面白き 事も無き世を 面白く
住みなすものは 心なりけり

「7つの贈り物」

2009年01月29日 | 映画
ベン・トーマス(ウィル・スミス)は救急車を要請する電話をかけ、部屋に自殺者がいることを告げた。
オペレーターが、その自殺者は知り合いかと問いかけると彼は答えた。
「それは僕だ。」

ベンが独白する。
「神は7日間で世界を創造した。僕は7秒間で人生を叩き壊した。」
ベンが何度も何度も繰り返し叫び、身悶えする。
「ケン・アンダーソン!ニコル・アンダーソン!アリー・アンダーソン!エド・ライス!スティーブン・フィリップス!モニカ・フリーマン!サラ・ジェンセン!」

税務調査官の彼は、7人の見知らぬ他人をリストアップしていた。
そして彼らの所在を探し出し、接触していく。
ある計画のもとに。
そして、彼らの人生が大きく変わる“贈り物”をするために…

「誰も見たことがない結末に、心貫かれる衝撃の感動作」という宣伝文句はダテではない。
「心の琴線に触れる」という表現があるが、本作のラストシーンは「琴線に触れる」どころではく、思いきりかき鳴らされた。
それは、心に広がっている静かな水面に、突然大きな石が投げ込まれ、激しく波紋が広がっていくような感覚でもある。
急展開を見せた話は大きな渦を描きながら収束し、平穏で哀しい暖かさを観客に与えながら幕を閉じる。
ラストの30分、目はスクリーンに釘付けとなって離せない。

今、ハリウッド随一の興行収入を叩き出しているウィル・スミス。
昨年、「アイ・アム・レジェンド」「ハンコック」と大型アクションで映画界を席巻した彼が、「幸せのちから」のガブリエレ・ムッチーノ監督と再びタッグを組んで、いまだかつてない“問題作”である傑作を作り上げた。


7つの贈り物
2008年/アメリカ  監督:ガブリエレ・ムッチーノ
出演:ウィル・スミス、ロザリオ・ドーソン、ウディ・ハレルソン、バリー・ペッパー、マイケル・イーリー
2月21日(土)より公開

あまい!

2009年01月29日 | ニュースから
幸村の妹を姉に設定変更=NHK大河ドラマ「天地人」(時事通信) - goo ニュース


日本史好きとして、今回の大河の主人公である直江兼継は興味深く、毎回しっかり見てしまっているが、物語としては前回の「篤姫」の方が面白かった。
と思っていたら、長澤まさみの役が設定変更されることになったとのこと。

架空の人物として登場している初音であるが、当初真田幸村の妹という設定であったのに、視聴者から年齢設定が不自然という指摘を受けて姉に変えるのだとか。
ものすごい初歩的なミスで、チェックの甘さを露呈した。
はからずも話の展開がイマイチと感じていたことの原因が見えた。

今後、まだまだ一年近く続くが、大丈夫か??
もうひとつ言えば、今の段階での笹野高史の秀吉も違和感がありすぎて見苦しいのだが、これは今さら直しようがないわな…