大きな犬は苦手である。やさしいとわかっていても、自分が素手で戦って負けそうな犬には警戒心が働くのだ。人も同じかもしれない。話しても通じない相手は、おそらく相手も同じ様に思っているのだろうなあ・・人が分かり合える、それは幻想だろう。人は錯覚しあって生きているのかもしれない。お互いに異質な感性どうしなのだ。それがわかっていれば、むしろ協調し合えるのだろう。喜びは心を広げ、怒りは心を震わせ、悲しみは心を縮めて佇む。
教室の忘年会にて、大石直嗣三段の自己紹介のシーン。今年の反省と来年の抱負だが、「三段リーグ、がんばります」「今年の反省は?」とヤジが飛ぶ。ウーンと考え込んだ大石三段、苦笑いして黙っていた。間があって「相手のミスで勝った将棋が多かったので・・」渋々ボソリと言った。反省よりも前向きな姿勢なのだと信じよう。よく見ると子どもの表情から、いつの間にか青年の姿になっている。
これからしっかり頑張ってほしい!
これからしっかり頑張ってほしい!