金魚日和

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命令するな!と命令する

2012年10月25日 | 生活

Nikon D90 +AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
  

ドMな性癖の方でもない限り誰でもそうだと思うのだが、
人から命令/指図されるのが嫌いだ。

アスファルトの分際で『止まれ』と命令してくる道路には、
抗議の意味を込めて『止まれ』表示が無い道を選択、通勤するようにしている。
おかげさまで遠回りなことこの上ない。

「アニーよ銃をとれ!」とか「ふざけんな!」って感じである。
生まれてこのかた、『アニー』であったことなど一度も無いのにも関わらず、だ。


でも命令される相手によっては従わないわけでもない。その辺りは柔軟だ。
例えばミック・ジャガーさんから「黒く塗れ!」と言われれば「…塗らなきゃしょーがねーか」と諦めるし、
「夜をぶっとばせ!」と言われれば「…ぶっとばしてみるか、、、でもどうやって?」と悩んだりもする。
 
ましてやチョー・ヨンピルさんから「釜山港へ帰れ!」と言われれば、
瞬時に乗船チケットを手配する位の腹づもりではいるのだ。

さすがに「アニーよ銃を黒く塗りながら夜をぶっとばしつつ釜山港へ帰れ!」と言われれば断るかもしれないが。


そんな《命令嫌い》な自分が、
命令口調に気づかないままその指示に従っていた。  …なんたる不覚。

数日前、その事実に気がつき、奮然とその悪書を処分した。


結論:『ウォーリーをさがしてみませんか?』に改めるべき
  


愚行~平城宮跡造成工事

2012年10月23日 | 生活

【2011.08.19@nara】
Nikon D90 + AF-S DX Zoom Nikkor ED 18-70mm F3.5-4.5G
  

これはアカン。

立場や環境が違えば『良イコト/悪イコト』の基準もそれぞれに異なるのは当然のこと。
自分を基準の中心に据え、相手の立場・環境を考えず『良イコト/悪イコト』を断定的に述べる人間は、
その内容の正当性云々に関わらず毛嫌いの対象としているのですが、、、

これはアカン。

行われようとしていることが、“ドコのダレにとっても”メリットがあるとは思えない。
意味や正当性が無さ過ぎる愚行~取り返しのつかないことが平然と行われようとしています。


『平城宮跡埋立造成工事』


本日、【miki-tさんの記事】に触発されて書かれた【ナカムラミオさんの記事】を読んではじめて知りました。
  

ありえへん。アカン過ぎるやろコレ。
  

要は、
1000年以上に渡り、湿地と草原として貴重な姿をとどめて来た平城宮跡地を~ほぼ東京ドームと同じ広さ~、
土とセメントで舗装する計画(!!!)が今まさに進行している真っ最中なのです。

近隣住民にすら知らせずに行われようとしているその愚行により、貴重な埋蔵文化財が破壊の危機にさらされています。
  

頼むからアホは触るな。
  

常日頃、ブログ上での表現には極力当たり障りの無い言葉を選ぶよう心がけてはいるのですが、これはアカンて。
草刈り程度のつもりで造成しようとしている輩にはハッキリと
『おーまーえーはー アーホーかぁーっ!』と伝えるべきでしょう。


アホに向かってアホと言う。

この行為に賛同していただける方は、是非下記HPから署名用紙をダウンロードしていただき、反対運動にご参加下さい。
『着工』という愚行までに時間がありません 。

平城宮跡を守る会
http://narapress.jp/hjk/

 

※不快な表現の数々、おゆるし下さい。でも本気で憤っております。
  


UK_5-2

2012年10月22日 | カメラ・撮影

【つづき】
Nikon D90 +AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED

『作品』と呼べるものを展示したい、と言う気持ちは高まるものの、
「では『作品』と『そうじゃないもの』との違いはなんだ?」と問われても答えに窮する。
「若さってなんだ?」と問われれば「振り向かないことさ/宇宙刑事ギャバン」と即答出来るのだが。

