金太郎の尺度

　金太郎は家に人が来て自分がケージから出られなかったり、私が外出してケージから出られないと（今のところは私しか出せない）ときどき荒くなって噛みに来ることもある。
　そういうときはすぐに昼間でも電気を消して叱りながら、ケージに戻すのだが、私が本気のときは伝わるようでさすがに反省する‥人間と変わりない。



　人間が厄介なのは、いろんな面でどこか必ず違いがあって、特に物事の価値観の違いが大きいかもしれない‥昔はそういうときでも共鳴部分を探して関わっていく大人の知恵があったと思うのだが？（そうでもないか）





　金太郎を見ていると「わきまえる」「誉めてほしい」「遊びたい」「歌いたい、歌を聴きたい」そういう気持を静かに伝えてくる気がする。甘やかすとつけあがるのは子どもと同じで世の常だが、そういう中で総合的に人の気持ちを知ろうとする面があるのが（ヨウムは）すごいなあと思う。





　
　私は昔から時に気持が隠遁暮らしになるが、めまぐるしい社会の動きに神経が知らずにすり減っているせいなのだろう‥動物は本能的に自分がきついときは防衛本能がはたらいて、シャッターを下す感じで内に籠るものかもしれない。そして自分の生きていく尺度を図りなおして、また元気に外に出ていく‥