この写真は思い出がある。「風景」に掲載されてから、写真家の西川先生が浮かぬ表情で「森さん、この写真だと人が座れないねえ。それから線がゆがんでいますよ」ハタと気が付いた。いかにも窮屈で、人が座っていると仮定したら不自然だ。
人がいなくても、人がいることを思い巡らして撮らなければいけないのだ。
心眼といういい言葉がある。恥ずかしい意味でも、忘れない一枚である。
人がいなくても、人がいることを思い巡らして撮らなければいけないのだ。
心眼といういい言葉がある。恥ずかしい意味でも、忘れない一枚である。