装された証書がお出迎え。
手書きにより『1』が加えられたその証書~14年間は口答えしません~を呆然と見上げながら、寝た。  【終わり】