大阪の天保山は、私が初めて大阪に(というより本州に)足を踏んだ地である。 中学卒業後、集団就職で大阪に出ていた兄に会いに、母と一緒にフェリーに乗って来たのだった。
その当時は会いにいく目的すら知らなかったのだが、兄は当初から都会生活になじめず、結局心身がボロボロになって数年後に帰郷した。兄は心を病んだまま数年前にガンで亡くなったが、天保山に来た当時のことを思うと身につまされる。
私がどんなことがあっても屈したくない気持ちでいるのは、せめて兄の分を背負って生きていきたい、そう思っている面もある。
その当時は会いにいく目的すら知らなかったのだが、兄は当初から都会生活になじめず、結局心身がボロボロになって数年後に帰郷した。兄は心を病んだまま数年前にガンで亡くなったが、天保山に来た当時のことを思うと身につまされる。
私がどんなことがあっても屈したくない気持ちでいるのは、せめて兄の分を背負って生きていきたい、そう思っている面もある。