ストックの中からモチーフに共通性がある画像を選び出し、
適当なテーマを後付することで『作品群』に仕立て上げる事は可能だ。

でもなぁ、、、今の段階でそんな上辺だけ取り繕うようなことをしてみても、
なにか答えらしきモノが見つかるわけでも、問題解決の糸口を見つけるきっかけにもなりそうに無い。
ギャバンは「光の速さで明日にダッシュ」しているというのに、自分はひたすら手をこまねいていた。


きっかけは、相も変わらず表現すべきテーマが見つからないまま街撮りっていた時だ。
人ごみを追っていると、自然に親子や夫婦、恋人、不倫関係にある二人、
卸売市場のセリで金額を決めている最中の二人など、《手を繋いでいる人ズ》を被写体に選んでいることに気がついた。

《触れ合う人ズの姿》は、身構えてテーマや意味を考えなくても、自然にさまざまな感情を喚起させる。
そこに『撮る側』と『見る側』の違いは無い筈だ。
「愛ってなんだ?」と問われれば、「躊躇わないことさ/宇宙刑事ギャ(略)」、と即答出来るし。

ソコがゴールや着地点だとは思わなかったが、
とりあえず《触れ合う人ズの姿》を撮るべきモチーフのに決め、それからはひたすら《仲良しズの姿》を探して歩くようになった。
  

が。  「思った以上に難しい」。

ある程度の画像が集まって来ると、新たな問題が露呈・浮上してきた。

それは、《仲良しズ》はモチーフとしてはオモシロイものの、
撮影条件(同時に写り込む他の人物や建物、漁船等)が限定される為、
《まともな構図におさまっている画像が極端に少ない》、という問題。
ほとんどのものが『画』として成立しないのである。

一旦は、《体で「躊躇わないことさ♪」を表現している人ズ》で埋め尽くすことを考えた展示は、
撮る枚数と使える枚数の比を考えると諦めざるをえなくなった。

そうこうする間に、長丁場と思われた展示期間も残り1ヶ月を切ってしまった。 【つづく】
  


ひと皿の可能性。

2012年10月21日 | 生活

【フライヤー:フェーズ1&2】

11月23日、金曜祝日。
 
グレゴリオ暦で年始から327日目にあたるこの日、
刈谷市にあるコーヒー専門店『焙煎工房ベア』さんの屋外スペースを利用して
『ひと皿の可能性。』というイベントが行われる。

『ひと皿の可能性。』は、
“食から派生する小さなアートプロジェクト”というコンセプトに賛同した作家、飲食/販売店、魔女などが集まり、
日常とアートの関係に新しい提案を行うことを目的にはじまったイベントで、今年はその第2回目。

今回は『Change』と言う『Chage~チャゲ』に似たスペルの、
政治家が言うと嘘臭く、風俗嬢にとっては屈辱的な意味を持つこの言葉をテーマにして開催される。
  

昨日はイベントのアートコーディネートを担当されている『ハートフィールドギャラリー』さんにおいて、
出典者が参加する最終ミーティングが行われた。

この手のイベントで暗躍するのは当然、我らが焼酎力=ナカムラミオさん。
当初自分は写真での参加を打診されていたのだが(今年が初参加)、
焼酎力さんの目論み通り、いつの間にかイベントの広報ツール一式をデザインさせられており、
デザイナーとしての参加がメインになってしまった。『Change』第1号である。

因みに焼酎力さんは「『Chage』に似ている」とも言われたマレーバク・フェイスのナイスガイだ。
  

詳しい内容はコチラの公式ブログに順次アップされていく予定なのだが、
昨日集まった作家さんを中心に、イベントの見所をフライング気味にお伝えしたい。

・ジミヘンがたてたお茶で魔女が占う『お茶占い』
・強面のテキ屋(でもオネエ)が優しく手ほどきする『キャンドルつくりま専科』
・うまい棒はなに味だ?~『かくれんぼ2012』
・『使えない日常品』、その矛盾と無垢な笑顔
・ぴんから兄弟(コミカルブラザーズ)
・『絵を描くウエイトレス』~伝説のココイチ販売員
・お前なんか握ってやるっ!(not スシ王子)

