旅の仙人、水津英夫さんの納骨から二年経つ。今年もお参りに大阪の天王寺にある一心寺に出かけた。一心寺はお骨仏の寺で、10年に1回、一体の仏様をつくるのである。年中お参りの人が絶えないことと、みんな公平に扱ってくれることから、頼ってくる人が多いという。無縁仏の碑もあって安心感があるのだろう。
「私も一心寺がいいなあ・・お参りの人も多くて賑やかでいいし」妻が言う。
一心寺に来るときは、漠然と、先の世のことを考える・・ローソクの灯と線香のにおいに心が休まるのだった・・
「やあ、森さん、いらっしゃい!」元気な水津さんの声が浮かんできた。
「私も一心寺がいいなあ・・お参りの人も多くて賑やかでいいし」妻が言う。
一心寺に来るときは、漠然と、先の世のことを考える・・ローソクの灯と線香のにおいに心が休まるのだった・・
「やあ、森さん、いらっしゃい!」元気な水津さんの声が浮かんできた。