面白き 事も無き世を 面白く
住みなすものは 心なりけり

「アラトリステ」

2009年01月06日 | 映画
1622年、スペイン国王フェリペ4世に仕える傭兵、アラトリステ(ヴィゴ・モーテンセン)は、フランドルの戦場で勇猛果敢に戦い、マドリードに帰還した。
ある日彼に、イギリスからやって来る異端者を殺せ、という依頼が来た。
それは、プロテスタントを忌み嫌う異端審問所長のエミリオ神父(ブランカ・ポルティージョ)と、国王秘書官アルケサス(ヘスス・カステヨン)による、イギリス皇太子チャールズを抹殺しようとする謀略だった。
独特の“嗅覚”で陰謀を嗅ぎ取り、暗殺を思いとどまったアラトリステは、その後、何者かに追われるように謀略に襲われ、ささやかな幸せまでも邪魔されるのだが…

アルトゥーロ・ペレス=レベルテ原作の同名小説の映画化作品。
歴史上の出来事の中に架空の人物であるディエゴ・アラトリステを登場させた歴史スペクタクル。
「ロード・オブ・ザ・リング」の後、ヴィム・ベンダース監督作品で、“破壊的”なキャラクターで凄みをみせるヴィゴ・モーテンセンが、スペインの国民的ヒーローであるアラトリステを熱演し、見事な英雄に仕立て上げてみせた、硬派な歴史劇。

ヴィゴ・モーテンセン、脂ノってるねぇ。


アラトリステ
2006年/スペイン  監督:アグスティン・ディアス・ヤネス
原作:アルトゥーロ・ペレス=レベルテ
出演:ヴィゴ・モーテンセン、エドゥアルド・ノリエガ、ウナクス・ウガルデ、ハビエル・カマラ