などなど。   ・・・これは参加するしかないでしょ。


お近くの方はもとより、県外、海外、ナイスガイの方までふるってご参加下さいm(_ _)m
  


UK_5

2012年10月19日 | カメラ・撮影

Nikon D90 + AF-S DX Nikkor 35mm F1.8G
  

優柔不断で勘違いばかりの殿方に振り回された仕事から開放され、
少しは落ち着いたのかと言えばさにあらず。

理不尽大王にかかりきりになっていた間、
手付かずのまま累積していった仕事で山が出来た。

あまりにも膨大且つ同時進行しなければならない仕事マウンテンを前に、
「…ドレからかかろうか、、」と考えていただけで3日が過ぎてしまった。
(正確には考えていただけでは無く、歌ったり踊ったり西郷輝彦の物真似もしたりした)
状況は悪化するばかりである。

そんなわけで、
もの凄く忙しいのにも関わらず、
現実逃避したい一心で先日終わった美容室での展示会を振り返ってみることにする。

※         ※         ※

『美容室U/勝川店』を若手作家に開放し(勿論、お店は普通に営業中)、
3ヶ月という長期に渡り作品発表する機会を与えるという活動~通称『プロジェクトU』。
その5人目の参加者として7月から展示をさせていただいた。
ソノ展示会につけたmyペットネームが『UK_5』。
言うまでもなく『UK』とは『優柔不断で 勘違いばかり』の略だ。

あえて「…44歳で若手?」という部分には触れないでいる自分の姿勢から
「恥じらいを持った大人の風格」、というものを感じとっていただければ幸いである。


このお話をいただいた当時は(4月の中旬)、今の事務所に変わる前で、
大掛かりな展示に必要な大型プリンターやカッティングマシン、資材等は使い放題の環境だった。

画像のストックは沢山あったものの、
テーマを決めて撮っていたわけでも、作品として発表する目的で撮っていたわけでも無いただのスナップズ。
『写真展』などという大義に見合うモノは展示出来ないと判断した結果、
『店内装飾として壁面を飾ること』に活路を見いだした。
仕事で店舗設計などに関わる機会も多かったことから、店内外を飾るノウハウなら少なからずあったし。
主張しすぎず嫌悪される可能性も低い『花ズ』をメインモチーフにすることで、
業種にふさわしい華やいだ雰囲気も演出出来るだろう、という目論みもあった。

だがしかしBut、床面や天井面まで飾るつもりで計画っていた搬入間近な6月、
自分でも想像していなかったスピードで営業環境が変わってしまった。
その為、大型プリンターどころか、一時的にせよ満足なコンピュータすら使えないありさま。
忙しいのも重なりパニック状態。
見るに見かねたプロジェクト本部長である焼酎力さんは《会期日程遅延の提案》を申し出てくれた程。
その一方でプロジェクト・リーダーである焼鳥居酒屋さんは、
同時期に行われるご自身の個展用DMのデザインを発注して下さった。  …ありがたくて目から心の汗がでた。


搬入当日はゲリラ豪雨の中、勝川に向かった。
雨があたるガラス面へカッティングシート(=プリントを施した糊付フィルム)を貼る予定だった為、
どうなることかと岐阜を出たのだが、愛知県はまったくゲリラっていなかったようで、快晴。
満点の星空を見上げながら
「自分が『星野(ほしの)』という苗字で娘を授かったのなら、必ずや『フラメン子』と名付けたであろう」と呟いた。


焼酎力さんやUのボス、プロジェクトリーダーにも手伝っていただきながら、搬入は無事終了。
達成感や満足感や膨満感に包まれながら勝川打上げ宴会場をあとにした。

が。

事務所移転前に計画していた大物の展示が叶わなかった為、こじんまりまとまってしまった印象の店内。
『集客=足を運んでもらう事』を目的とした展示ではなく、
『来店者を楽しませる事』が一義にある展示だとは言え、「あれで良かったのか」という思いは拭い去れなかった。
と同時に、『装飾に活路を見いだす』という自分自身に対する言い訳にもほころびが見えはじめた。

“やはり『作品』と言えるものを展示したい”

思いの高尚さとは裏腹に怠惰な性格。
そう思い続けたまま、あっと言う間に1ヶ月が過ぎた。 【つづく】