面白き 事も無き世を 面白く
住みなすものは 心なりけり

「紀元前1万年」

2008年05月05日 | 映画
紀元前1万年。
険しい山岳地帯の集落で暮らす若きハンター・デレー(スティーブン・ストレイト)は、幼いときに集落へ連れて来られ、巫女のもとに身を寄せていたエバレット(カミーラ・ベル)と惹かれあい、結ばれようとしていた。
しかし集落が“四本足の悪魔”を率いた謎の部族に襲撃され、エバレットは連れ去られてしまう。
仲間と共に彼女を追ったデレーは、肉食の凶暴な巨大鳥やサーベルタイガーと遭遇しつつ、他の部族の支援を取り付けながら、エバレットが連れ去られた“文明の国”、ピラミッドがそびえる土地へとたどり着き…。

恐竜がうじゃうじゃ出てくる世界に住む人間の話を描いた映画をテレビで観たのは、確かまだ小学生の頃だった。
(しまった!タイトルを失念した)
ありえない設定なのは幼心に分かってはいたが(学研や小学館の恐竜図鑑を愛読していたので、その程度の古代に関する知識は備えていたので)、凶暴な肉食恐竜や翼竜に襲われ、戦うシーンにワクワクしたことは、頭の中に刷り込まれている。
その影響が多分にあるのだろう。
去年から、本作の公開を待ち望んでいた。
マンモスやサーベルタイガー、怪鳥モアを彷彿とさせる古代生物がウジャウジャ出てくる宣伝用の写真や予告編を観るたび、ワクワクしていたのである。
(すんません、いつまで経ってもガキで)

しかも、監督はあのローランド・エメリッヒである。
「インディペンデンスデイ」以来、映画館で観るのに適した…もとい、大スクリーンでしか観てはいけない大作を世に送り続ける奇才の作品。
高まる期待はいかばかりか!?

で、満を持して映画館へと突撃したのだが、得てしてそんな時は肩透かしを食らう確率が高いもの。
しかし本作は、映画館のあの大スクリーンでの鑑賞に“のみ”堪えうる大作として、存分にその存在を誇示し、見応え十分であった♪
決して、家で観るべき作品ではない。
劇場でこそ、その真価を発揮するアドベンチャー娯楽大作である。

ストーリーは単純明快。
「ドラゴンクエスト」を彷彿とさせる若者の成長譚であり、突っ込みどころ満載のご都合主義に満ち溢れている。
しかし、そんな感想を抱くのは、本作の正しい鑑賞法ではない。
一切の理屈と先入観を排除し、ただただ座席に身を委ねてスクリーンに没頭すべきであり、まるで今、生きているかのような古代生物の息吹と、「スター・ウォーズ」にも負けないスケールの大きな風景が織り成す圧巻の映像技術を堪能すべきである。

エメリッヒは、真にハリウッド娯楽大作の第一人者であるとの認識を新たにした怪作!


紀元前1万年
監督・脚本:ローランド・エメリッヒ
出演:スティーブン・ストレイト、カミーラ・ベル、クリフ・カーティス

「転失気」 by紫亭京太郎 in落語Kタイム

2008年05月05日 | 落語
5月5日(月)夜10時(翌日朝10時再放送)
インターネットテレビ net channel KYO
「落語Kタイム」

今回は「転失気」にてご機嫌を伺います。

このお題、「てんしき」と読みます。
江戸時代の医学書に出てくる医学用語だそうで、お医者の間での“符牒”のようなものと言えましょう。

体調を崩した和尚さん。
医者の先生に往診してもらったのはいいのですが、帰り際に先生が、
「“てんしき”はございますか?」
と尋ねたところから始まるひと騒動。
言葉の意味が分からなかった和尚さん、先生に尋ねればいいものを、知ったかぶりをして
「“てんしき”は…ございません。」
と返事を返したものの、先生から
「さようですか。ではそのように薬を調合いたします。」
と言われてしまってサァ大変!
今さら聞くわけにもいかなくなった和尚さん。
お寺で修行中の子坊主・珍念さんを使ってその意味を探ろうと企てたのですが…

いつものように「ほほぉ、こんな噺もあるんや」と興味をもっていただき、プロの話芸へ手を伸ばしていただければ幸いです。
大阪在住の皆さんには、ぜひ天満繁昌亭へ足をお運びいただければと存じます。

まずはごゆるりと、お付き合いください。

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☆ ご覧の際に ☆
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